第十五星 ステラースキルとは -例外属性-
「んー…」
ルシリールの髪を触って乾燥度を確かめる。
「…ん、もう大丈夫かな」
「そ、そうけろ…?」
「うん。…そういえばルシリールって可愛いの好きなの?」
マジックミラーの箱を解除しながら素朴な疑問でそう聞くと、ルシリールは表情を曇らせた。
「……おかしい、けろ?」
「いや…私はそうは思わないけど。好きな物は人それぞれ、男の子が可愛い物好きだったっていいじゃない。」
「……」
「同様に嫌いな物だって人それぞれだよ。好きな物は好きだって言いなさい?いつ言えなくなるか分からないよ。」
「…わかたけろ。…ありがとけろ、髪…」
「ん、元はと言えば私のせいだし。気にしない気にしない。」
ルシリールが椅子から退いたから…次は。
「エレナ?いらっしゃい。」
「えと…本当にいいんですか?」
「いいってば。」
「…それでは、失礼します。」
エレナが椅子に座ったのを確認してさっきと同じ属性を展開する。マジックミラーの箱も同様に。
「冷たい方がいい?暖かい方がいい?」
「暖かい方でお願いします。」
「分かった。髪、解くね?」
頷いたのを確認して髪の結びを解く。
「…綺麗な髪ね」
「え…あ、ありがとうございます…」
水色の髪……それに属性適性は水。それも高い、か…
「戦い方覚えたら強くなりそう。」
「え…?」
「何でもない。」
高い水属性適性…それとアレが重なってるから戦い方…自分の力の使い方に明確な正解を得ればこの子はかなり強くなる。…って言っても、どんな道を進むかはこの子次第だけど。
「……あ、そろそろ授業再開した方がいいかな」
「えっと…私って…」
「このまま聞いてていいよ。」
「あ、はい…」
「…先に聞いておくけどどんな髪型にしたい?」
「……三つ編みって、できますか?私、自分だとうまくできなくて…いつもポニーテールにしちゃうんです。」
「ん、分かった」
三つ編み…三つ編みかぁ…
「…あの、スティラさん。授業始まる前に聞きたいことが…」
「うん?」
「…スティラさんって、本当に20歳まで行ってないんですか??」
「行ってないよ。私はまだ17歳だから…貴女達よりも年下かもね。」
「…私、15歳なんです。…こんな私でも、スティラさんのようになれるでしょうか…」
「…私のように、か……」
ていうかエレナは15歳なのね………とりあえず
「……私なんて目指すものじゃないよ。」
「え?」
「私みたいな呪いの擬人化ともいえるような存在、絶対に目指すものじゃない。」
「…スティラ、さん?」
「最初に言ったでしょ。“大星素容量は祝福でもなんでもなく呪いだ”、って。強すぎる力はたとえ外から祝福に見えても当事者にとっては呪詛にしかならない。」
そういった後、小さくため息をつく。
「実際、この呪いが嫌で自ら命を絶つ人も多いんだ。…悲しいことにね。“星素容量が多いだけ”ならまだいい、それでも普通に生きられるなら。“星素容量が多いだけ”で、“星素の制御が難しい”だけであればそれは確かに“祝福”なのかもしれない。でもね…」
「でも…?」
「…それだけで終われば、“呪詛”なんて言われないし、私自身もこれが呪詛だなんて言わない。どうして私が呪詛だなんて言うのかっていうと……まぁ、外に出るようになればいずれわかるのかな。」
「外に…」
不安そうな声を出すエレナに苦笑する。
「エレナ、貴女にだけ特別に教えてあげるね。」
「?」
「自分で言うのもなんだけど、私は呪詛を背負う皆にとって“希望の星”なの。…そう思うのが嫌な人もいるらしいけど。」
特に私と関わりがある人は嫌がる。私の友達とか、日本の天皇とか、総理大臣とか。
「希望の…星。」
「そ。…長々と話しすぎちゃったな、授業を再開しようか。」
お湯を止めてシャンプーを手に取る。それと同時に木属性を使って文字を構築する。
