第13話 賢者は中等部へ進学する③
レイアス達三人は仲良く教室の後ろへ立たされていた。
もちろん遅刻が原因である。
三人の遅刻に担任は頭を抱えてしまった。それはそうだろう、学年の首席と第三席・第四席がそろって遅刻してしまったのだから。
さすがにおとがめなしとはいかなかったため、教室の後ろへ立たせるという罰を与えるに至ったのである。
それを見たパトリックは、面白そうにニヤついていた。パトリックの取り巻き達もニヤニヤしていた。
それを見たレイアスは仕返しをしたくなったが、ジョシュアに止められてしまった。
その行動に気が付いたダニエルも苦笑いをしながら、二人の行動を見ていたのだった。
担任の挨拶と今日の日程の説明を終えたころ、ちょうどホームルームの時間も終わり、大講堂へ移動したAクラスの面々は入学式に参加した。
式典が始まると予定通りといえばいいのか、校長の話は長く危なく寝そうになるレイアスがいた。
ジョシュアはそれに気が付き、レイアスの脇をつつきながら起こしていた。いつばれるかもしれないとハラハラしながらである。
その二人の行動を見て、危なく大声で笑いそうになったダニエルだった。すでに腹筋は崩壊寸前でこらえるのに必死だった。
その三者三様の様子を見ていたパトリックは、不機嫌そうな表情を浮かべていた。実はパトリックはとてもまじめな生徒なのだった。
パトリックの表情に気が付いたダニエルは、どうにもまだ一波乱ありそうな予感を強めていったのだった。
学院長の話の中で、初等部一年から飛び級で中等部へ入学を果たした生徒がいると告げられた。
レイアス達は苦笑いを浮かべていたが、正式に学院長から言われてしまったため、さらに険しい表情になっていくパトリック。
それを見ていたダニエルは深いため息をついていたのだった。
入学式が終わり改めて教室へと戻った生徒たちは自己紹介を始めた。
レイアスは自己紹介の時、女子生徒からはかわいいとか言われてしまい照れて顔を赤く染めていた。
ジョシュアの自己紹介の時、女子生徒から黄色い声が上がり、嫉妬の炎に包まれたレイアスがいた。
ジョシュアの後を受けたパトリックが自己紹介をした。確かに彼は貴族主義ではあるが、傲慢であるかと言ったらそうではなかった。きちんと場を弁え、クラスメートに頭も下げることもできる人間だった。それを見たレイアスとジョシュアは、彼の評価を改めたのであった。
最後に主席のダニエルが挨拶をした。それは何故か引き込まれる感覚を覚えた。何か特別なことを話したわけではなく、ただ当たり障りのないあいさつのはずだったのだが…。おそらくこれがカリスマというやつなのかもしれない。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
入学式の話をもう少し長く書いたのですが…結果これいる?って思って大幅カット。
そうしてらこの話がめっちゃ短くなってしまった( ;∀;)
次話はそれなりの長さなのでお許しください。
誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。
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では、次回をお楽しみください。
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