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セフィロトの書〜賢者は賢者と知らない  作者: 華音 楓
学院編
100/103

第15話 賢者は武術大会で無双できない①

 レイアスとジョシュアの学院生活は、順調に過ぎていった。

 レイアスは訓練場の制限があるにもかかわらず、制限ぎりぎりを責めることに、神経を注いでいた。そのせいもあってか、魔法・魔術の制御力が格段に向上し、今ではクラスメートと同等の威力で行使することもできるようになってきた。

 ジョシュアは相変わらずであった。そう、ジョシュア親衛隊である。なぜか、中等部にまで進出してきたのだった。しかも、本部は初等部…。そんなこんなで、ジョシュアが行動するたびに黄色い声援が聞こえてくるのだった。

 そのたびにレイアスの呪詛を帯びた声がこだましていた。そして、男子生徒に慰められることが恒例となっていた。


 そんなある日のこと。レイアスはダニエルと一緒に食堂で朝食を取っていると、パトリックが話しかけてきた。


「おはよう二人とも。再来週にある武術大会だが調子はどうだ?」

「おはようパトリック。私は大剣での出場だね。パトリックはいつも通りの大剣かい?」


 ダニエルはパトリックの問いに答え、テーブルを少し片づけた。

 パトリックも、空いた場所にトレーを下ろすと席についた。

 少し遅れてきたジョシュアも、レイアスの隣に腰を下ろした。


 意外なことにパトリックは大剣を得意としており、中等部トップクラスの大剣使いらしい。

 食事を取りながらダニエルの問いに答えていくパトリックだった。


「あぁ、その予定だ。レイアスとジョシュアはどうするだ?」

「僕はレイアスと一緒で剣での出場予定です。」

「兄さん…、僕が出ても意味あると思う?」


 パトリックからの質問に少し考えてから答えたジョシュアは、レイアスを指差しながらその問いに答えた。

 パトリックもジョシュアの剣技を見ているため、さほど驚きはなかった。レイアスも十分に高い技量があるにもかかわらず、比較対象がジョシュアなため自己評価はかなり低かった。

 レイアスは自分は出るつもりはないと思っていた。


「レイアス聞いてなかったの?生徒全員参加だよ?」


 ジョシュアはレイアスがやはり聞き流していたことを確信した。あれだけ担任が言っていたのにもかかわらずである。


「さすがレイアスだな。ダニエル、こいつの頭には魔法・魔術以外何か入っているのか?」

「う~ん、難しいところだね。ジョシュアはどう思う?」

「あとは、錬金術と薬学と魔法科学くらいですよ?」

「ひどいよ…」

「「「はははははっ」」」


 パトリックの皮肉にのっかる二人を見て、レイアスはさらに落ち込んだのだった。

 食堂には朝から三人の笑い声が響いたのだった。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


レイアス達楽しそうですね。

そして…ジョシュア親衛隊おそるべし…


誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。


感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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