「とりあえず最初と同じように全部書き出すよ。先に言っておくけど、これから説明する属性達は“例外属性”と呼ばれる属性になるよ。」
えっと、例外属性は…
“静止”の氷……氷 凍結 霜 雹 曹灰針石 雪
“誘惑”の霧……霧 霞 靄 涙雫 瑠璃 雨
“端麗”の花……花 種 草 葉 孔雀石 晴
“伝達”の電……電 電子 放電 電離 電気石 雷
「んーと…どう説明するべきかな……」
ここから先は完全に毛色が変わるんだよね…そもそもこれはSi Skillというか…んー……
「まぁいいや、1つずつ説明していくね。“静止”の氷。第一段階“氷”、第二段階“凍結”、第三段階“霜”、第四段階“雹”、第五段階“曹灰針石”、第六段階“雪”。」
…あ、そういえば。
「説明忘れてたけど、第五段階の名称になってる鉱物…宝石って言った方がいいかな。あの名前って実際の宝石とはあまり関係ないからね。例えば…」
量子変換ポーチから五種類の宝石が使われたブレスレットを取り出す。
「この宝石たちには本当にこの宝石としての力しかない。ラリマー───癒し。デザートローズ───縁切り。クロコアイト───現状打破。フローライト───問題解決。ラピスラズリ───願望達成。確かに攻撃とかに使うこともできなくはないけど…それはまた別の力の話。Si Skillの属性第五段階の名称はただの“名称”でしかないからね。」
「…縁切り?」
……あ、気になっちゃったか…
「そ、縁切り。…あまり気にしないで?」
特に気にされるようなことでもないし…
『主スティラ…』
「…ん?ちょっと待って」
ランからの念話。…唐突だなぁ
『どうしたの?』
『指定されていた者達の睡眠処置、完了いたしました。この後は如何なさいますか?』
『いつもみたいにステラーシップの牢獄室にでも放り込んでおいて。』
『……畏まりました。…主スティラ』
『うん?』
『無理は……いえ、何でもありません。』
「……」
……念話切れたし。はぁ…多分、聞いてたんだろうな…“縁切り”の部分。
「ごめんね、待たせて。…とりあえず、この属性は“氷”の属性。ここから先は星じゃないから別に雪の属性ってわけじゃない。性質は“静止”、“氷”、“冷”、“氷結”…このあたりかな」
それ以外に話すことは……一応あるけど、最後でいいかな。
「次行くよー。“誘惑”の霧。第一段階“霧”、第二段階“霞”、第三段階“靄”、第四段階……“涙雫”、第五段階“瑠璃”、第六段階“雨”。」
…あ、まずい……第四段階で不自然に声詰まらせちゃった………皆も不思議そうな表情してる…
「…何でもないから気にしないでね。とりあえずこの属性は“霧”の属性。性質は“誘惑”、“幻覚”、“催眠”、“遅延”…まぁ、典型的と言えば典型的な幻覚系の属性ね。」
…ランが聞いてないといいけど。…あの子は、私の全てを知ってるから。私の過去も、私の戦い方も、私の心情も、私の身体も……わたしの、目的も。…ぜんぶ。
「幻覚系だから…まぁ、一応幻覚の迷宮に閉じ込めて狂気に墜とすとかもできるんだけどそれはそれ。」
とはいえ霧属性は“霧”であって明確な幻覚ってわけじゃないけど。
「次行くよー。“端麗”の花。第一段階“花”、第二段階“種”、第三段階“草”、第四段階“葉”、第五段階“孔雀石”、第六段階“晴”。」
花属性は結構女性が使いたがる属性だけど……まぁ、属性適性がなければそこまで使えないのよね。あと今の私みたいに“属性を展開し続ける”ってことをすると星惑交粒素を消費し続けるから大星素容量だったり星素貯蔵機でもないと長時間保たせられないのよね。
「名前の通り“花”の属性。…植物の属性、って言っても間違いじゃなさそうだけど。性質は“端麗”、“開花”、“植物”、“香料”。…言っても分かりずらいと思うけど……あ。」
左手を鏡の中から出して花属性を展開させる。今回使うのは第二段階“種”。
「“舞踏する種”!!」
