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しょーとなのりー さんまいのり

お空にも綺麗な海があるのが、なのりの大好きな天日星の国なのり。

お空の海でゆらゆら揺れる陽射しが、海苔を最高にしてくれるとみんなは言います。


なのり「今日も元気にアイドルタイムなのり!」


それは、なのりも同じなのり!

おじいちゃんが飛ばしてくれるタコヤキ円盤に乗って、今日も最高に元気でゴーゴーなのり!


なのり「なのぴぃ……」すやすや


なのりの朝一番のお仕事は、お家のお仕事のお手伝い。

だからいつもねむねむなのり……。


おじいわかめ「着いたよなのり」テレパシ~


なのり「はーぃ……」むにゃのり


今日やって来たのは勢盛の国。

ご先祖様とのご縁でお仕事をもらいましたなのり。


なのり「おはようございます!」ぺこなのり


アトリエにワープなのり!


ユンボ「びっくりぴゃっほう!!」しぇー!


いつもワープで驚かしちゃうなのり。

ごめんなさいなのり。


なのり「散らかった絵の具お片付けするなのり」ないない


ユンボ「君は、なのりちゃんだね」


なのり「はいなのり!」


ユンボ「ようこそ。私は芸術家のユンボマンボコンボイだよ」


なのり「お仕事ってお絵描きなのり?」


ユンボ「そうだよ。地元テレビ局も、もうそろそろ取材にくる頃だろう」


マンバ「ちーっす。マンバウンバコンボイっす。あ、チョコラティエテレビのバイトできたっす」


ユンボ「今時のテレビ局は大事な取材をバイトなんかに任せるのかね」きっ!


マンバ「勢い盛りの若者っすから、まじちゃっす」へこへこ


ユンボ「はあーあ……仕方あるまじろう。そのノリに乗ってやろう」


なのり「なのり!」のりのり


マンバ「っすちっーすちゃっす。それじゃ適当になんか描いてください」


なのりはお絵描き大好きなのり!

とっても楽しいなのり!


なのり「できたなのり!」


ユンボ「どれどれんぶふぅ!」


なのり「?」くびかしげ


ユンボ「ほっほっほっ!真っ黒ではないかね!」


マンバ「それなんすか」


なのり「海苔!」


ユンボ「!?」


マンバ「ちゃっすちゃっす。どしたっすか」


ユンボ「ようく見たら緑も重ねられていて、光沢までしっかり再現されている!まるで本物みたいだ!」


マンバ「まじすげえっす!匂いまでするっす!」うへうへ!


なのり「海苔を貼り付けたなのり!」のりのり


ユンボ「貼り絵ね。それで早かったんだね」


マンバ「まじびっくりしたわー」


続きまして、お歌のレッスンへやって来ましたなのり!


なのり「あのコンサートホールかな」


オーケストラの国。

この国の町は地域によってそれぞれ特色があり、多様な巨大楽器で作られています。

どれも本物と変わりなく、より素晴らしい音色を楽しめます。


スカトール指揮官「どうかしら。この国は気に入りましたか?」


なのり「いい国なのり!」のりのり


スカトール指揮官「良かった。ではさっそく、お歌のレッスンを始めましょう。もしこちらも気に入りましたら、これからもここでレッスンお願いちゃん」


なのり「はいなのり!」


ひろーいコンサートホールを独り占めして、お姉さんとプライベートレッスンなのり!


スカトール指揮官「まず、お腹に力を込めて」


なのり「……!」ぐっ!


スカトール指揮官「発声!」ぶぅぶぶぴぃぶりゅりゅ!!


なのり「…………」のりしおー


スカトール指揮官「今日は帰って」


なのり「もうこない」はなつまみ


よく響いたなのり!ひどいなのり!この日は夜も眠れなかったなのり!

明日行く悪の国はいい国だといいなのり!


なのり「お昼のデビルズタン塩、美味しかったなのり。新鮮なレモンがあってよかったなのり」るんたった


ぴょん「!?」


なのり「あ!ぴょんちゃーん!」とびつき!


ぴょん「どうしてここに!?」


なのり「ダンスレッスンに来ましたなのり」こしこし


ぴょん「こんなところで!?」


なのり「ぴょんちゃんは?」


ぴょん「オレは猫を探しに来たんだ」


なのり「ねこさんなのり?」


ぴょん「必要なことがあってな」


はんぺん「しゃーく!」すいー


なのり「ねこさんもぐもぐなのり!」びっくり!


