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セフィロトの書〜賢者は賢者と知らない  作者: 華音 楓
プロローグ
11/103

第2話SS モンスター・パニック〜冒険者サイド〜⑥

キンッ!!!!


 アルフレッドが放った剣を事も無げに防いだ男は、不敵な笑みを浮かべていた。


「おやおやおやおや。なかなかの出迎えですね。」

「くっ!!」


 男は言うや否や、アルフレッドの剣を押しのけた。


「本日はご挨拶に伺ったのですが…。まさかまさか勇者様にお出迎え頂けるとは…私も運がいい。」


 男はわざとらしく頭を下げながらも、アルフレッドから目を離さなかった。

 アルフレッドから焦りの色がうかがえる。デリスは今まで感じたことのないアルフレッドからの殺気に一歩後ずさってしまっていた。初級冒険者のかなには気を失っているものさえ見受けられた。


「ちっ!!この騒ぎはやはり悪魔族の仕業だったてわけか?!」


 状況を確認しながら、アルフレッドは再度攻撃を仕掛ける。ライルはもとより、デリスですら目でおいきれない速度の剣劇だった。


「誤解なきように言いますが…私はちょっとダンジョンコアに魔力を与えたまでに過ぎませんよ?そしたら此処のコアが弱すぎた為に暴走してしまったようですねぇ。」


 アルフレッドの攻撃を事も無げにいなし続ける悪魔族は自分のせいではないと頭を横に振りながら答えた。


「で、その悪魔族が何の用だっていうんだ…よっ!!」


 アルフレッドは攻撃をさらに加速させていく。もはや常人には見ることすらできない速度まで上がっていた。しかし悪魔族はそれすらもさばいて見せたのだった。


「先ほどから申し上げてるではありませんか…ご挨拶だって。」

「それはそれはご丁寧に…どうも!!このままやられるか、お引き取り願えるとありがたんだけど…ねっ!!!!」


 戦闘はさらに加速していく。上限を知らないかの如く周囲には剣圧による暴風が吹き荒れていく。冒険者たちはその戦闘をただただ見守るしかなかった。


「これはこれは手厳しいですねぇ。ではお言葉に甘えて今回は帰らせていただきますよ。」


 悪魔族はそういうと、アルフレッドから距離をとり一礼をした。一拍後、悪魔族の足元には魔法陣が浮かび上がり、一陣の風が吹き荒れた。風が収まるとそこには悪魔族の姿はなかった。


「………ふぅ…助かった…。」


 一息ついたアルフレッドは、剣をしまい額の汗を拭った。


「帰らせて良かったのか?」


 最後まで見届けたデリスはアルフレッドに問いかけた。


「そうですね…本当はよくないんですが…後ろを守りながらだと勝てそうになかったので。今回は諦めました。」

「それはすまん。」

「いえ、ギルマスのせいでも冒険者のせいでもないです…俺が弱いだけですから…」


 アルフレッドの答えにデリスは自分たちの弱さが原因であると感じた。それだけ先ほどの戦闘は、常軌を逸していたのだ。デリスは、その領域には自分たちが到達できないとも感じてしまったのだった。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


勇者さん…あんたって人は…

はい、勇者さんも心に傷を負った青年です。

そのお話はまたの機会に書きたいと思います。


誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。


感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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