丁度的のように現れたアズマンティナに対して“舞踏する種”を放つ。黄道属性だとここまでで終わりだけど…
「“開花”」
花属性の特殊派生、“開花”。打ち込んだ属性弾から更に花開くことで更なる被害を引き起こす。その効果で、アズマンティナは星素分解を起こした。ちなみにエレナはちゃんと保護しておいたから被害はないはず。
「……なんか、星侵獣多いなぁ。マスター、最近星侵獣多いの?」
「いえ、ここまでではないはずですが…」
「……なんだかなぁ」
…これは、ちょっとザニア中調べないとかな
「…まぁいいか、そこはとりあえずおいておいて…エレナ、無事?」
「はい、大丈夫です…少し、音が怖かったですけど…」
「そっか。目、瞑ってなさい。泡流すから。」
障壁だけじゃなくて視界消しと音消しもあったほうがよかったかな。あ、そうだ。
「今見せたように、例外属性には“特殊派生”と呼ばれるものが存在する。氷属性なら“氷解”、霧属性なら“霧散”、花属性なら“開花”…これから話す電属性なら“感電”。特殊派生っていうのは簡単に言えば追撃効果ね。」
ちなみに…
「特殊派生なんて使わなくても普通に戦える。なんなら特殊派生を使わずに戦った方が速さ的にはいい。戦闘向けというよりは…そうね、確実に1体ずつ仕留めたい人とか華やかにしたい人とか…そういう人向けかな?」
属性攻撃した後の属性残滓にそれぞれ意識を繋いで特殊派生を起こさないといけないから属性攻撃連打よりラグがあるんだよね。綺麗だし私も好きなんだけど…やっぱりちょっと手間がかかる。
「…とりあえず、次行こうか。…えーと。“伝達”の電。第一段階“電”、第二段階“電子”、第三段階“放電”、第四段階“電離”、第五段階“電気石”、第六段階“雷”。」
…まぁ、なんというか。
「そのままだね。電属性は“電気”の属性。性質は“伝達”、“通電”、“雷”、“電気”。」
注意点としては……
「注意点としては電源代わりに使えるとは思わないこと。特に最初のうちは。熟練者でも電源代わりに使うのは難しいんだから初心者が使えると思わないことね。」
直流交流の調整とか電圧の調整とかホントに難しいんだからアレ……一応やったことあるしできるけど調整間違えたら接続してる製品使い物にならなくなるんだから…
「……まぁこんな感じかな。この四属性…氷霧花電属性は“四大元素”の属性になる。分かりにくいと思うけどね。それぞれ火元素が氷、水元素が霧、風元素が花、地元素が電。で……今、元素名を精霊名で言った理由としては、この四属性は“星惑交魔技”というよりは“魔法”に近いから。この四属性が使える人は必然的に魔法への適性も少なからずあるということになる。」
私の言葉にみんながざわめく。
「……追加で情報を加えると、魔法への適性が少なからずあるといっても本当に魔法を使えるとは限らない。“適性があるだけで魔法が使えない”という人も当然いる。……とりあえずこんなものかな…っと、エレナ、できたよ。」
「え……」
鏡の箱を解くと三つ編みの美少女が現れる。エレナって最初から思ってたけど素材が良いのよね。……あの兄妹に預けたら化けそうだけど…まぁ、それはそれ。
「何か質問は?」
エレナに元の席に戻ってもらって私がそう聞くと前の方の男の子から手が上がった。
「じゃあそこの……名前は?」
「“ラタルメド・スキエンティア”といいます。3つほど質問があるのですがよろしいですか?」
「……どうぞ?」
スキエンティア……ラテン語で“知識”か。
「まず1つ。貴女は先程氷属性を火元素の属性だと仰いました。火と氷は対ともされるもの。正確には水元素ではないのですか?」
「あー…それね。」
まぁ気になるよね……
「これは概念上の問題かな。“熱を与える”っていうところで。……正確には“温度を変える”、かな?高温にしても低温にしても、その温度変化を引き起こす“熱”がないとその変化は起こらない。」
「引き起こす熱……?」
