難解 恋愛アプリ?
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「・・・方面発車いたします・・・」
「難解恋愛アプリって何?」
「レベル2だって」
「何するの」
「よくわからない」
「最後はどうなるの?」
「めでたく結婚へのプロセスでも表示されるんじゃないの」
「あのさ。あそこの人あやしくない」
「確かに」
「窓から見るこの景色も、だんだん、残りの回数が減っていくね」
「いいところだよ」
「そうだね。別に遠いわけじゃないんだけどね」
「ああ、この心地よい揺れとも・・・」
「なんでわかれたの」
「飽きたのかな」
「むこうが・・・いけ好かないね」
「高校生の恋愛なんてそんなものでしょ」
「そんなことないよ」
「確かに。うまくやってるやつはいるもんね」
「テクかな」
「なんの?ああバカバカしい」
「すみません、となり良いですか?」
「どうぞ」
「あなた。きれいね」
「そんなことは」
「でも幸せそうでもない」
「幸せですよ」
「幸せな人はそんな表情しないわよ」
「そうなのかな」
「絶対、逃しちゃだめよ」
「な何をですか?」
「チャンスに決まってるでしょ」
「おいしいお菓子の作り方の本なんて知ってます?」
「そうね。気持ちかな」
「帰りに買おうかな」
「そうだね。気持ちなんだから、ありふれてても、気にしちゃだめよ」
「凝ったののほうが喜ぶのでは」
「誰が時間を惜しめって言ったの、初対面で悪いけど、あなたくらい綺麗で鈍感すぎるのも罪よ」
「すみません。気持ち入れます」
「そうなんだよ。それ」
「わたし、次で降ります。ありがとう」
「ありゃ、幸せになるね」
「おばさんは、誰の味方?」
「あなた達くらいのほうが、好きかもね」
「やったね」
「でもねー」
「うん」
「うん」
「人それぞれ」
「難解恋愛アプリって知ってる?おばさん」
「うちの子も・・・男の子用・・・毎日・・・挑戦・・・」
「へー・・・そうなの・・・」
「停車します」




