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セフィロトの書〜賢者は賢者と知らない  作者: 華音 楓
幼少期編
71/103

第9話 賢者は入学試験を受ける③

 午後の試験は外の武術訓練場と魔法・魔術訓練場にて行われる。


 試験は人数が多いため二グループにて行われた。

 Aは武術訓練場へ。Bは魔法・魔術訓練場へと移動を開始した。

 レイアスとジョシュアはAのグループとなり、武術訓練場へと移動した。

 武術訓練場には十数名の騎士の姿があった。

 騎士の代表と思われる男性から声がかかった。


「ようこそ諸君。私は王国騎士団近衛団副団長のシグマだ。今日は我々が試験官を務める。諸君には今持てる最大限の力を発揮し、悔いの残らないよう全力で挑んでほしい。以上だ!!」


 シグマの言葉で否応なく緊張感が高まっていた。


 しかし、レイアスとジョシュアは違った。むしろ拍子抜けしてしまったのである。ガーランドやマルコの気迫に比べたら、まだ幾分ましだったからである。

 ガーランドは元上級冒険者。マルコは王国騎士団副団長を務めたこともあり、その気迫は現在もまだ衰えてはいなかったのである。


 シグマは壇上から二人の表情を確認し、何か確信めいたものを感じていた。


「これは楽しみだね。」


 シグマのつぶやきは誰にも聞こえておらず、そのまま風に溶けて消えていった。


 試験が開始されると、数グループに分かれ騎士との1対1の模擬戦が開始された。

 あらかた模擬戦が進むと、レイアスの番となった。相手は先ほどのシグマだ。

 レイアスは一礼をすると木剣を構えた。その構えはすでに子供の域を出ており、騎士団や冒険者をしていてもおかしくないほど洗練されていた。

 その構えを見たシグマはにやりと笑った。


「はじめ!!」


 審判の合図とともにレイアスは一足飛びでシグマに迫った。それは周りから見たらものすごい速度に見えただろう。レイアス的にはまだ様子見の速度である。

 シグマもまだ本気ではないことを感じ取っており、レイアスの攻撃をゆったりとかわしていった。

 二人の戦いはとてもきれいだった。荒々しさはなく、流れるような攻防に、騎士からも感嘆の声が上がるほどだ。

 ある程度、様子見を終えた二人はギアを上げた。

 今度は先ほどとうって変わり、かなり荒々しいものになった。

 レイアスはシグマと戦えてよかったと思っていた。今持てる自分の力を試したかったからだ。

 シグマもまた喜んでいた。この子がこのまま強くなるとどうなるのか楽しみだからだ。


 5分ほど打ち合うと審判から終了の合図が告げられた。

 二人は向かい合い一礼をし、壇上を降りた。

 一拍静けさが、訓練場を覆った。次の瞬間割れんばかりの拍手が鳴り響いた。

 それはレイアスを称えるみんなからの拍手だ。

 その拍手に気付いたレイアスはとても照れ臭そうに壇上を後にした。

 シグマはそのギャップに面食らってしまった。考えてみたらまだ幼子だ。それがあのレベルでの武術を習得していることに驚いたのだ。


 次の数人はまた別の騎士が対応した。

 そして、ジョシュアの番となった。相手はまたあのシグマだ。ジョシュアはたぶん目を付けられたのだと思っていた。出なければ二人とも相手にしていないだろうからと。

 ジョシュアとシグマは壇上で一礼を行い、木剣を構えた。

 ジョシュアは先ほどシグマの動きを見ていたため、最初から全力で挑んだ。その動きはレイアスの上を行き、すでに子供たちの目にはとらえるのが難しいものだった。

 シグマも少し焦りを感じていた。それはすでに子供が振り回していい武術の領域ではないからである。

 そしてそれもそのはずである。ジョシュアの剣の才能はマルコとガーランドが認めるほどの腕前だからだ。

 しかも、今現在も『制御の腕輪』を装着したままなのである。

 それに気が付いたシグマの顔はわたっていた。それも、騎士としてあるまじき程凶悪に。

 二人のぶつかり合いは徐々に激しくなり、騎士たちもまた驚愕するレベルであった。

 

 ほどなくして審判から終了の合図が出された。

 二人は肩で息をするほどに力を出していた。

 それを見たレイアスは嫉妬していた。自分ではたどり着けない領域だからだ。

 シグマはジョシュアに近づき何かをつぶやいてから壇上から降りていった。

 ジョシュアが壇上を降りようと移動を開始したとき、突然大きな拍手が鳴り響いた。レイアスの時よりもさらに大きな拍手だ。中には女の子の黄色い声援が重なって聞こえてくる。

 ジョシュアはその声援に手を振ってかつ美少年スマイルで答えていった。

 そのスマイルにノックアウトされた生徒が続出したのは後の語り草である。


 Aグループ全員の武術試験が無事終わり、小休憩を挟んだのち魔法・魔術訓練所への移動を開始した。

 移動の際異変が発生した。

 ジョシュアの周りの女の子の数がさらに増えたのだ。すでに30名を超える数に達しており、レイアスもさすがについてはいけなくなってしまった。


 レイアスは、ほかの男の子と少し話をしながら次の会場へと急いだのである。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


なんでこう強くなると脳筋気味になるんでしょうね?(偏見)

ジョシュアハーレム回です。

リア充爆発しろ回です。

うらやまけしからんです。


誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。


感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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