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「好き」に理由なんか…  作者: 白砂
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ある日の二人⑤

凉夏視点です。

私は侑の部屋で本を読んでいるとスマホが鳴りました。

スマホを見ると侑からメッセージが来ていました。

メッセージを確認すると私が今何処にいるのかという内容でした。

私は部屋で本を読んでいると返すと分かったと返信がありました。

私は侑が戻ってくるまで本を読んでおこうと思い読書を再開しました。

それからほどなくしてドアが開きました。


「すず~」


やや間延びした声を出しながらふらふらと侑は部屋に入ってきました。

後、少し顔が少し赤いです。


「おかえり、侑」

「ただいま~、すず」


侑はベッドの上にいる私の所まで来ました。

いつもみたいに横に座るのかなぁーと思っていたら伸ばしていた私の足の上に座ってきて、出来るだけ私の方に寄って来て、両腕で私に抱き付いてきました。


「どうしたの?侑?」

「えへへ~すず~だ~いすき~」


侑は私の質問には答えてくれず、だらけきった笑顔を私に向けてきました。

目と鼻の先にいる侑からアルコールの匂いが微かに匂いました。


「侑、お酒飲んだ?」


私が質問すると侑は不思議そうにしながら首をかしげて私の頭を撫でながら答えてくれました。


「ううん、のんでないよ?…おさけいりのちょこをたべただけだよ?」


それから侑は私の唇に軽くキスしてきました。

え!、と思っているとドアが開きました。


「侑、凉ちゃん、いる?」


入ってきたのは侑李子さんでした。

侑李子さんは私達の所に来て私と侑を交互に見てから申し訳なさそうにしました。


「ごめんね、凉ちゃん。私の不注意で二人とも間違ってお酒入りの烏龍茶を飲んじゃったみたいなの」

「あ、やっぱりですか?」

「ええ」


私はやっぱりっと思って侑はえ?って感じの顔になりました。


私は侑を改めて見ました。

顔が少し赤くて目も少し虚ろでした。

凉ちゃん、と呼ばれたので侑李子さんの方を見ました。


「本当にごめんね。それと、はいこれ」


侑李子さんは水の入ったペットボトルと二日酔いのお薬を手渡してくれました。


「ごめんけど凉ちゃん、飲ませてあげて」

「分かりました」

「後、侑の事お願いね」

「はい!…あ、さっちゃんはどうでした?」

「ここにくる前に幸子の様子をみたけどあの子寝てたわ」

「そうですか。良かったです」


私は安心すると


「ふふ、凉ちゃんは本当にいい子ね。二人の事を心配してくれるなんて」

「いえ、恋人の侑は勿論ですけど、さっちゃんも私の中では大切な友人ですから」

「本当、うちの子達は恵まれてるわね」


侑李子さんは安心した顔して部屋を後にしました。

侑李子さんが部屋を出てすぐに私は強く抱きしめられ唇を奪われました。

私はびっくりして侑を見ると侑は頬を少し膨らませてむすっとしていました。


「侑?」


私はちょっと戸惑いながら侑を見て侑の頬を軽くつんつんしました。

なぜつんつんしたのかっていうとこのいたたまれない空気を変えたかったからです。

けど、侑は反応せずに私をむすっとした顔で睨んできました。


「なんでそんなに怒ってるの?」

「すずがかまってくれないから」

「え?私、侑李子さんと話してたよね」

「そうだけど、ね、私の頭を撫でることはできたよ?」

「そ、そうだけど」


私は侑の機嫌を直す事と手に持った水と薬をどう飲ませようか考えて思いつきました。


「ごめんね、侑。今から私といちゃいちゃしよ?」

「うん」


私の言葉に侑は笑顔を見せてくれました。


「でも、その前にこの水と薬を飲んでね」


侑は頷いてから私に抱き付くのをやめました。

それからペットボトルの蓋を開けてから私に渡してきました。


「すずがのませて?」


侑が首を傾げながらかわいく言ってきました。

私は観念してペットボトルを受け取り侑の口につけてちょっとずつ飲ませました。

半分位を飲んだ辺りで軽く肩を叩かれたのでペットボトルを離しました。

ペットボトルの蓋をしめると侑は私の唇を奪いました。

そして、私の口の中に口に含んでいた水を私の口の中にいれてきました。

そして、そのまま舌も入れてきたので私はいっぱいいっぱいになりながらもなんとか対応しました。


「えへへ~、すず~」


そして、侑はまた私に抱き付いてきました。


「だ~いすき」


そして侑は満面の笑顔を私に向けてきました。

読んでいただきありがとうございます!

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