蝉衣
【原作では】
空蝉は、父を亡くしたのち、年老いた伊予介の後妻となっていました。
方違えで紀伊守の邸を訪れた光源氏に寝所へ忍び込まれ、拒みながらも一夜を共にすることになります。
その後は源氏を避け続け、再び忍んできた源氏から、薄衣だけを残して逃れます。
夜が深くなるほど、蝉の声は近くなった。
紀伊守の邸を囲む木々は、昼の熱をまだ抱えている。
風はない。
葉は一枚も動かず、暗い梢の奥で、無数の蝉だけが競うように鳴いていた。
じじ、と一匹の声が途切れる。
そのあとの静けさに、遠い廊を踏む足音が聞こえた。
伊予介の妻である女君は、几帳の内で顔を上げた。
のちに人々から空蝉と呼ばれる女だった。
「どなたか、お越しになったのですか」
そばに控えていた弟の小君が、妻戸の外をのぞいた。
「方違えのため、こちらへ立ち寄られた殿方のようです」
「このような夜更けに?」
「紀伊守殿のお客人です」
小君の声には、隠しきれない弾みがあった。
やがて、女房たちの囁きから、その客人が光源氏であることが分かった。
帝の御子。
光る君。
姿を一目見ただけで、女は心を奪われるという男。
空蝉は、脇息の上へ扇を置いた。
「私たちは、早く休みましょう」
「せっかく源氏の君がお越しなのに?」
「私には関わりのない方です」
小君は不満そうな顔をした。
外では、蝉が鳴いている。
声は近い。
けれど、どこにいるのかは見えなかった。
◇
光源氏から最初の文が届いたのは、その翌日のことだった。
小君が懐へ隠して持ってきた。
「お返事を」
「なぜ、あなたがこのようなものを預かるのです」
「姉上のことを、お知りになりたいと」
空蝉は文を開かなかった。
紙からは、夏の夜に似合わぬ華やかな香が漂っている。
「お返しなさい」
「読まないのですか」
「読む理由がありません」
「源氏の君ですよ」
小君は、声を潜めた。
「姉上をお見初めになったのです」
空蝉は弟の顔を見た。
まだ幼さが残っている。
光源氏に声をかけられ、頼みごとをされたことが、よほど嬉しいのだろう。
「私は、伊予介の妻です」
「けれど、あの方は」
「どなたであっても同じです」
空蝉は文を折り直した。
「人の妻へ、弟を使って文を届けることが許されるわけではありません」
小君の顔が曇った。
それでも、その夜、光源氏は几帳の内へ入ってきた。
どうやって女房たちの目を逃れたのか。
誰が妻戸を開けたのか。
空蝉には分からなかった。
気づいたときには、暗がりの中に男の姿があった。
「お騒ぎにならないでください」
穏やかな声だった。
人に拒まれることなど、考えたこともない者の声だった。
空蝉は夜着を胸元へ引き寄せた。
「お帰りください」
「そのように怯えなくとも」
「怯えているのではありません」
「では、なぜ私をご覧にならないのです」
空蝉は、男の顔を見なかった。
見れば心を奪われるからではない。
美しい顔を見たというだけで、拒むべきでないような気持ちにさせられることが恐ろしかった。
「見る必要がないからです」
光源氏が息を止めた。
「私が誰か、御存じでしょう」
「存じております」
「ならば」
「御名を知っていることと、私がお会いしたいことは別でございます」
外で、蝉の声が急に大きくなった。
幾重にも重なり、空気そのものが震えている。
光源氏は、しばらく何も言わなかった。
「あなたは、変わった方だ」
やがて、かすかに笑った。
その言葉には、拒まれた怒りよりも興味が滲んでいた。
空蝉は胸の内が冷えるのを感じた。
彼にとって、拒絶さえも恋の始まりなのだ。
「お帰りくださいませ」
もう一度、空蝉は言った。
