4月24 日(月)⑤
三人で話しながら自転車で駅近くのショッピングセンターに来ました。
凉にここで何をするのかを聞くと買い物をしたいそうです。
「凉、なにを買うの?」
「髪留めだよ」
「え?髪留め?」
「そう髪留めだよ」
「さっちゃん、髪長いからね」
そう、凉は私よりも髪が長いんです。
私が胸上ぐらいのセミロングに対して凉は胸下くらいのロングヘアです。
ただ基本的にポニーテールにしています。
「うん、ヘアゴムがそろそろ限界だから買い替えようと思ってね」
「凉ちゃん昔から髪結んでる事多かったからね」
「そうだね。今使ってるヘアゴムも中学一から使っているから」
そう言って凉は愛想笑いしました。
目的の髪留めが置いてある店に入って直ぐに幸から提案がありました。
「ねぇねぇ、二人でお揃いの髪留めを買ったらどうかな?」
「「え?」」
私達は幸の言葉に驚きました。
なぜなら私は普段髪を結ばないからです。
「幸、私は普段、結ばないよ?」
「でも、今日は結んでるよ?」
「今日は凉に前言われたのと体育があったからだよ」
「じゃあ、体育がある日に着ければ良いんじゃない?」
「え?」
「体育がある日は髪を結んで過ごしたら?それとも侑は私とのお揃いは嫌?」
「え?…ううん、嫌じゃないよ」
「じゃあ、いいよね?」
「う、うん」
「じゃあ、決まりだね。」
そう言う凉は嬉しそうでした。
そうして話し合って決めたのがシフォンシュシュでした。
同じ色のシュシュを買おうとした時、幸がまた言ってきました。
「お揃いが決まったから今度はお互いに髪留めをそれぞれ選んでプレゼントしたら?」
「「え?」」
私達はまたもや驚きました。
「お揃いを普段学校などで使ってプレゼントしあった髪留めをプライベートで使ったら?」
その考えを聞いた凉は感心した顔して私に言いました。
「さっちゃんの提案は私的には良いと思うけど侑はどうかな?」
「えっと……いいと思うよ?」
「じゃあ、今度は別々で決めよっか?」
「うん」
「じゃあ後で」
そう言って凉は一人で髪留めを物色し始めました。
私は幸を見て言いました。
「幸、選ぶのを手伝って?」
「うんいいよ。でも最後は侑が納得して選んでね」
「うん」
それから幸の意見を聞きながら凉にプレゼントする髪留めを決めました。
「ねぇねぇ侑、凉ちゃんとどこまでいった?」
「え?」
購入する髪留めが決まったのでレジに行こうとしたら突然幸から質問されました。
「ねぇ教えてよ~」
「…………えっと」
私が戸惑っていると幸が具体的に聞いてきました。
「手繋ぎは……前からやってるよね?さっきも繋いでたからキスはした?」
「えっと、なんで聞いてくるの?」
「え?…だって気になるから。それでキスした?」
「……………うん」
私がちょっと俯きながら答えると幸は満足した笑顔で
「そっか、ちゃんと進展してるんだね。良かった」
幸には毎日キスしていることは秘密です。だって恥ずかしいですから。
「ねぇ侑、顔が赤いよ?」
「幸が恥ずかしい事を聞いてくるから」
「あはは、ごめんね。でも気になったから」
私は幸から逃げる様にレジにむかいました。
購入して店を出ると既に凉は買い物を終え私達を待っていました。
私達に気づいて近づいてきました。
「どう?決まった?」
「うん、決まったよ」
「じゃあ帰ろっか?」
「え?」
「だって他に用はないしここだと色々と落ち着かないから帰ってからお互いにプレゼントしよ?」
「…うん…わかった」
私達は三人で家に帰りました。
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