はんぺん「ぺっ!」


ねこさん「だいじょうぶ」べとべと


はんぺん「友達にょ」かたぽふ


なのり「ほっ」


ぴょん「ありがとう、はんぺん」


はんぺん「お安いご用だにょ。いつでも連絡してね、あ、電話番号が変わったの」


ぴょん「それで電話が通じなかったのね」


はんぺん「ごめんね。これ新しい番号」


なのり「なのりもなのりも!」


はんぺん「ダンスレッスンの後にね」


ぴょん「ダンスの先生をしているの!?」


はんぺん「はんぺんもお手伝いしたくて。ストリートダンスの先生してるにょ」


ぴょん「へえ、サメなのに踊れるんだ」


はんぺん「軟骨だから」くねくね


ぴょん「上手上手!」ぱちぱち!


はんぺん「えへへ」てれ


ぴょん「なのりちゃんのこと、よろしくね」ちゅ


なのり「よろしくなのり」ちゅ


はんぺん「しゃしゃー!」くねくね


ぴょん「なのりちゃん、またね」なでなで


なのり「またねなのり!」のりのり


ダンスレッスンはしっかりやりましたなのり!

それから今度は、お久しぶりの空想の国なのり!


なのり「このお家かな」


ぴーんぽーんちんころりんなのり!


ぽん「あれ、なのりちゃんだ」がちゃ


なのり「あれー?」


ぽん「ここ、僕のお家ですけど」


なのり「お仕事で来ましたなのり!」


ぽん「そうなんだ」


なのり「ぴょんちゃんと先輩は?先輩は?」きょろきょろ


ぽん「二人は僕のオススメで、隣にある、おとぎの国でリフレッシュしてるよ」


なのり「ぽんちゃんはなぜ?」


ぽん「なんとなくのぷち帰り」


ままぽん「あらあら、なのりちゃんいらっしゃい!」


ぽん「もしかしてお母さんが呼んだの?」


ままぽん「そうよ。あなたが旅に出てるから、代わりにファッションモデルになってもらおうと思ってね」


なのり「ファッションモデルなのり!?」わくわく


ぽん「やめといた方がいいよ」


なのり「やるなのり!」


ままぽん「じゃ、ぽんちゃんも一緒にね」


ぽん「えー……」


ままぽん「さあスタジオへ行くわよ!」


それからお着替えして撮影なのり!


なのり「男の子の服ですよ?」くびかしげ


ままぽん「かーわーうぃーうぃー!」やんやん!


ぽん「お母さんはいつも、男の子に女の子の服を、女の子に男の子の服を着せて写真を撮ってるの」


ままぽん「可愛くてお母さんここで死にそう」むぎゅ


ぽん「苦しいんですけどー」ぷくー


なのり「どうして変なことするなのり?」


ままぽん「変なことじゃありません。人がやらないことをするのが私なの」すりすり


ぽん「はなして」いやなの


ままぽん「あなたもアイドルなら、特別なノリでいなさいなのり!」むぎゅー!


ぽん「…………」ぎぶなのり


なのり「特別なのり……出汁海苔!」


ぽん「は?」真顔


ままぽん「は?」真顔


なのり「はくちゅん!お勉強になりましたなのり」ぺこ


ままぽん「いえいえ。それじゃあここらで休憩、お昼としましょうか」


ぽん「お昼なに!?」


ままぽん「ササミパスタにしましょう」


ぽん「わーい!」


なのり「海苔をちらすなのり?」わくわく


ままぽん「たっぷりね!」うぃんく!


なのり「わーい!」


ままぽん「そうそう、ぽんちゃん。お昼の前に、今からお父さんのところへお弁当を届けてくれないかな」


ぽん「あそこのホームセンター?」


ままぽん「うん」


ぽん「わかった!」


なのり「なのりもついてくなのり!」


ままぽん「ふふ、気をつけてね」にこ


楽しいお昼を過ごしたなのりは、その後も撮影を頑張って、夜はおとぎの国できゃー!先輩と舞踏会に行ったなのりー!幸せでしたなのりー!


なのり「せーんぱい!」ぎゅ


もこ「朝からうっとっちい」しっしっ


次の日。

今日はお仕事お休みで、なんとなんと先輩と二人っきりなのり!

森の中を二人っきりでお散歩なーのり!


もこ「かわいいお花に動物さん。素敵なドレスに舞踏会。おとぎの国っていいとこやね」にこー


なのり「ここはどんな国なのり?」


もこ「おとぎ話が生きる国。て言っても、再現みたいやけど」


なのり「じゃあ、あのリンゴは全部毒リンゴなのり?モモは中に赤ちゃんいるなのり?梅は脳ミソ食べちゃうぞーて襲ってくるなのり?」


もこ「ないない」じとー


なのり「そっか」


梅「うめーのうみそくれー」ふわー


もこ「きゃあー!」とたとた!