「今宵のことを、誰にも話すつもりはございません」
「私をお嫌いですか」
「好きでも、嫌いでもございません」
それは嘘ではなかった。
「私は、あなたを存じ上げないのですから」
◇
それでも、光源氏は諦めなかった。
文が届いた。
小君が取り次いだ。
空蝉は返事を書かなかった。
返事がなければ、悲しげな歌が届いた。
それにも答えなかった。
光源氏は、空蝉の拒絶を慎み深さだと思っているらしかった。
強く求められることを、心のどこかで喜んでいると。
そう思われていることが、空蝉には何よりつらかった。
ある蒸し暑い夜。
空蝉は、紀伊守の妹である軒端荻と碁を打っていた。
燈台の火が、盤上の黒石と白石を照らしている。
軒端荻は明るい女だった。
石を打つたびに笑い、空蝉が迷えば、早くと急かした。
「姉君は、考えすぎなのです」
「あなたが考えなさすぎるのでしょう」
「碁も、殿方も、迷っているうちに誰かに取られてしまいます」
「殿方を碁石と同じにしてはいけません」
「けれど、姉君をお慕いする方がおられるのでしょう?」
空蝉の指が止まった。
「小君から聞きました」
「余計なことを」
「光源氏様ですって?」
軒端荻は、声を弾ませた。
「なぜ、お会いにならないのです」
「お会いする理由がありません」
「私なら、一度くらい」
軒端荻が言い終えるより先に、廊の板が鳴った。
一度。
わずかな間を置いて、もう一度。
空蝉は顔を上げた。
女房の足音ではない。
重さを殺しながら歩く、男の足音だった。
「姉君?」
「灯を消して」
空蝉は立ち上がった。
几帳の向こうに、人影が差した。
光源氏だった。
前よりも迷いのない足取りで、こちらへ向かってくる。
空蝉は軒端荻の手をつかんだ。
「裏の妻戸から出ます」
「なぜ。お会いすれば」
「あなたも来るのです」
空蝉は、急いで薄い袿を脱いだ。
衣が几帳の端へ引っかかる。
直している暇はなかった。
軒端荻を先へ押し出し、自分も暗い渡殿へ出る。
背後で、衣の擦れる音がした。
光源氏の手が、残された袿をつかんだのだろう。
けれど、その中には誰もいない。
二人は息を殺し、物置に使われている小部屋へ身を隠した。
外では蝉が鳴いている。
昼と夜を取り違えたような、狂おしい声だった。
軒端荻の手が震えていた。
空蝉は、その手を強く握った。
「申し訳ありません」
「姉君が謝ることでは」
「私のことで、あなたまで巻き込みました」
几帳の内から、光源氏が空蝉を探す声が聞こえた。
怒ってはいない。
むしろ、逃げられたことを面白がるような響きさえあった。
空蝉は目を閉じた。
残してきたのは、衣だけだった。
その衣を、自分自身だと思われたくはなかった。
◇
翌朝、空蝉は一通の文を書いた。
昨夜お残ししたのは、衣だけにございます。
その中に、私の心まで残っていたとはお思いになりませぬよう。
返事はなかった。
代わりに、小君が泣きそうな顔で戻ってきた。
「源氏の君は、姉上を本当にお慕いなのです」
「あなたに、それが分かるのですか」
「衣を、大切に持っておられました」
空蝉は窓の外を見た。
木の幹には、蝉の抜け殻が残っていた。
薄く透けた背。
空になった腹。
そこに蝉の姿はない。
残されたものをどれほど大切にしても、中身が戻ることはなかった。
「伊予へ参ります」
空蝉が言うと、小君が顔を上げた。
「夫が、迎えを寄越しております」
「姉上」
「都に残る理由はありません」
光源氏から逃げるためだけではなかった。
自分の言葉が届かない場所を、離れたかった。
◇
伊予の海は、都で想像していたよりも広かった。
