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「好き」に理由なんか…  作者: 白砂
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4月18日(火)③

放課後


私が帰る準備をしていると侑は私の所に来て


「凉、バイトに行ってくるね」

「うん、いってらっしゃい…いつもの時間に来るね」

「うん…よろしくね」


侑は笑顔で手を降りながら教室を出ていきました。入れ替わる様にみっちゃんが声をかけてきました。


「相変わらず、熱いね」

「まぁね」


帰る準備が終わり席を立ち、教室を出るとみっちゃんも着いてきました。


「今から図書室?」

「そうだよ、凉夏ちゃんは生徒会だよね?」

「うん」


そう、私は生徒会の庶務に任命されました。

私の学校は生徒会長は選挙で決まりますが後の副会長、書記、会計、庶務を会長が指名する決まりです。

訳あって会長と縁があった私は選ばれてしまいました。

まぁ、なんだかんだで楽しいのでいいんですけど。

みっちゃんと別れて生徒会室に行き、雑務及び書類整理をし、時刻は午後6時20分。

私は会長達に挨拶をして、侑を迎えにバイト先へ急ぎました。

午後6時45分に侑がバイトしている喫茶店に着きました。

自転車を降り中に入りました。

中に入ると喫茶店の制服を着た侑が出迎えてくれました。


「いらっしゃい、凉」

「うん、いつもの席空いてる?」

「うん、空いてるよ」

「ありがとう」


私はいつもの席に座わると侑がお水を持ってきてくれました。


「もうちょっと待ってて、凉」

「うん、7時までだよね」

「うん」


侑が戻っていくのと入れ替わりにマスターが私のもとにきました。


「こんにちは、凉夏ちゃん」

「こんにちは、マスター」

「いつもお迎えご苦労様。これサービスだよ」

「ありがとうございます、私が迎えに行くことが侑がバイトをするための条件ですから」

「本当にすごいよ、凉夏ちゃんは。まぁ、ゆっくりしていってね」


マスターから貰った珈琲を飲みながら侑を待っていました。

午後7時すぎに侑が着替えて私の所にきました。


「おまたせ、凉」

「ううんいいよ、じゃあ、帰ろっか」

「うん」

「二人供気をつけて帰ってね」

「「はい」」


マスターに見送られながら私達は帰りました。

帰ってる途中に侑に話かけられました。


「凉、いつもありがとう」

「ん、いいよ。バイトの日はお互いに迎えに行くのが条件だしね。」

「うん、そうだけど」


侑が自転車を止めたので私も止め侑を見ました。

侑の言葉を待っているとやがて


「凉はなんで私の夢を助けてくれるの? 好きだから?」

「それもあるけど、侑には好きな事をして貰いたいから。それに侑が夢を叶えることが私の夢でもあるんだよ?」

「そう…なんだ」

「うん、だから私は侑を全力で助けるんだよ」


ここで一旦お互いに沈黙しました。

気まずいと思い私は


「侑、帰ろ」

「う、うん」


また、二人で並んで帰りました。




家に着きご飯とお風呂を済ませ侑の部屋です。

今日も侑の部屋に泊まるつもりです。

私はベッドで隣り合わせで座って、侑は液タブで絵を描いています。

私は侑がスケッチブックに描いた絵をみてます。

しばらく侑の絵を見ていると侑がこっちを見てきたので侑の方をみると


「凉…いつもありがとう。凉は私のヒーローだよ」

「ヒーロー?」

「うん…私がバイトしたいって言ってお父さんにダメだって言われたとき、真っ先に私の為に説得してくれたよね。」

「うん」

「私、凄く嬉しかった。」

「うん」


侑が少し照れながら


「いつも助けてくれる凉は私のヒーローだよ」

「うん」

「だから、凉は私にとって誰よりも一番達大切な人だよ」



侑は液タブを置き、頬を少し赤くしながら私を見て


「ねぇ、凉…私、凉の隣に要るのが一番幸せなんだよ」

「うん、私も侑の隣が一番いい」

「ねぇ、これって凉の言う『好き』なのかな?」

「うーん…私とキスしたい」

「?…ううん、私からしたいとはあんまり思いかな」

「じゃあ、違うんじゃないかな?」

「うん、でも」

「でも?」

「凉からされるのは嫌いじゃないかな?」


私は思わず侑を抱きしめました。


「侑!」

「わわっ」

「ゆう…えへへ~」

「す、凉?」

「ね~…キスしたい」


そういいながら侑の眼鏡を取って


「ダメ~?」

「うん…いいよ」


その言葉を聞いて私は優しくキスをしました。

読んでいただきありがとうございます

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