表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セフィロトの書〜賢者は賢者と知らない  作者: 華音 楓
幼少期編
42/103

第7話 賢者は森で修行する 二日目③

二人は倒したフォレストボアを見つめていた。


「消えないね?」

「まだ、魔獣になりたてだったみたいだね。」


フォレストボアは討伐後少し経つが一向に消える様子はなかった。

獣が魔獣になった際、まだなりたての場合は獣と魔獣の間くらいの存在となり、素材の回収が可能であった。


「じゃあ、解体を終わらせよう。」

「そうだね。自分たちでやる解体は初めてだから緊張するね。」


レイアスは鞄から解体用ナイフを取り出し、フォレストボアのそばに近づいた。

ジョシュアもまた解体用ナイフを出して、どう解体するか考えていた。


「まずは血抜き…ってさっきので、ほぼ終わってそうだね。」

「レイアス…まだいうの?ほら、穴掘ってもらえる?」


レイアスは、緊張をほぐすためわざとからかって見せた。

ジョシュアも、緊張していることに気が付き、苦笑いしながらもレイアスに指示を出す。


「内臓はその中で燃やしていいよね?」

「そうだね、ほかの獣が来るといけないし。」

「はじめよっか。」


レイアスは、魔法で地面に簡単な穴をあけ、木で組んだ簡単な解体台にフォレストボアを吊り下げた。

レイアスは、フォレストボアの腹を内臓に気を付けながら切り裂いていった。

中から内臓を取り出し、下にあけた穴に落としていく。

内臓をとりだしていると中から何か光るものが出てきた。


「兄さんこれ…」

「小さいけど魔石だね。」


レイアスはフォレストボアの内臓に手を突っ込んでその小さな魔石を取り出した。

そこには小指の先くらいの魔石があった。魔石は小さいながら深紅の輝きを放っていた。


「やっぱり魔獣化しはじめてたんだね。」

「うん。魔獣の生態系っていまいちわからないね。」


魔獣の生態系について考えながら二人は首をひねっていた。

一通り解体を終え、肉と骨・皮・内臓に分けることができた。決して綺麗とはいかないが初めてにしては上出来だと、二人は思っていた。師匠がいたら怒られるのでは?との思いは今は頭の隅に追いやって。


「とりあえず、肉と皮は持ち帰りかな?」

「皮は燃やそう。なめし方教えてもらえばよかったよ。」

「確かに。このままだと臭くて使えないね。」

「肉以外は全部もやすね。」

「お願いレイアス。」


そう言うとレイアスは肉以外の部位を内臓の入った穴に投げ込みその上に乾燥している枯れ木などを積み上げていった。


≪我願う。我が前に小さき灯火を。≫


レイアスが【詠唱】すると、手元には小さいながら強い力を感じる火の玉が生まれた。


「【点火】」


その日の玉をそっと積み上げた木に移すと、すぐに燃え上がったのだった。

燃え終わるのを確認した二人はその穴を埋め戻した。


全ての作業を終えた二人はひどく血に汚れていた。

しかし二人の顔はやり切った充実感にあふれていた。


「だいぶ血で汚れたね。」

「今綺麗にするよ。」


≪我願う。わが身を清き風で包みたまえ。≫


「【清浄】」


二人の体に清らかな風が吹きつける、その風が収まったころには二人からは血の跡が消えていた。


「肉も手に入ったし、次は野草類かな?」

「そうだね、香草類もあればうれしいね。」


ジョシュアはレイアスに次の行動について相談した。

レイアスは料理に使う香草類も必要であることをジョシュアに伝えた。


「じゃあ、この前の小川目指して進んで、途中で探す感じでいいよね?」

「それで行こう。」


この後の行動を決めた二人は、即座に移動を開始した。


ここまでお読みいただきありがとうございます。


はい、今回は獣・魔獣・魔物についての軽い説明回でした。今後にはもう少し詳しい説明回を設ける予定ですので、今はこんなもんか程度で理解してもらえると嬉しいです(設定がまだ固まってなくてぶれてるわけじゃないんだからね?)。


誤字脱字等ございましたら教えていただけると幸いです


では、次回をお楽しみください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