出会い
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「今日から1年間一緒に学ばせて貰います。クラウド=ラ=ヴァルドです。よろしくお願いします。」
壇上に上がり爽やかな笑顔で挨拶をしたのは留学してきた隣国のヴァルド公爵家の子息。
金色の髪に碧色の瞳、整った顔立ちのクラウドにクラスの女子は頬を染め黄色い声を上げていた。
私は―
いつもと変わらない無表情でただ眺めていた。
―が、碧色の瞳が私を捉え、一瞬、時が止まった感覚がした。
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「隣いい?クラウディア嬢。」
「―どうぞ。」
私の席の両隣が常に空いているからなのか、隣国から来た彼が私の噂を知らないからなのか、何故か隣に座ろうとする。
空いてるのだから別におかしな行動ではない。
そう思い次の授業の準備に取りかかる。
「前から気になっていたんだけど、クラウディア嬢の付けている指輪、魔力抑制の指輪じゃない?」
「そうです。」
「抑制しながら授業受けてるの?」
「そうです。」
「その状態で魔導学科の実技もやってるの?」
「そうです。」
「問題なく受けれてるの?」
「そうです。」
視線も上げず準備をしながら答えた。
「俺の事好き?」
「―!?」
手が止まって声の方を向くと悪戯を成功させた子供のようにキラキラした碧色の瞳がそこにあった。
「そこは、"そうです。"じゃないんだね?」
「―」
彼が何を求めているか分からず、何に対して答えればいいのか分からずただ無表情でその瞳を見つめていた。
☆☆☆
「クラウディア嬢。魔導の実技、S評価だよね?」
「はい。」
「俺も留学前の学校の模擬でS評価だったから実技一緒にやらない?同じランクで組んで実技やるって担任に聞いたよ?」
「私と組む許可を担任は出しましたか?」
「君とやるのに担任の許可が必要なの?」
「いえ…許可が必要と決まっているわけではないですが―」
答えに困ってしまった。
決まってはいないが恐らくいい顔はしない。
抑制をしていてもなお私の魔力は高い。
教師よりも高い。
故に恐れている。
私は誰かと組んで実技を受けたことがない。
自分専用の実技項目が用意されている。
ペアを組んではいけないと言われたわけではない。
誰もやりたがらず、それを伝えた結果皆と違う項目が用意された。
「許可が要らないならよくない?じゃぁ、次の実技決まりだね?」
クラウド様に言われ納得した。
許可が必要と言われていない。
「わかりました。よろしくお願いします。」
こうして私の始めてのペアが決まった。




