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邪神大戦  作者: 綾野祐介
112/115

最終章 終焉 第112話 崩壊回避への道③

 ガイアを支配下に置く。


 というよりはガイアを騙して宇宙が崩壊したと思わせる。


 それが作戦の全貌だった。


 早速クトゥルーは地球上の全人類に広く薄くではあるがガイアへの恐怖のイメージを送る。


 強い精神支配ではないのでガイアにも気づかれ難いだろう。


 そして、ほぼ全員に恐怖のイメージが生き渡るとクトゥルーの元に人類の恐怖の感情が逆流し始めた。


 一人一人の感情は微々たるものだが70億を超える人類の恐怖の総量は相当なものになった。


 そしてクトゥルーの精神支配に費やす力がほぼ倍にまで可能となった。


 その間、ナイアルラトホテップはクトゥルーの精神支配の能力をコピーする。


 最大に大きくなった瞬間の力のコピーなので元のクトゥルー単体からするとナイアルラトホテップを併せて約4倍になった。


 一対一で少しだけガイアを上回っていたクトゥルーの精神支配の力が4倍になったのだ。


 クトゥルーはその力の20分の11をガイアと対抗するために使い残りの9をナイアルラトホテップの能力を隠すために使う。


 上手く行けばガイアはクトゥルーを支配しようとして出来なかったことをまた繰り返していると誤解するだろう。


 その間にナイアルラトホテップがガイアを支配する。


 クトゥルーがガイアを精神支配しようとすると、直ぐにガイアがやって来た。


「また同じことを繰り返すつもり?」


「何のことだ」


 クトゥルーは惚けるが成功はしていない。


「まあいいでしょう。ところでナイアルラトホテップはどこ?」


 クトゥルーはナイアルラトホテップの存在自体を隠している。


「さてな。なぜ我があんな奴の居場所を知っておると思うのだ?」


「知っている、とかじゃなくてここに来ていたでしょうに。隠すつもりなの?無駄なことを」


「そうだな。確かにここに来ていた。しかし今は居ない。どこに行ったのかは知らん」


 クトゥルーの芝居はとても成功している様には見えなかった。

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