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可愛キ



頭が痛い…




目が覚めると




そこは知らない部屋

俺の部屋じゃない…



部屋にはいい匂いが

これは…味噌汁?




音が聞こえてくる




トントントントン…

グツグツグツグツ



段々と意識を取り戻す

知らない部屋

昨日の事が思い出せない

白いベッドに1人

見渡すとピンク色が多い

女性の部屋だろうか…


立ち上がろうとベッドから足を出す


ジャラララララ


両足を繋ぐ鎖


朦朧とした意識の中

恐怖に包まれる

足の鎖を触ろうと手を伸ばす


ジャラララララ、ガシャ


腕はベッドに繋がれていて

足の鎖を触ることはできなかった


「あら?もー起きたんだ!♡」

聞き覚えのない女性の声がすると

ベッドから見える入り口から顔を出す

髪の長い若い女性

顔は可愛い系だろう

化粧で流行りのよく見る顔に見えた


「あーーーーー、あーーー、あ?」

呂律が回らない


「はいはい、ご飯ができるまでもう少し待ってね!♡」

女は簡単に男をベッドに倒す


「あ!ーあーーー」!!

叫ぶが女に無視される


昨日の事を思い出す…




昨日は金曜日

久しぶりに定時で仕事が終わり

浮かれ半分で飲み屋に入り

調子に乗って飲みすぎていたはずだ



夜中に店を出て…

休みの土日を楽しむ…?

飲み直す…?

取り敢えずコンビニに行ったよう…








「ね!」

耳元で女が声を出し男は驚く

ニッコリ微笑む

考えていて目をつぶっていたので

気が付かなった


「あーー?」

「ご飯出来たよ!食べづらいよね?食べさせてあげる!」

熱いご飯を口の中に突っ込まれる

口も乾いており食べられる状況では無かった

口からご飯を出すと

女は不機嫌な顔をした

「ねぇー、せっかく作ったのにさー…」


ザクッ

突然、持っていたフォークを足に刺される

「あーーーーーーーーーー!んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん」


ベッドが赤く染まる

男は状況と痛みで涙を出す


「ちゃんと食べょ?」

フォークをまた持つ


「あん!あ!あ!」

男はうなずく

「よーし!えらい子〜!♡」

頭を子供のように撫でられ

ご飯を口元に運ばれる


男は口をとがらせ

息で冷ます…


「熱かった?フーフーしてあげる!♡」

「フーーフーーはい、あーーーーーん」

男はこぼさないよう、しっかりと噛みしめる


ーーー


ご飯が終わり

女はまた部屋から出ていく…


すぐに男は逃げるため動き始めた

腕に繋がれた鎖をたどる

ベッドに繋がれており

ちょっとやそっとじゃ壊れそうにもない

暴れれば何とかなるだろか?

いや、暴れれば女が気を悪くし

何をしてくるか解らない…


両足は繋がれていて

走ることはできなさそうだ

しかも、先ほど刺され歩くのもやっとだろう


「おおうういいおいういおあ」

少しずつ喋れるようになってきた


「なーに?♡呼んだかな?」

女が入ってくる先ほどはエプロン姿だったが

外してリクルートスーツに着替えていた


「ういあえん、ああああええうあ?」誰ですか?

「ん?私?私はヒメ!ヒメって呼んでね♡」

女は嬉しそう答えていた


「おしゃべりしたいんだけどーーー、お仕事行かなくちゃ!待っててね?」

女は立ち上がり部屋を出る

数分後、ドアを閉める音が響く


ホントに出て行ったか?

「あーーーーーーーーー!」

声を出し女を呼ぶが

部屋は静けさに包まれる


急ぎ男はベッドに繋いである鎖を引っ張るが

体に力が入らない…


それどころか、ダンダン眠くなる


あの女…ご飯にな…に…か…

男は眠る…


ーーーーーーー


目を覚ますと

部屋は暗い

時計を見ると夜11時だ


フンフーン♪と声が聞こえる

風呂場の方で鼻歌を歌っている


腹が減るがそれどころではない

尿意が男を襲う


ガラガラガラ…


「起きた?ごめんね薬飲ませすぎちゃったね♡」

「ふざけんな!」

声は出せるようになっていた

女の機嫌が悪くなる

「へー元気そうだね…ご飯はいらないねー」

ニヤニヤとする女

「いらねーよ!また薬入れんだろが!お前誰だよ!何でこんな事すんだよ!鎖外…」バチン!

「あぁ!いてぇーー!」

男は女にベルトで叩かれ声をあげ、排尿してしまう

「あーー!漏らしたー!」

女は大笑いし、タオルをタンスから取り出し男へ投げる

「拭きなよー、私はヒーメ!朝言ったよねぇー」

「何でこんな事するかって?うーんと…誰でも良かったんだけどーオニーさんカッコいいから!」

男は呆然と女の話を聞く

「育成ゲームって知ってる?最初はゲームを楽しんでいたんだけどぉ…満足できなくなっちゃってさー、誰かを育てたいなーみたいな?ずぅーーーとガマンしてたの!すぐにお出迎え?できるように鎖とか薬とか準備してさーガマンしてガマンして…もぉー心が乾いてたのよぉ…そんな時にさ!昨日私がコンビニで買物してる時にヤンキーに絡まれたのぉ!イラっとしちゃってさーコイツ捕まえようかなーって思った時に!あ・な・たが!助けてくれたの!覚えてる?」

男は首を横にふる

「えー覚えてないのぉーカッコよかったなーあの時、一目惚れ?みたいなぁ感じなのかな?」

「でさーお礼にって、お水飲ませたの!そ!薬入り♡照れながら飲んでたなー可愛かった♡そこからタクシーに乗せて運転手に手伝って貰って連れてきたのよぉ」

男の顔がこわばる

「朝ご飯食べてくれたじゃん?その時!すっごい心が潤ったぁ!♡これぞ私が求めていたモノ!最高だった!仕事も全然嫌じゃ無くなった!貴方を育てる為頑張れそぉなの!♡」


「あの!」

男が声を張り上げる


「帰りたい…」

狂った女の機嫌を損ねないように

強い言葉を控える


「だーーーーーーーめ!だめだめだめでーーーーす!」

笑いながら女は答える

「せっかく求めていたモノが手に入ったのにぃ逃がすわけなーい、オニーさん警察に言うでしょ?」


「言いませんから!」

男は涙目になりながら訴える


「可愛いー!ふふふけどダーメ!」


「いい加減にしろ!」

ジャラララララガシャ

男は女に掴みかかろうとするが

届かない…


「こわ~い!まだ、解って無いのかなー私は御主人様なの!」

男を蹴り倒し、覆いかぶさり

耳元で小さく喋る

「聞こえる?ふー!ふふふふ!」



次の瞬間


「ゴリッ」



「イタ!」

男が叫ぶ、耳から血を流す…


「噛みちぎれないんだね耳って意外と…」




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