表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

          2 魔王

 成獣の魔王とマリエールは始めて戦う事になった。一人で戦うとマリエールはフライで北の国に向かった。

             2  魔王


 成獣の魔王と対決するのはマリエールと言えども始めての事である。しかし、マリエールは幼獣の魔王なら容易く討伐した事がある。マリエールは、

「どのくらい強いのかしら、楽しみだわ。」

一国を滅ぼす成獣の魔王に対してそんな事を言えるのはマリエールくらいのものだ。北の国に行った事のないマリエールはフライではるばる北の国の山中まで飛ぶ。アンドロイドに行かせ転移陣を設置する方法もあるが敢えてその方法を選ばなかった。何か敗けを認めているように思えたからだ。

「自分の戦いよ。人の手は借りないわ。」

魔王だって魔獣の手を借りるがその辺りはどう考えるのだろう。北の国に入ると魔獣の気配が強まった。同時に魔王の気配もする。それほど遠くはないようだ。

 この様子だと到着は夜だ。別に夜戦が得意でもないが不得意でもない。このまま戦闘に入ろうと思った。

 魔王の居場所はやはり魔王城だ。大きな魔王城だが成長した魔王には少し手狭に見えた。魔獣が煩わしい。やはりアンドロイドを出す事にした。別に優柔不断ではない。魔王と一対一の勝負を望むだけだ。共有アイテムボックスに勢い良く魔獣の遺体が入っていく。魔獣はほぼ排除した。後は魔王だ。

 幼獣の魔王にはほとんど攻撃技はなかった。というか攻撃させなかったという方が正確か。上空から魔法を放つマリエールは魔獣から攻撃を受けることが稀だ。しかし成獣の魔王は違う。ブレスを放ってきた。意外とこれが効く。マリエールは吹き飛ばされた。マリエールは魔王城の天井に打ち付けられた。これは効いた。気を失うところだった。危ないところだった。気を取り直し、アイスクルランス。魔王の身体に氷の槍が降り注ぐ。再びブレスを吐く。今度は上手く避けたと思ったがかすったようだ。先ほどではないが飛ばされて天井に当たった。再びアイスクルランス。確か魔王の身体に傷がつく。しかし、瞬く間に再生していく。再びブレスがくると思ったら今度はファイアランスだ。かわし切れない。ファイアの一部がマリエールの肌を焼く。

 このままでは殺られる。心の中で詠唱する。

「我々が神々よ。願わくば我が望みを叶えたまえ。我が望みは火と風と闇を付与した貫通の魔法、テラリア。」

貫通魔法が魔王の眉間を貫いた。即死だと思ったがまだ息がある。再生するのだろうか。魔王から念話がある。

「我を滅する者よ。我の力を与える。贖わず受け取れ。」

マリエールは魔王の知識、魔法、能力を受け取った。特に自分自身の分裂魔法はその後のマリエールの生き方を大きく変えた。魔王は息をひきとりマリエールは魔王を収納した。

 試しにマリエールは分裂した。2人のマリエールがこの世に現れた。一人は伯爵令嬢として一人はマリエール商会会長として生きていく事になった。2人はアンドロイドと合わせて共有アイテムボックスを持ち、2つの身体を持ちながら精神は同じなのにそれぞれ別な事が出来る。2人は伯爵屋敷とマリエール商会にそれぞれ向かった。

 成獣の魔王はやはり強い。ブレスもファイアランスもマリエールを吹き飛ばし、肌を焼く。マリエールは詠唱で魔法を付与した貫通魔法を放つ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