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セフィロトの書〜賢者は賢者と知らない  作者: 華音 楓
幼少期編
59/103

第7話 賢者は森で修行する 四日目 そして帰還へ

 レイアスとガーランドの会話からしばらくして、洞窟内に侵入していた騎士たちが洞窟から出てきた。


「ガーランド様!!洞窟内でジョシュア様と要救助者の女性14人を保護しました!!」


 騎士たちは、木材等を使って応急用の担架を作成し、女性たちを運び出してきた。ジョシュアもまた、その列に並び一緒に出てきたのだった。


「そんなにいたのか…。他にはなにかあったか?」

「はっ。十数体の遺体と略奪品と思しきものが多数ありました。」


 ガーランドはジョシュアの無事を確認し、洞窟内の状況を確認した。予想よりもはるかに悪い状況であった。


「そんなにか…。レイアス達が発見しなかったら…ゴブリンどもの侵略戦争が始まっていた可能性もあったな…。」

「はっ、周辺の魔石の数より推測するに、約30体ほどゴブリンがいた模様。あとは魔石の大きさから、ホブゴブリン一体で間違いないと思われます。」


 さらに状況確認の報告を受けるガーランドの表情はどんどん険しいものになっていた。また、騎士たちの表情も険しいものだった。


「あと数日遅れていたら、ジェネラル…さらにはロード…キング…。有り得ん話ではなかったということか…」

「おそらくは…。冒険者ギルドの怠慢ではないかと愚考いたします。」


 ガーランドの推測に、報告をしていた騎士もまた、自身の推測を述べた。二人の推測は起こり得た事態を正確に予測していた。間違いなく、怒っていたであろう事態であった。


「冒険者ギルド…ギルマスのやつ何やってやがるんだ。厳重に抗議しに行かねばならないな…」

「ガーランド…あまりギルドの建物壊さないでね?毎回請求が来るんだから…。」

「す、すまん。」


 ガーランドのあまりの怒気にセシリーが釘を刺した。セシリーの表情は能面そのものだった。ガーランドは背中に冷や汗を流したのは秘密であった。


 そうこうしていると、集落入り口で警戒についていた騎士より後詰部隊の到着の知らせがあった。


「ガーランド様。後詰部隊が到着したようです。」

「よし、これより街へ帰還する!!要救助者合わせて15人を馬車へ!!20分後に移動を開始する!!」

「はっ!!」


 ガーランドの号令に騎士たちは直ちに動き出し、撤収の準備を始めるのであった。


 ガーランド達がせわしなく準備をしているとき、レイアスはまだ回復しきれておらず、いまだ地面に横になっていた。

 ジョシュアはレイアスがまだ動けない状況であることを知り、迎えに来たのである。


「レイアス…大丈夫かい?」

「兄さんこそ大丈夫?」

「僕はポーションで回復したから大丈夫だよ。さすがに疲れたけどね。」

「僕は無理かな…」

「馬車へいこう…レイアス。」


 ジョシュアはそういうとレイアスに肩を貸し、馬車へと移動を開始した。

 ふと、レイアスは熊がいないことに気が付いた。


「そうだ兄さん。熊さんは?まだちゃんとお礼言ってない。」

「僕が来たときはもういなかったよ?」

「熊さん…」


 レイアスは、熊がいないことに若干のさみしさを覚えた。せめて最後に挨拶をしたかったからだ。


「熊がどうしたんだ?」


 レイアス達を迎えに来たガーランドは、レイアス達の話が少し聞こえ確認をした。


「師匠、僕らを助けてくれた熊さんがいるんですよ。この数日僕たちをフォローしてくれていました。」

「お礼がまだ言えてないのに…」


 ジョシュアはガーランドに熊の存在を伝えた。

 レイアスもまた感謝を伝えていないことを後悔していた。


「ふむ…俺は見ていなかったのだがな…」


 しかし、ガーランドが現場についたときには熊はすでに姿を消していた。ガーランドは二人の話に首をかしげるのだった。


「まあいい、それより街に帰るぞ二人とも。」

「「はい…」」


 ガーランドに促され、二人はゴブリン集落跡地を後にした。

 こうして二人の修行は幕を閉じたのだった。


ーーーーーーーーーー


 ガサガサ…ゴソ…

 ゴブリン集落跡地より少し離れた森の中。

 二つの影がそこにあった。


「友よ…別れはいいのか?」

「『何、もともと私は魔獣だ。あやつらとはともに暮らせぬよ。』」


 リクは熊が離れていくことに気が付き後を追っていた。

 熊もまた、自身の気まぐれを笑い飛ばしていた。


「そうか…私も帰還命令が出たのでこれでお別れだ…」

「『そうか。』」

「また会おう、友よ。」

「『また会おう、友よ。』」


 二つの影は互いに握手を交わし、再開の約束をしたのだった。


「『あなた…行くわよ。』」

「『はい…』」


 熊は雌の熊に頭を小突かれ、そのまま森へと消えていった。


「………帰ろう…。」


 それを見送ったリクもまた、岐路についてのであった。

 どうにも締まらない…そんな別れだった…。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


ちゃんと落ち…つけれてたかな…

熊の漢前感と尻敷かれマンの両方を表現したかったんです…


二人は帰還の途につきました。

馬車の中で二人は泥のように眠っているのだと作者は思いました。


ちなみに…物語の収集が付かなくなりそうで真面目に焦りましたん…

予定ではもう少し短くなるはずだったんです。

それがもうね、キャラたちが暴走するする。どうしてこうなったんでしょう…


本日の更新はこれで終わりです。

明日は修行回の総まとめになります。


感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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