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セフィロトの書〜賢者は賢者と知らない  作者: 華音 楓
幼少期編
34/103

第6話 賢者は修行を開始する⑥

 中庭では、レイアス達二人が寝転がっていた。


「よし、今日はここまでだ。」

「ありがとうございました。」

「…ありが…と…うござ…いま…した…」


 そんな二人を見たガーランドは本日の鍛錬の終了を告げた。

 ジョシュアはまだ若干の余裕が見られ、一度座りなおし礼を述べた。

 しかし、レイアスはその余力すらなく、寝転がったまま途切れ途切れ礼を述べるのだった。


「なんだレイアス。これしきで息も絶え絶えか?体力が足らんぞ。特別指南書を準備するから、必ずやること。いいな?」

「…はい…」


 すでに、限界ぎりぎりのレイアスを見て、ガーランドは若干の不安を覚えつつ、明日以降の鍛錬の指示を与えた。

 レイアスは、何とか体を起こすことには成功した。


「ジョシュアは、初日にしていい出来だ。しかし、まだ及第点といったところだ。指南書の通りに励むように。いいね?」

「はい!!」


 ジョシュアに関しては心配していない様子で、明日以降の鍛錬の指示を与えたのだった。


「ではこれにて終了とする!!」


 ガーランドの終了の合図とともに、二人は再度中庭に倒れこむのだった。


「そうだ、俺はこれからマルコ様に報告に行く。お前たちはきちんと汗を流して、体を冷やしすぎないこと。風邪をひいてしまっては元も子もないからな。」

「「わかりました。」」


 ガーランドは、二人の様子に若干やりすぎたかと反省しつつも、体のケアについて話しそのまま中庭を後にしたのだった。


ーーーーーーーーーー



 ガーランドが去って少し時間がたつとジョシュアは体力と気力が回復したのか体を起こして座りなおした。


「兄さん…いつの間に練習してたの?」


 レイアスは双子のはずのジョシュアと体力に差が出すぎていることに疑問を感じていた。


「あれ?やっぱりばれてたか。」

「やっぱりね。」


 ジョシュアはペロッと舌を出しおどけて見せた。

 レイアスもジョシュアの態度にやっぱりと思ってしまった。


「レイアスだって人のこと言えないでしょ?」

「本を読んだだけだよ。まさか、あんなになるなんて思いもしなかった…。本当に魔法が怖いと思った…」


 ジョシュアはお返しとばかりに魔法の事について触れてきた。

 レイアスは少し話を濁し、本心はジョシュアに明かした。


「そうだね、あれが攻撃魔法だったら簡単に人を倒せちゃうからね…」


 ジョシュアはレイアスの告白に少し納得した。そして自分もその怖さを実感したことを伝えた。


「それと、レイアスの魔法が常識外だってわかったことが大収穫だね。」

「それ言わないでよ…」


 少し沈んだ空気を切り替えるように、ジョシュアはレイアスに皮肉交じりに冗談を言った。

 レイアスは、冗談とわかりつつも、少ししょげてしまった。


「もどろっか?」

「兄さん…」

「どうしたのレイアス?」

「うごけない…」


 こうして、二人の修行の一日目は終了したのだった。

 最後の最後で締まらないレイアスなのであった。


最後までお読みいただきありがとうございます。


誤字脱字等ございましたら教えていただけると幸いです。


余談ですが、作者の「ちょい読みシリーズ 僕はいつでも殺される」が毎日17時にアップされます。


お暇時間にお目汚し程度にお付き合いください。


では、次回をお楽しみください。

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