5月1日(月)④
凉は見たいドラマがあるからとリビングにいきました。
私は部屋に戻ると幸が私の部屋に居て、ベッドの上でスケブを見ていました。
ドアの開く音を聞いて幸が顔をこちらに向けてきました。
入ってきたのが私であることを確認してから幸は手招きしてきました。
私はなんだろうと思いつつ幸の横に座りました。
すると幸は私に抱き付いてきました。
私が頭を撫でてあげると幸は気持ちよさそうな顔をして私にされるがままです。
「どうしたの、幸?」
「お姉ちゃんといちゃつきたいなぁと思って」
その言葉を聞いた私は幸の頭を撫でるのを強くしました。幸は嬉しそうにされるがままです。
因みに幸は私と二人きりの時はお姉ちゃんとよびます。
普段呼ばないのは回りがどっちがどっちか分かりずらいから呼ばないそうです。
「もう、困った妹」
「えへへ~」
幸は幸せそうにしていました。
「お姉ちゃん、凉ちゃんとはうまくやれてる?」
「え?………う、うん、うまくやれてると思うよ」
私が若干目を反らしながら言うと幸はじーっと私を見て
「ほ ん と う に?」
私は頷いたけど幸がじーっと見てきたので私は根負けして、全てを話しました。
「つまり、お姉ちゃんは凉ちゃんの事は好きだけど恋をしていないと」
「うん」
私の返事を聞いた幸がありえないって顔をして私を見ました。
「うそだぁー!!」
幸は大きい声で叫びました。私は慌てて幸の口を両手で塞ぎました。
「さ、幸、声が多いよ」
「あ、ごめん!……でも普段のお姉ちゃんを見てると恋してる様にしか見えないよ」
私が注意すると幸は慌てて声を元の大きさに戻しました。
「幸、私の普段の態度ってそう見える?」
私は幸に言われた事が気になって聞くと
「うん、見えるよ」
幸が自信満々な顔で言ってきました。
「お姉ちゃんは凉ちゃんの事どう思ってるの?」
「私にとって一番大切な人だよ」
私が即答すると幸はやっぱりって顔をして
「やっぱりお姉ちゃんは凉ちゃんの事ちゃんと恋してるよ」
「そ、そうかな?」
私が戸惑った顔で聞くと
「うん!本当に『好き』なら一番大切にしたいと思うから」
幸は私を真っ直ぐ見て
「それに好きなら隣にいたいしいてほしいと思うし、好きな人の事を普段から考えちゃうし、好きな人と一緒に居るだけで幸せな気持ちになれるから……今言った事はお姉ちゃんにも当てはまるでしょ?」
「うん、幸の言った通りだよ」
「じゃあ、お姉ちゃんは凉ちゃんの事をちゃんと『好き』になってるよ、最初からね」
私は幸に言われた事を考えて確かにそうだなぁと思いました。それと同時に私は始めから凉の事が『好き』になってたんだと思いました。
そう考えると凉に申し訳ない気持ちになりました。
「………ただいま……え?さっちゃん?どうしたの?」
そんなことを考えていると凉が部屋に戻ってきました。
「えへへ、侑といちゃつきたいと思ってきたの」
「そうだったんだ」
「じゃあね、侑!…………頑張ってね、お姉ちゃん」
幸は離れ際に小声でそんなことを言って部屋を出ていきました。
「侑とさっちゃんって本当に仲いいよね」
「そ、そうかな?」
「うん、仲いいよ。てか、仲良すぎだよ~」
そう言って凉は私に抱き付いてきました。
抱きつかれた時に先程の幸の言葉を思い出しました。
「侑、キスしよ?」
「え?………うん」
凉の顔が私の目の前に来たので私は少しびっくりしました。幸の言葉を思いだしてから凉を改めて見ると胸がドキッとしました。それから私は凉を直視できずに目を反らすと凉に両手で頬をつかまれて問答無用でキスされました。
「どうしたの?」
凉は不思議そうにしながら聞いてきました。
「う、ううん、なんでもないよ、大丈夫だから」
私は慌てて大丈夫と伝えました。
けれども凉を見ると心臓がドキドキして私は
慌ててトイレに行くと言って部屋を出ました。
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