第3話
初めて感想を書いていただいてとても嬉しかったです!
またブックマークしてくれている方や評価している方がいるとモチベーションがめちゃくちゃ上がりますね!!
今回も区切りいいところで投稿しています!
両親の墓参りを済ませた後、俺が向かったのはメリアの両親の家だ。
2つ目のやるべきこと、それは俺の両親が亡くなってから色々と面倒を見てくれたメリアの両親メイダスおじさんとセリアおばさんの2人に話をすることだ。
メリアと婚約破棄になったことについてちゃんと話さないといけないと思うし、5歳から俺のことを面倒見てくれた保護者なのだから、俺が冒険者になることをちゃんと言わなければいけないと思っている。
メリアはもちろん婚約破棄のことは両親に話していることだろう。
そして勇者と新たに婚約したことも。
普通に考えて俺は捨てられたようなものだ。
そんな奴をおじさんとおばさんは迎え入れてくれるだろうか…
そんな不安が俺を襲う。
しかし、話をしに行くことは育ててもらったものとして筋だと思うし、元々俺は5歳の時からすでに1人なんだ、今更失うものなどないし、俺の心にある父さんと母さんの優しさが勇気をくれている。
そんな葛藤を道中行なっていたら、目的の場所であるおじさんたちの家の前についていた。
玄関のドアの前まで行き、深呼吸をして気持ちを整える。
「…よし!」
自分に気合を入れ、そして玄関にノックをする。
コンコン…
「…今、行きます!」
少しの間をおいてセリアおばさんの声が家の中から聞こえた。
心臓がドクンと脈打つ…
緊張しているせいか体が震えそうになるがそれを無理やり抑え込む。
そして…
ガチャ
「はーい、どちら…さ…」
ドアを開けたセリアおばさんと目が合った瞬間、おばさんの言葉が止まり、さらに動きまで止まった。
止まってしまったおばさんにひとまず挨拶をした時だった…
「あ、あの…こんにちって、うわぁ!」
「…エレン…無事で…よかった…本当に…よかった…」
俺はおばさんに抱きしめられていた。
いきなりで俺は驚いていたが、おばさんが泣いていることに気がついた。
「うん、俺は大丈夫だよ。だから安心しておばさん」
おばさんは俺を抱きしめたまま泣いていて、俺は抱きしめられたままだった。
それからしばらくして今、俺はなぜか玄関前で正座をして、セリアおばさんからお説教を食らっていた。
内容は主に心配かけたことについてだ。
いいわすれていたが俺がおじさんの家に来たのは約1カ月ぶりだ。
そしてセリアおばさんに会うのも1ヶ月ぶり。
メイダスおじさんは俺はおじさんの仕事の手伝いをしているためほぼ毎日会っていた。
そういえば昨日、無断で手伝いサボってしまっていたことをその時、思い出したのはおじさんには内緒だ。
とにかく、おばさんは1ヶ月も顔を見せなかったことに対し怒っているらしい。
ひたすらそのことについてお説教を受けていると家の奥からからメイダスおじさんが声をかけてきた。
「セリア、お前はなにをやって……エ、エレンか?」
お説教を受けているため下を向いていたので俺は、おじさんが近づいてきてたことに気づかなかったが、声をかけられ反射的に声のする方をみた。
「…メイダスおじさん、えっと…こんにちわ…」
おじさんはとても驚いている顔をしたがすぐにいつも通りの表情になり
「とりあえず家に入りな」
と言ってきた。
俺はセリアおばさんを見たが、おばさんも
「お説教は一旦終了ね、ほら、家に上がりなさい」
と言ったので俺は言われた通り家に上がることにした。
家に上がるとセリアおばさんは
「メイダスの部屋に向かってくれる?多分そこにいるから。私はお茶を入れてたから行くから先に向かってね。」
と言ってキッチンの方へ向かって行った。
おじさんの部屋へ行くとおばさんの言ってたとおりおじさんが座って待っていた。
「そこに座ってくれ」
「は、はい…」
俺はおじさんが指した場所に座る。
おじさんは腕を組んで目をつぶってしまっている。
どうしていいかわからず、黙っているとおばさんがお茶を持って部屋に入ってきた。
「待たせたわね、これはあなたの分ね、これはエレンのね。最後に私の分っと」
「ありがとうございます。」
「別にこれくらい大したことないわよ」
そう言いながら笑いかけてくれた。
おじさんは目の前出されたお茶を手に取り、一気に飲み干すとおばさんの方を見る。
するとおばさんはうなずき、そして2人が真剣な表情になったかと思うと俺の方を向いた。
そして…
「エレン。俺たちの娘がすまなかった。」
「エレン。本当にごめんなさい。」
2人は俺に対し、頭を下げて謝ってきた。