日が昇る前は、海も空も同じ鈍い色をしている。
やがて東の端が白み始めると、波の一つ一つに光が宿った。
都の夏を満たしていた蝉の声は、ここでは遠い。
代わりに、朝から晩まで波の音が聞こえた。
伊予介は、空蝉よりずっと年上だった。
若い妻の心を知ろうとする男ではなかったが、乱暴な人でもなかった。
空蝉へ美しい衣や香を与え、家の奥に置いた。
それが妻を大切にすることだと考えているようだった。
空蝉も、初めは何も求めなかった。
求めても届かないと思っていたからだ。
だが、伊予へ下って二年目の秋、大きな嵐が来た。
三日三晩、雨が降った。
川はあふれ、田畑を水が覆った。
倉へ入るはずの米は半分も集まらず、役人たちは互いに責任を押しつけた。
伊予介は病に伏していた。
空蝉は、几帳の向こうで役人たちの話を聞いていた。
「都へ納める分を先に確保しなければ」
「民へ配れば、足りなくなります」
「来年の種籾まで使うことになる」
男たちの声が、行き交った。
誰も、どの村にどれほどの米が残っているのかを知らなかった。
空蝉は、女房へ命じて帳面を持ってこさせた。
夫が病に伏してから、ひそかに目を通していたものだった。
「東の三村には、まだ昨年の米が残っております」
几帳の内から言うと、外が静かになった。
「西の倉へ移せば、海辺の村へ配る分は足ります」
一人の役人が、戸惑ったように言った。
「しかし、道が」
「北の山道は崩れておりません」
「なぜ、そのようなことを」
「昨日、炭を届けに来た者から聞きました」
空蝉は帳面をめくった。
「都へ納める米は、今すぐ分けずともよいでしょう。まず種籾を残し、その次に食べる分を配ってください」
「勝手なことをすれば、都から咎められます」
「民が飢えれば、来年納める米もございません」
男たちは黙った。
そのとき、外から別の声がした。
「奥方様のおっしゃるとおりです」
伊予介のもとで働く、藤原季遠という男だった。
都の中流貴族の出で、数年前に妻を亡くしているという。
年は空蝉より少し上だった。
「私が責任を持って、都への文を整えます」
「しかし」
「咎めを受けるなら、私も受けましょう」
季遠は、空蝉の考えを自分のものとして語らなかった。
都へ送る文にも、伊予介の妻が帳簿を調べ、村ごとの蓄えを確かめたと書いた。
女の名を出す必要はないと止める者もいた。
それでも、季遠は消さなかった。
「なぜ、そのようなことを」
のちに空蝉が尋ねると、季遠は不思議そうに答えた。
「奥方様がお考えになったことですから」
「あなたの考えにしておけば、話は早かったでしょう」
「早ければよいというものではございません」
季遠は穏やかな声で言った。
「誰が考えたのかを残すことも、大切です」
空蝉は、返す言葉を失った。
自分の言葉を、言葉のまま受け取られたのは、初めてのことだった。
◇
嵐のあと、飢える者は一人も出なかった。
伊予介は、空蝉へ家のことを相談するようになった。
「おまえは、思っていたよりも物を知っている」
ある日、夫が言った。
空蝉は少し考えてから答えた。
「知らなかったのは、あなたのほうでございましょう」
伊予介は目を丸くした。
それから、大きな声で笑った。
「そのようなことを言う女だったのか」
「今まで申し上げなかっただけです」
夫婦の間に、恋が生まれたわけではなかった。
けれど、以前よりも言葉を交わすようになった。
伊予介は空蝉の意見を聞き、空蝉も必要なことを隠さず伝えた。
数年後、伊予介は病で亡くなった。
最期に、空蝉の手を握った。
「おまえには、世話になった」
飾り気のない言葉だった。
