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初恋  作者: ツナ川雨雪
2/31

恋?

2


底なしの笑顔と底なしの軽さを持つ男が現れた。


「お嬢様がた、ご機嫌だね」


「ご機嫌じゃないわよ。その軽い感じ何とかならないの?」


「失礼。野暮用思い出した」


「逃げる気?」


「逃げるわけないだろ。こんなにもかわいこちゃんが、二人もいるのに・・・」


「死語ね」


「俺は生きてるぜ。ものすごく。ああ生を感じる。死語を使うものが、死んでるわけじゃない。安心しろ」


「ああ、バカ」


「そのバカが・・・」


「うるさいわね。蹴飛ばすわよ」


「ちょうど海外旅行でもしたい気分だったから。どうぞよろしく」


「英語でさえ使いこなせない人が、海外行ったら・・・」


「くだらない。尻が痛い」


「蹴ってない」


「イマジネーション。傘返せよ」


「傘はこのこが持ってる」


「あげるよ」


「私には返せって言って。このこには・・・」


「人徳ってやつだね」


「ちょっと待ってください。今すぐに出しますから」


「俺もコーヒー」


「人の飲むんじゃないの」


「ああ・・・間接・・・」


「やめなさい。あんた。このこは純情なんだから」


「ああ、香りが深い。いいこは良い」


「私の前でよくそんなことが言えるわね」


「あああ、ミロのビーナスの前だって言える」


「可能なことを聞いてるんじゃないの。できないことを聞いてるの」


「あの・・・傘」


「傘?とぼけてるんじゃないわよ。雨なんか降ってないわよ」


「プレゼント フォー ユー」


「今日は何曜日」


「金曜日です」


「浮かれてるんじゃないわよ」


「そういや、この間の寄り合いどうなった?」


「寄り合いじゃなくて。合コン」


「モテただろうな?」


「まあね」


「俺みたいなやつは。呼ばれないけど」


「人徳ってやつね」


「また、人の道みたいなことを言う」


「男としての道はもう正せないからね」


「そんなことないです」


「お菓子は好き?」


「好きです」


「作るのは?」


「好きです。上手じゃないけど」


「ああケーキ食べたい」


「クッピーラムネならあるわよ」


「コーヒーに合わないんじゃ・・・」


「袋空ける途中でこぼさないの。力が強すぎるの」


「いける万力」


「私なんか今度作ってきます」


「万力じゃないでしょ。あれはしめるの」


「そうなの?仕方がない。思いつきだもんね」


「今日は授業は?」


「受ける気がしない」


「はあ」


「ここに来てもっとしなくなった」


「ちゃんとしなさいよ。お金払ってもらってるんでしょ」


「なわけない」


「そこは否定しないと思った」


「この前のまんが面白かった」


「何の話?」


「寝てもいい?」


「今日うち来るんでしょ?」


「ああ。たぶんね」


「買い出し行くよ」


「バイクで買い出しは嫌だ。だいたい。麗重い」


「あんた」


「ごめん。行きますか。ではまた。お菓子のこと頼んだよ」


「何のこと?」




「漫画」



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