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第四十九星 待ち合わせ

しばらく小休止?

平和な部分が続くと思います。

「…なんかここに来るのも久しぶりな気がするなぁ」


駅から出て眩しさに耐えながら呟く。今日、私は秋葉原に来てる。


転移装置やSi Skillが浸透した今でも電車やバス、新幹線なんかの公共交通機関は動いてる。利用する人は…まぁ、結構いる。


「待ち合わせの時間にまだ余裕はあるけど、遅れるわけにはいかないから早めに行くかなぁ…」


ちなみに今でもメイドカフェ…コンカフェとかいろいろなPCパーツのお店とかある。この辺りは星元前…どころか30年前とかからずっと変わらずらしい。流石に人と…あと店舗も若干は変わってるけど。


ふと歩いているときに気温標識が目に入る。


「…30℃……真夏日だね、これ…一応クーリングデバイス買っておいた方がいいかな。」


Si Skillが浸透して人工的にオゾン層が修復されつつある今だけど、それでも西暦2000年代…50年前くらいの気温になるらしい。地球温暖化自体は進んでるらしいから仕方ないのかな。


駅近くのお店に入ってお茶を持ってレジに。…レジ内の商品だけ買うのってあまり好きじゃないんだよね、私。


「すみません、クーリングデバイスを2本ください。」


「クーリングデバイスですね。等級と色はどうしましょうか?」


「えっと…等級は二級、色は白と黒で。」


「少々お待ちください……こちらでよろしいですか?」


お店の人がレジ近くの棚から水色のラインが入った筒状の物を2本取り出す。私が頷くとレジに打ってくれる。


「お会計3150円です。お支払方法はどうなさいますか?」


「カード、日本円でお願いします。」


「それではこちらにお願いします。」


お店の人が差し出した端末に量子変換ポーチから取り出したカードで触れると自動的に支払いがされる。その支払いを確認したお店の人が頷く。


「こちらレシートになります。」


レシートを受け取った後は量子変換ポーチに買ったものを入れてお店を出る。


まだ時間はあるけど少し速足で中央通り……都道437号って言ったっけ、それを抜ける。それを抜ければ待ち合わせ場所はすぐ。…なんだけど。


「……なんでこんな人が多いところを待ち合わせ場所にするかなぁ」


いや、まぁ駅から近くて程よくわかりやすいところって言えばぴったりなんだろうけど……なんかイベントでもあるのか凄く人が多い。


……実はあまり詳しくないんだよね、ここ。


人の波を見ながら待っていると私の端末が震える。…電話。発信者は……“ラン”。


「もしもし?ラン?」


〔主スティラですか?こちら、所定位置に着けました。いつでも行動可能です。〕


「…ん、分かった。頼りにしてるよ、ラン。」


〔お任せください。こちらは気にせずそちらは楽しんでくださいませ。〕


「…私も一応護衛任務なんだけどな。」


ランの言葉に苦笑しながら空を仰ぐ。…私の肉眼じゃ見えないけど、宇宙にいるランからは私の姿が見えてるんだろうね。


〔…主スティラ?どうなさいましたか?〕


「…なんでもないよ。そろそろ時間だから切るよ?」


〔はい。それでは失礼します。〕


ランがそう言うと通話が切れた。それと同時に私に近づく影。その姿を確認して小さくため息をつく。


「すまないね、待たせたかの?」


「……また、護衛もなしに……無防備なのにこんなところにいていいんですか───」
















「───“()()()()”」



日本の象徴相手に少し呆れたような声になるのは流石に許してほしい。…この人、本当に自由すぎるんだよね……今日だって私呼び出された側だからね、コレ…


「ほっほっほ。君という最高の護衛がいるじゃろう?」


「やめてください、本当に。…私のお父さんの方が実力では上なんですから。」


「……君はそう思ってるかもしれんが、わしの目から見れば今の最強の流れ星は間違いなく君じゃぞ。」


「…そうですか。あ、これクーリングデバイスです。」


「おぉ、わざわざすまぬのぅ。」


クーリングデバイスを渡してから立ち上がり、今上天皇の乗る車椅子を押す。


「それでは陛下、どちらに行きます?」


「そうじゃの……遊べるところとかどうかの?」


「……陛下ってただ皇居から出て自由に遊びたいだけだったりしません?」


一応この人“民間視察”目的で出てきてるんだよね。で、私とランはその護衛として…私は地上から、ランが宇宙からの脅威監視で一緒にいるわけなんだけど。


「バレておるなぁ……それからスティラや。」


「はい?」


「その言葉遣い、息苦しいとおもうでな。いつものように話してくれんかの?」


「……分かったよ、おじいちゃん。」


「ほっほっほ。」


元号“星花”、日本現天皇───本名“頼仁(よりひと)”、別名“星花(ほしばな) 頼利(よりとし)”。日本の象徴たる天皇であると同時に星間ギルド総帥。さらには元・流れ星で、昔はお父さんと一緒に宇宙を駆けていたと聞いてる。


……なんでか知らないけど私に“おじいちゃん”と呼ばせたがる…し、私に敬語を使われるのを嫌がる。皇后陛下は皇后陛下で私に“おばあちゃん”と呼ばせたがるし…この2人わけわかんない…

…はい。平和区間に入ったと思ったらなんかすごい人が出てきました。

前々からふわふわ存在は出てきてましたけど名前だけじゃなくてちゃんと主人公に関わってくるキャラです。

…まぁ、現実で同じことは起こらないでしょうけど。

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