それでも空蝉は、夫が初めて自分自身へ告げた言葉のように感じた。
夫の死後、周囲は空蝉へ出家を勧めた。
夫を失った女が、一人で生きるのは難しい。
髪を下ろし、仏へ仕えるのが穏やかな道だと。
空蝉は断った。
「まだ、世を捨てたいとは思っておりません」
「何をなさるおつもりです」
「これから考えます」
今までなら、誰かが示した道へ黙って従っていただろう。
けれど、空蝉はもう、自分の行く先を他人の言葉だけで決めたくはなかった。
◇
都へ戻ったのは、その翌年の春だった。
伊予で得たわずかな財をもとに、空蝉は小さな邸を整えた。
夫を亡くした女や、家の事情で文を書くことのできない女たちのために、手紙や訴えの文を代わりに整えた。
伊予で帳簿を見ていた経験を生かし、家の財を守る方法も教えた。
大きな名声を得たわけではない。
けれど、訪れる女は少しずつ増えた。
光源氏から文が届いたのは、その頃だった。
空蝉が都へ戻ったと聞いたらしい。
昔のことを忘れてはいない。
今なら、以前よりも力になれる。
そのようなことが、美しい歌とともに書かれていた。
空蝉は、文を最後まで読んだ。
かつてなら、手が震えただろう。
今は、懐かしいと思うだけだった。
返事は短くした。
あの夜、私が残した衣は、とうに朽ちてございましょう。
私は、あの衣の中にはおりません。
文を送り返すと、胸の内に残っていた最後の蝉の声が、遠ざかっていくような気がした。
◇
藤原季遠が都へ戻ったのは、初夏のことだった。
空蝉の邸を訪れたのは、日が高いうちだった。
先に使いを寄越し、訪ねてもよい日を尋ねた。
約束した時刻よりも少し早く着き、門の外で待っていた。
「お入りになればよろしいのに」
空蝉が女房を通して伝えると、季遠は答えた。
「約束の刻限には、まだ少しございます」
空蝉は思わず笑った。
「伊予におられた頃と、変わりませんね」
「奥方様は、変わられました」
「もう、奥方ではございません」
「失礼いたしました」
季遠はすぐに言い直した。
「では、何とお呼びすればよろしいでしょう」
空蝉は少し考えた。
「お好きなように」
「それが最も難しいのです」
季遠は真面目な声で答えた。
それからも、季遠は時折訪れた。
空蝉が整えた文を読み、意見を求めた。
季遠自身も、地方の争いを調べる仕事をしていた。
二人は、昔のように帳面や書状を間に置いて話した。
話が終わっても、季遠はすぐに帰らなくなった。
庭の木のこと。
伊予の海のこと。
亡くなった妻のこと。
空蝉も、伊予介との暮らしについて話した。
光源氏のことだけは、話さなかった。
季遠も尋ねなかった。
ある日、季遠は正式な使者を寄越した。
夫婦になってほしいという申し出だった。
空蝉は一度断った。
季遠は、哀れに思っているのだと考えたからだった。
すると、季遠本人が訪れた。
「私を憐れんでくださる必要はございません」
空蝉が言うと、季遠はしばらく黙っていた。
「憐れんでいる相手へ、私はこれほど意見を求めません」
「では、なぜ」
「あなたと話していると、自分一人では見えなかったことが見えます」
季遠は御簾の外に座っていた。
無理に中へ入ろうとはしなかった。
「あなたは、人が聞きたくないことでも、必要ならばおっしゃいます」
「可愛げがないということでしょうか」
「いいえ」
季遠は少し笑った。
「私が間違えたときに、間違っていると言ってくださる方と暮らしたいのです」
空蝉は扇を伏せた。
「私は、誰かの家へ入り、その方に従うだけの暮らしへ戻るつもりはございません」
「では、私がこちらへ参りましょう」
「簡単におっしゃいますね」
「簡単ではありません」