「俺はお前が娘のために小さい頃から頑張ってきてくれたことをこの目で見てきた。どれだけ大変で、努力したかを知っている。なのに俺たちの娘はそれを知らないとはいえそれを裏切ってしまった。本当にすまない。」
「メリアのためにあなたは本当に頑張ってくれたのにこんな形で返してしまって、あなたが受けた傷は私達が謝っても許してもらえるものではないほどのものだと思うわ。それでもやっぱり謝らなければいけない、本当にごめんなさい。」
怒られたり罵られたりする覚悟だったがまさか謝られるとは思っておらず俺は驚いて固まってしまった。
つくづく予想外の出来事には弱いなと本当に思うよ。
「2人とも頭をあげてください!おじさんもおばさんも悪いことはなにもしてないじゃないですか!」
「しかし…」
「いいですから頭をあげてくださいって。俺は2人に感謝はしていますが、憤りを感じてはいません。」
顔を上げてくれた2人に俺は微笑んで言う。
「俺はおじさんとおばさんにすごく感謝してます。父さんと母さんが亡くなってからも俺がこうして生きているのはおじさんとおばさんが俺を息子のように育ててくれたからです。そんな2人に怒れるわけないじゃないですか」
本当に俺は2人に感謝している。もし2人が育ててくれなければ俺は路頭に迷い、最悪の場合、野垂れ死んでしまっていたかもしれないのだから。それだけでなく2人は他人の子だからと差別することなく俺を息子のように接してくれた。
「だから頭を下げたりなんかしないでくださいよ、俺は大丈夫ですから」
「「エレン」」
おじさんは今にも泣きそうな顔に、おばさんはすでに泣いていた。
「2人が謝った理由はもちろんメリアの婚約破棄の件だと思います。正直メリアに対しては何にもないままいきなり婚約を解消され、勇者と目の前で見せつけるような振る舞いをされたりなど少しは恨んでいる気持ちがあります。けどそれでおじさんとおばさんのことを俺は恨んだりすることはしません。2人のことを心から感謝してるからです。」
おじさんとおばさんはただ黙って俺の気持ちを聞いてくれていた。
まっすぐ俺を見ながら。
「それに俺にも原因はあると思っています。」
思わぬ言葉に驚いていたが、すぐにおじさんは俺の方を掴み
「そんなことはない!!お前はずっと頑張っていた!俺ら2人がこの目でちゃんと見ていたぞ!!」
と言ってくれた。
本当にそう思ってくれているんだと伝わるほど心のこもった言葉に俺はとても嬉しかった。
だけど
「ありがとうございます。でも2人は俺が頑張っていたと言ってくれましたけどその頑張りがメリアに届いていなかった。届かなかったらそれはなかったことと同じだと思います。もっとちゃんと頑張ってそれを届けることができなかった俺にも原因はあるんです。」
2人には認めてもらえたけど肝心な人に認められてなかったらそれは意味がない。俺はそう思っている。
だからこそ俺は言った。
「メリアを幸せにすると約束したのにそれを守れずすみません。」と
頭を下げて謝った。
「エレン、顔を上げてちょうだい。」
セリアおばさんにそう言われ顔を上げた時だった。
パチン!!
俺は顔を叩かれた。
そしてすぐに抱きしめられ
「意味がなかったなんて言わないでちょうだい!あなたがメリアのために頑張ってくれて私はどれだけ嬉しかったか。努力が報われなかったのは本当かもしれないけど、でもあなたが頑張ってきた今もでを意味がなかったなんて一言で片付けるなんて、そんな悲しいこと言わないでちょうだい。」
セリアおばさんはさっきよりも大粒の涙流しながら言った。
さらにメイダスおじさんも続けて
「セリアの言った通りだ。努力が報われなかったかもしれないが、でも無駄じゃあない。お前の力にはなっているはずだ。それに俺たちと一緒に過ごしてくれた時間をそんな言葉にしないでくれ。俺たちはお前が成長していくかけがえのない時間がたくさんの幸せをくれたんだ。俺に言う権利があるかはわからないが言わせてくれ。血は繋がってないかもしれないがそれでもお前は俺たちの息子だと思っている。そんな息子の頑張っている姿を意味のないものだなんて言わせない、例えそれが息子であるお前本人だとしてもだ。」
そう言って俺の頭を撫でてくれる。
「おじさん、おばさん、すみません…そしてありがとうございます。」
俺は1人だと思ったが間違っていた。
俺にも家族と言ってくれる人たちがいるんだと思うとまたも自然と涙が出た。
俺が泣いてることに気づいた2人は俺の頭と背中を優しく撫でてくれるのであった。
中途半端なところで終わってしまい申し訳ないです…
あと2話くらいで序章を終わりにしようかなと思っています!
読んでいただきありがとうございます!
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