「固体・液体・気体…聞いたことあるでしょ?物質の三態状態変化。簡単に水で例えるけど、常温……大体セルシウス温度20℃くらいかな。その状態だとどうやったとしても水は液体のまま。でも、そこから熱を正の方向に加えるとどうなる……?」
「正の方向に……」
算数・数学と物理・化学あたりは星界共通要素だから分かると思うんだけど。
「……熱くなる、ですか?」
「……うん、合ってるんだけど。水は熱くなっていくとどうなる?」
「……気体……水蒸気になる、ですか。」
「そ、水はセルシウス温度100℃を上回ると気体となり、水蒸気と呼ばれるようになる。」
……これって化学分野だっけ?私は中学生以降の話はほぼ独学だから…
「ならその逆は?水に対して熱を負の方向に加えると?」
「……負の方向?」
「ラタルメド、貴方なら簡単なはずだよ?式は(20-x)℃。xには1以上の自然数が入る───」
「……冷えて…固体……氷になる…?」
「そ。水はセルシウス温度0℃を下回ると固体となって氷と呼ばれるようになる。」
黒板の空きスペースに状態変化を書いたあと、“引き起こす熱”から状態変化を結ぶ線に対して矢印を書く。
「“引き起こす熱”というのはこれのこと。温度を上げるにも、温度を下げるにも、必ず“熱”という要素が必要になる。それは高温かもしれないし低温かもしれない。でも、高温であろうと低温であろうと“熱”であることには変わらない。」
んーと、どう説明するのがいいかなぁ…
「結論を言ってしまえば“分子の動き方”に対して何かしら変化を及ぼすのが氷属性が火元素である所以。液体を基準として高温になって気体になれば分子の動きは活発になり、逆に低温になって固体になれば分子の動きは緩慢になる。加熱するときに加えているのが+熱だとしたら、冷却するときに加えているのが-熱、みたいな感じかな。…わかりやすい説明なんて苦手だから、分かりにくかったらごめんね。」
「……いえ、なんとなくですが理解はできました。」
「そう?」
…ほんとに?
「2つ目の質問、よろしいでしょうか?」
「どうぞ?」
「今回説明された属性は四大元素と仰いました。…それは火水風地の四元素であるとも。しかし───四大元素にはもう1つ、元素があるはずです。そう───」
「……」
「───第五元素、“エーテル”が。そちらはどちらへ?」
…第五元素“エーテル”、か。
「また、重ねて3つ目を質問させていただきます。」
「え?」
「ここまで話してくださった属性の数は全部で十七属性。仮に第五元素がなかったとして、虚属性をそれ以外と対立する属性として一属性省くとしても十六属性ですが…第五元素がないなど、無属性の存在故にありえません。であれば属性の総数は5の倍数でなければ属性間の釣り合いが取れません───最低でも残り三属性、一体どちらへ?」
「…………」
…はぁ。
「…ほんと、詳しいこと……勘がいいのか知識量なのか。」
「…では」
小さくため息をついてラタルメドを見据える。
「貴方の言う通りだよ、ラタルメド。Si Skillの属性総数は21。そのうち一属性は他の総てと対立する属性で、人間に扱うことは非常に難しいもの。…だからその一属性は説明しない。というか、迂闊に説明できない。説明したら、貴方達の精神を侵すから。」
「……」
「その一属性、“対立属性”というのはそういうものだよ。人間で扱えるのはごくごく少数、適合する必要なんて本来ない。…普通に生きてるだけなら絶対に知る必要なんてない。もしも知る必要があるというのなら───その時に、専門の教師から教わりなさい。…自らが死ぬ覚悟を持って。」
「っ…」
脅しに近いけど、これは脅しなんかじゃない。これはただの真実。
「“対立属性”のことは置いておいて……さっき話さなかった第五元素に対応する属性の事ね。」
