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初恋  作者: ツナ川雨雪
3/31

難解 恋愛アプリ?


             3




「・・・方面発車いたします・・・」


「難解恋愛アプリって何?」


「レベル2だって」


「何するの」


「よくわからない」


「最後はどうなるの?」


「めでたく結婚へのプロセスでも表示されるんじゃないの」


「あのさ。あそこの人あやしくない」


「確かに」


「窓から見るこの景色も、だんだん、残りの回数が減っていくね」


「いいところだよ」


「そうだね。別に遠いわけじゃないんだけどね」


「ああ、この心地よい揺れとも・・・」


「なんでわかれたの」


「飽きたのかな」


「むこうが・・・いけ好かないね」


「高校生の恋愛なんてそんなものでしょ」


「そんなことないよ」


「確かに。うまくやってるやつはいるもんね」


「テクかな」


「なんの?ああバカバカしい」




「すみません、となり良いですか?」


「どうぞ」


「あなた。きれいね」


「そんなことは」


「でも幸せそうでもない」


「幸せですよ」


「幸せな人はそんな表情しないわよ」


「そうなのかな」


「絶対、逃しちゃだめよ」


「な何をですか?」


「チャンスに決まってるでしょ」


「おいしいお菓子の作り方の本なんて知ってます?」


「そうね。気持ちかな」


「帰りに買おうかな」


「そうだね。気持ちなんだから、ありふれてても、気にしちゃだめよ」


「凝ったののほうが喜ぶのでは」


「誰が時間を惜しめって言ったの、初対面で悪いけど、あなたくらい綺麗で鈍感すぎるのも罪よ」


「すみません。気持ち入れます」


「そうなんだよ。それ」


「わたし、次で降ります。ありがとう」




「ありゃ、幸せになるね」


「おばさんは、誰の味方?」


「あなた達くらいのほうが、好きかもね」


「やったね」


「でもねー」


「うん」


「うん」


「人それぞれ」


「難解恋愛アプリって知ってる?おばさん」


「うちの子も・・・男の子用・・・毎日・・・挑戦・・・」


「へー・・・そうなの・・・」




「停車します」





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