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セフィロトの書〜賢者は賢者と知らない  作者: 華音 楓
幼少期編
35/103

第6話 賢者は修行を開始する⑦

 コンコンコン

 二人の修行が終わり少し時間がたったころ、マルコの執務室にノックの音が響いた。


「マルコ様。ガーランドです。」

「入りたまえ。」


 マルコはガーランドに入室の許可をだす。


「失礼します。ご報告に上がりました。」

「わかった、席にかけてくれ。これが片付いたらそちらに行くよ。」


 ガーランドが今日の修行についての報告にやってきたのだ。

 マルコは、まだ書類の処理が終わっていなかった。ガーランドにソファーに座るよう勧め、自身は手早く書類を処理していった。


 しばらくすると、マルコは執務席から立ちあがった。凝り固まった体をほぐしながら、ガーランドが座るソファーの前に座ると話しかけた。


「お待たせ。で、二人はどうだった?」


 マルコは二人の様子が気が気ではなく、書類の処理が遅れた一因でもあった。


「はい…懸念通りかと…」

「そうか…やはりレイアスは…」


 ガーランドの答えにマルコは少し顔を顰めた。

 ガーランドは報告を続けた。


「そうですね、レイアスは魔法・魔術に関しては天才を超えています。一種の化け物です。訓練初日で【多重詠唱】を発動させたのですから。今回使ったのが【湧水】でしたから、被害はありませんでした。これが攻撃系魔法だったのなら大惨事になっておりました。」

「そこまでか…まずは魔力制御を理解させねば、それこそ取り返しのつかないことになりかねないか…」


 マルコはその報告を聞くとさらに顔を顰めた。そして、どうしたものかと考えるのであった。


「そうですね、セシリーには次からは魔力制御を中心とするように伝えます。」


 ガーランドは今後の修行によって対応していく旨をマルコに伝えた。

 次はジョシュアの報告に話は移っていった。


「それと、ジョシュアなのですが…彼もまた、天才を超える天才です。特に武術に関しては聖人クラスまで上り詰めるだけの才能を秘めています。成長が楽しみで仕方ありません。ゆくゆくは騎士団を経験後跡取りとして育ってくれることをねがいます。」

「そうか、ジョシュアは私を超えるか…。」


 ジョシュアに関しては不安がなかったようで、マルコの顔には喜びの色が見えていた。


「ふむ、これで新しい楽しみができたというものだ。」


 マルコはそういうと、腕を組むとジョシュアの成長に思いをはせるのだった。


「これからも二人を頼む。」

「かしこまりました。」


 あらかた報告を受けたマルコは、改めてガーランドに二人の修行について依頼をしたのだった。


ーーーーーーーーーー


 こうして、レイアスとジョシュアの修行がスタートした。

 6日をワンセットとし、最初の二日をガーランドとセシリーが見て、次の3日を指南書に従って特訓。最後の一日を休息日とした。

 そして、ガーランドたちが行う修業が実は5歳児に行う内容ではないことをマルコはこの時まだ知らないのだった。

 のちにマルコはこう漏らしたという。

「ガーランド…やりすぎだ…」


 余談だが、ガーランドとセシリーはそのままレガスティア家に仕官することとなった。

 レイアス達の修行がない日はレガスティア家の騎士及び街の衛兵の指導に当たっている。

 こちらものちに、国内最強クラスの騎士団および衛兵団として名をはせたという。

 そしてガーランドはのちにこう漏らしたという。

「やりすぎた…」


最後までお読みいただきありがとうございます。


誤字脱字等ございましたら教えていただけると幸いです。


余談ですが、作者の「ちょい読みシリーズ 僕はいつでも殺される」が毎日17時にアップされます。


お暇時間にお目汚し程度にお付き合いください。


では、次回をお楽しみください。

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