…あ、ちなみに“エティルーツ”って異世界側の第五元素の精霊の名前ね。本来この世界に第五元素エーテルの精霊、名前ないし。そもそも精霊定義されてないし。
「第五元素対応の属性は“架空”の想。第一段階“想”、第二段階“幻”、第三段階“仮想”、第四段階“夢想”、第五段階“真珠”、第六段階“雲”。」
説明としては…そうだなぁ…
「“想像”する属性。これがこの属性を簡単に表しているかな?性質は“架空”、“創造”、“仮定”、“夢幻”。特殊派生は“空想”。…できれば教えたくなかったんだよね、この属性。」
「何故けろ?」
ルシリールが疑問気に聞く。
「何故って?簡単だよ。何でもできる属性だから。」
「…けろ?」
「…って、いきなり言われても分からないか。どういうことかって言うと、この属性を教えると今まで教えたこと総てが無駄になるから。」
「…どういうことです?」
何故…何故、か。
「総ての属性はこの想属性から産まれたといっても過言じゃない。私達の中に存在するイメージ…それを術式として具現化するのがこの属性の真の形。だから───」
無言で青色の火球を手元に生み出す。
「───“想の冷火球”。本来、化学現象においてあり得ない火。…触ってみるといいよ、ラタルメド。」
「……」
「火傷なんてしないよ。」
「…そう、ですか。」
火の球をラタルメドの目の前に投げて、ラタルメドに触ってもらう。触った瞬間ラタルメドの表情が驚愕に染まる。
「な…冷たい…!?」
「…そう。化学現象においてあり得ない、物理現象においてあり得ない現象まで起こせてしまうのがこの想属性。属性として定義されているものもこの想属性の前では意味をなさない。…全能と言えるような属性なんだよ、これは。」
「……」
まぁ、結局適性がないとダメなんだけども。
「…さ、次々行くよ。次は“裁定”の罪。第一段階“罪”、第二段階“呪”、第三段階“溶岩”、第四段階“災厄”、第五段階“血石”、第六段階“地獄”。」
また物騒なの来たなぁ…
「“罪”の属性。許されざる物事、許されざる事象…そんな属性ね。性質は“裁定”、“呪縛”、“地獄”、“罪科”…このあたりかな。特殊派生は“贖罪”。」
……
「…最後、行くよ。“福音”の祝。第一段階“祝”、第二段階“癒”、第三段階“贈物”、第四段階“僥倖”、第五段階“蛍石”、第六段階“天国”。」
祝…か。
「“祝”の属性。受け入れられる物事、受け入れられる事象。…幸福として定義される物事。……そんな属性ね。性質は“福音”、“救済”、“天国”、“祝祭”。特殊派生は“祝福”。」
「な、なんか表情怖いけろよ……?」
「ん……あぁ、ごめんね。深く考え込みすぎてた。」
私の良くない癖だなぁ…ホント。深く考え込みすぎると周りが見えなくなって……暗い思考に陥って……私の中にある“闇”に引き摺り込まれそうになる。
「……」
……大丈夫。あの子がいる限り───ランがいる限り、私の心が完全に闇に堕ちることはない。…その、はず。
「さて、ここまでの二十属性。四大元素+エーテルの系統ごとに分けるとこうなる。」
黒板の空きスペースに想属性、罪属性、祝属性のそれぞれの段階を書いたあとに元素系統区分を書く。
火の系統───日、火、氷、罪
水の系統───月、水、海、霧
風の系統───木、天、冥、花
地の系統───金、土、地、電
無の系統───無、虚、想、祝
「第五元素系統はとりあえず“無の系統”と呼ばれてるからこれで合ってる。火元素、水元素、風元素、地元素、第五元素……各元素系統4属性ずつ。これで属性間の釣り合いは一応取れる───これで理解した?ラタルメド。」
「……はい、ありがとうございます。」
はぁ…長かった。
「……じゃあ、また一旦休憩。次の時間はSi Skillの種類なんかについて教えるからコレ書き取りたい人は今のうちだよ。」
そう告げて教壇から降りる。……索敵具現体、放っておくかなぁ…
「……」
…なんか、忘れてるような。気のせいかな、多分。




