表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/9

3

 どれだけの間戦い、そして今は、どれだけの戦える人達が残っているのだろうか。

 完全に倒れてしまった人数は、四十を超えた辺りから数えるのを止めた。

 ひ弱な女子高生の姿をしていてもサンタはサンタ、恐ろしく強かった。

 今、サンタとひぐまのような巨漢のカジキさんが交戦中なのだけど、そのカジキさんが片手で掴み上げられている光景を前にして、果たしてどちらが羆の様なのだろうか。

 俺の応援で集まった仲間たちが、次々とサンタに敗れていく。あのじいさんは毎年こんな死線を経験していたのか!

 俺を含めてまだ完全には倒れて行かないハンターが向かって行くのだけど、サンタが腕を一振りするだけで、俺達はまるで紙屑かのように吹き飛ばされる。

 圧倒的なサンタの実力を前に絶望が広がって行く。こんな怪物を相手にして勝てる訳がない。

「どうしたの? 全然手応えがないよ」

 サンタが喋ると同時に、カジキさんが凄いスピードで投げられ、俺の背後にある壁に叩きつけられる。

「言っておくけど、私はサンタの中ではそんなに強いほうじゃないよ」

 なんだって!?

 彼女の自称だが、曰く弱い方のサンタ一人でこの強さ。これではサンタの駆逐は夢のまた夢になりそうだ。

「じゃあ、見せてやるよ。俺の本気をなあ」

「弱い!」

 威勢よくサンタに突撃したのはいいものの、水月目掛けてのパンチを受けてまた後ろにぶっ飛ばされた。

 かなり粘って戦っているのだが、俺たちがボロボロな一方、サンタは未だに無傷。というか、その身体に指一本触れることさえ出来ていない始末。

 だがしかし、俺たちの戦いにおける勝利はサンタに勝つことじゃない。クリスマスさえ中止になれればいい。

 日は沈んで割りと経ったし、もうそろそろなんじゃないだろうか。

 試合には負けるだろうが、俺はこの勝負の勝ちを確信した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