季遠の声は穏やかだった。
「けれど、あなたが築いたものを壊してまで、私の家へ連れていきたいとは思いません」
「私が、お断りしたら?」
「これまでどおり、必要なときに相談へ参ります」
「つらくはありませんか」
「つらいでしょう」
季遠は正直に答えた。
「それでも、あなたの返事を変えるために困らせることはいたしません」
空蝉は、几帳の内から男の影を見た。
華やかな男ではない。
美しい歌も詠まなかった。
けれど、彼の言葉は、いつも言ったとおりになった。
空蝉の考えを尊重すると言ったときには、本当に彼女へ決めさせた。
「季遠様」
「はい」
「私は、殿方を信じることが、あまり得意ではございません」
「存じております」
「簡単には、変わりません」
「変わらなくとも構いません」
季遠は言った。
「信じていただけるよう、私が暮らせばよいのでしょう」
空蝉は目を伏せた。
「それでは、一生かかるかもしれません」
「ちょうどよい長さです」
その返事に、空蝉は笑った。
声を立てて笑うと、庭の蝉が一斉に鳴き始めた。
「では」
空蝉は言った。
「もう一度、使者をお寄越しくださいませ」
「今度は、受けていただけますか」
「使者の口上を聞いてから決めます」
「厳しいですね」
「お嫌ですか」
「いいえ」
季遠も笑った。
「そのようなところを、お慕いしております」
◇
その秋、空蝉は季遠と夫婦になった。
季遠は約束どおり、空蝉の邸へ入った。
空蝉が手伝ってきた女たちも、変わらず訪れた。
季遠には、亡き妻との間に幼い娘がいた。
初めの頃、娘は空蝉を恐れていた。
物静かで、何を考えているか分からないと思ったらしい。
ある夜、娘が眠れずに空蝉の部屋へ来た。
「蝉が、うるさくて」
空蝉は娘を隣へ座らせた。
「もうすぐ静かになります」
「死んでしまうのですか」
「ええ」
娘は悲しそうな顔をした。
翌朝、庭の木に一つの抜け殻を見つけた。
娘が取ろうとすると、空蝉は止めた。
「残しておきましょう」
「なぜです」
「生きていたものが、そこから出ていった証ですから」
娘は、透き通った殻を不思議そうに眺めた。
「空っぽなのに?」
「空になったからこそ、別の場所へ行けたのです」
娘はしばらく考えたあと、空蝉の袖をつかんだ。
「母上も?」
空蝉は目を見開いた。
娘は慌てたように言った。
「そう呼んでは、いけませんか」
空蝉は、小さな手へ自分の手を重ねた。
「いいえ」
声がわずかに震えた。
「もう一度、呼んでください」
「母上」
庭では蝉が鳴いていた。
かつては、逃げても追ってくる声のように思えた。
今は、夏がここにあることを知らせる音だった。
季遠が廊の向こうから歩いてくる。
空蝉と娘の姿を見て、足を止めた。
「何をしているのです」
「蝉の抜け殻を見ていたのです」
娘が答えた。
「父上、取ってはいけませんよ」
「なぜです」
「母上が、残しておくとおっしゃいました」
季遠は空蝉を見た。
それから、穏やかに笑った。
「では、そのままにしておきましょう」
三人で、木の幹に残った薄い殻を見上げた。
空蝉は、もう何かを残して逃げる必要はなかった。
拒むために、衣を脱ぎ捨てる必要もない。
会いたくないと言えば、誰も妻戸を開けない。
会いたいと告げれば、約束した人が明るいうちに訪れる。
言葉が言葉のまま届く場所がある。
季遠が娘の手を取り、もう片方の手を空蝉へ差し出した。
空蝉は、ためらわずにその手を取った。
木々の間から、夏の光が落ちている。
抜け殻は風に揺れたが、落ちなかった。
その中に空蝉はいない。
彼女は、自ら選んだ人々とともに、光の下を歩いていた。




