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初恋  作者: ツナ川雨雪
4/31

先生ふたり、仲良くよろしく


            4




「仕事?」


「ああ」


「研究熱心ね」


「あんまり要領がよくないから、俺は大変だ。君みたいになりたいよ」


「ただの割り切りだけ」


「それは」


「バカにしてないわよ」


「可愛いよ。おめかしして、どちらまで」


「ばか」


「学生が好きなのかい?」


「そんなわけないでしょ」


「年齢は関係ないよ」


「そんなこと言ってないでしょ。だいたい気にしてないんだからね」


「その昔。ジュラ紀の再来と恐れられた女がね」


「あんたね。そんなんだったら。ここにいないわよ」


「どうかな。みんなそう言ってたぜ」


「あなただけよ」


「まともに話してくれたのは・・・か?どうかな。内心初心だからな」


「初心な男が、あんなこと・・・」


「信じるのかい」


「信じてないわよ。あなたここにいるじゃない」


「腰掛だけどね」


「取り入ってどうこうじゃない実力だから」


「君だって」


「敵は多いよね」


「でも味方が少ないわけでもない」


「で何やってるの?」


「小休止」


「大人の余裕なのか」


「焦るあまり何していいかわからない、というのもあるよ」


「確かに。焦ってるの」


「ある学生の論文がね」


「見どころがあるの」


「たいへんね。でも、あまり見かけない」


「ふーん。どんなこ」


「いればわかる奴」


「ああ、あのこか」


「君も気にしてたりするの?」


「まあ、ね」


「傷ついた」


「ごめんごめん。でもさ、いつごろ遊びではないって気づくんだろうね」


「何か大きな転機だろうね」


「彼は、難しいと思うよ」


「君や俺だって難しかったじゃないか」


「彼ほどではない」


「自信ありげだね」


「でも、落ちていくタイプではないよね」


「えっ、落ちるところまで落ちてるでしょう」


「今?」


「たぶんね。論文見る?」


「見ない。私は基本的にノータッチ」


「女だからか?」


「そう。私のような女がとやかく言う相手ではないわね」


「女から見てどうなの?完結してるのかね彼は?」


「さあ。悩みなさいよ」


「あのさ」


「先行って飲んでる」


「帰り。背負うのは嫌だからね」


「飲みすぎシールはる?」


「リアルタイムで知らないくせに」


「どうだったかな?」


「我々はデータベースではいけないんだった。でもさ」


「ありがとう。優しいね」


「救いの手か?そこまでやる?学問にたけてるだけなのに?」


「一人で言ってなさい」


「マスターによろしく」






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