最終章 終焉 第113話 崩壊回避への道④
「私の探知に引っかからないということは別の次元に逃げたのかしら。
でもヨグ=ソトースの力を取り込んでいるとしても私の探知からは逃れられない筈なんだけれど」
ガイアはナイアルラトホテップの力がコピーであることも把握している。そして他の外なる神や旧支配者たちの能力をコピーしていることは十分考えられることも。
ガイアはそのうえで対処しているつもりだった。
クトゥルーとガイアの精神支配の能力は拮抗している。ナイアルラトホテップがその能力をコピーしたとしても同様に拮抗するだけで自分が配されるとは思っていない。
「まあいいわ、今まではクトゥルー、あなたと精神支配合戦をして来たけれど私は余力を残す必要があったので僅差であなたを支配することが出来ませんでした。
ナイアルラトホテップの所在が判らないことは不安要素ではあるけれども、ここであなたを完全支配することの方が重要だと判断します」
「どうするつもりだ」
「単純な話です。あなたを私が支配し、その存在を完全破壊させます。
それでこの宇宙は一気に崩壊へと向かうでしょう。
それで終わりですよ」
「それがそなたの使命だと言うのであればそうするがよい。
お前が全力で来るのであれば我も全力で抗うとしよう」
クトゥルーはガイア同様いままで力を温存していたかのように言い放った。
実際はいままでも全力だったのだ。
ただ今は地球人類70億の恐怖がクトゥルーに力を与えていた。
「それにしてもお前を生みだした人類をそう簡単に滅ぼしてよいものなのか」
柄にも無くクトゥルーは時間稼ぎをし始めた。どうもナイアルラトホテップの精神支配が上手くいっていないようだ。
「何を今更問うのです。
この宇宙はそもそも私の課題の為に作ったものなのですから宇宙を崩壊させることに何の抵抗も感情もありませんよ。
まあ元々私には感情はありませんけれどね」
それはガイアとしては冗談のつもりだったのだうか。ただ人類としては笑えない冗談だった。
「そなたに恐怖を教えてみたいものだな」
「いいですね、私も一度恐怖と言うものを味わってみたかったのですよ。
ただこの宇宙や次元ではもう無理なので、次の機会にあなたから恐怖を与えられることも課題の一つにしておきましょう
では、そろそろ」
そういうとガイア目線ではクトゥルーは消滅し宇宙が崩壊を始めるのだった。




