ガタガタさん
放課後
傘を忘れて
学校で雨宿りしていると
噂話を耳にする
『ガタガタさん』
今日みたいな雨の日に出てくる怪異らしい
そんな話しをしていると
雨が弱くなり帰路につく
バス停を目指している途中
また、雨が強くなる
バス停に着く頃にはビショビショであった
バス停はコの字の屋根付き
中にベンチがありそこで休もうとすると
バス停の中で背を向け
小さく膝を抱えている子供がいた
その子は目に見えるほどブルブルと震えていた
「大丈夫ですか?」
声をかけた時、学校での噂話を思い出す
『ガタガタさん』は常に震えている
触られると、寒さで体が震えるらしい…
だが子供を放って置くわけにはいかない
肩を叩き、もう一度声をかける
子供はゆっくり振り向く
その顔は何か恐ろしい物をみた顔をしており
唇は真っ青になっていた
その表情に驚いていると
子供はゆっくり指を指す
どうやら後を指している
振り向くが何も無い…
また、子供を見ると
両手で顔を押さえている
子供に近づくと
不意に後から肩をつかまれる
その瞬間、肩から寒気
肩を見ると
黒く痩せ細った手が乗っていた
「うわ!」
声をあげ、ベンチに倒れる
顔をあげ肩を触った奴を探すが
誰も居なかった…それどころか
あの子の姿も見えなくなった
その後、バスが来た
すぐに飛び乗り急いで座る
触られた肩の腕が痺れていた…
家に帰ると
ビショビショになった体を温めるため
風呂に向かった
すでに母が
湯船にお湯がはっていた
体を洗い湯船につかる…
さっきの事を思い出していると
急に電気が消える
風呂場から洗面台を見ると
人影が見える
母ではない、
大きさは子供ほどであった
驚いていると
入っていた湯船が凍り始める
最初はシャーベット状からガチガチに固まった
温まった体に寒さが押し寄せる
心臓が痛くなり、眠気が襲う
人影の子供が扉を開けようとした時
気を失う
数分後、母の叫び声が響く