なのり「にげろなのりー!」きゃっきゃっ!


先輩は、なのりの手を引いて一生懸命にげてくれたなのり!


もこ「なのり、天日星の国のおとぎ話を聞かせて」


なのり「あー!あれなのり!」


もこ「はあ?」


なのり「あの、くさ家がおとぎ話なのり!」


もこ「くさや……くさっ!」


なのり「この匂い!やっぱりくさ家なのり!いこいこなのり!」ぐいー


もこ「やだっち!やだっち!」


なのり「どうしてなのり?」


もこ「くちゃっちや!」


なのり「クセはあるけど、美味しいよ」


もこ「それより、どんなおとぎ話よ」


なのり「意地悪な漁師さんの家に、村のみんながくさやを貼りつけるお話なのり。意地悪したら、めっ、なお話なのり」


もこ「臭いも嫌がらせも強烈」じとー


なのり「次は先輩の国のおとぎ話を探そうなのり!気になるなのり!」


もこ「んー、森と言えば。子リスとゴリスかな」


なのり「わけわかめこんぶなのり」


もこ「歩きながら話すっち、はやく離れよう」


なのり「くさ家さんばいばい!」おててふりふり


もこ「話すよ」


なのり「はい!」


もこ「あるところに、ゴリスというゴリラがいました」


なのり「あ!ゴリラさん!」みっけ


もこ「…………」ぴた


ゴリス「ゴリスは森でバナナを採って暮らしていました」うほ


なのり「語り出したなのり」


ゴリス「でも、そんなある日。バナナが採れなくなるほど冷たい日が続きました。バナナはどんどんと少なくなって、ゴリスは大変でした」


子リス「そこへ、僕がやって来ます」ひょこ


なのり「先輩の肩に子リスさんが!」


もこ「かわいい……」ぼそっ


子リス「僕もバナナが大好きでした。だから困っていたゴリスに、木の上からバナナを探して、バナナのあるところを教えてあげました」


ゴリス「ゴリスはお礼にバナナを採って、分厚い皮をむいてあげました」


子リス「それから一月がたって」


ゴリス「バナナがとうとう採れなくなってしまったのです」


子リス「蓄えたバナナも長持ちはしません」


ゴリス「ゴリスは子リスと相談します。これからどうしようか」


子リス「温かいところへ行こう」


ゴリス「そうしよう」


子リス「僕はゴリスの肩に乗って、ずっと毛繕いをしました」


ゴリス「ゴリスは子リスの親切を背負って、どこまでも歩きました」


子リス「やがて二人がたどり着いたところ。そこには果てまで続く水がありました」


ゴリス「それは、まだ知らない海でした。初めは戸惑いましたが、それでも泳ぎ始めるのにそう時間は必要ありませんでした」


子リス「なぜなら見えていたからです。水の果てに浮かぶ太陽が」


ゴリス「ゴリスは太陽を求めて泳ぎます」


子リス「子リスは毛繕いを頑張ります」


ゴリス「しかし、いよいよゴリスは疲れてしまいました」


子リス「僕は頬袋に詰めていたバナナをゴリスにやりました。がんばれ、と応援しました」


ゴリス「でもごめんね。ゴリス疲れちゃったよ」


子リス「ううん、ここまで連れてきてくれてありがとう」


ゴリス「太陽もすっかり水に沈み、冷たい風が全てを凍てつかせました。ゴリスも、子リスも」


子リス「ふと……僕は温もりを感じて目を覚ましました」


ゴリス「どれほどの時間が経ったのでしょう」


子リス「僕は気付けば楽園にいました。きっと、ゴリスのおかげです。ゴリス、ゴリス、ゴリス?」


ゴリス「そこにゴリスはいません」


子リス「どうして?」


ゴリス「子リスは楽園に。ゴリスは天国にいるのです」


子リス「それはどこ?」


ゴリス「ずっとずっと空の向こう。ゴリスはそこにいるよ」


子リス「会いたい、会いたい、ゴリス、会いたい」


ゴリス「無理ッス」


子リス「僕は熱いばかりの太陽に重なる、ゴリスの眩い笑顔に手をうんと伸ばしましたが、届くことはありませんでした」


ゴリス「でも子リスは泣きません」


ゴリス「いつかまた会えるとわかっているから」


ゴリス「それから子リスは天国を目指すことにしました」


ゴリス「それはきっと長い長い旅になることでしょう」


ゴリス「子リスは、ゴリスの大好きなバナナをくわえてめいいっぱい駆け出しました」


ゴリス「おしまい」


なのり「悲しいなのり」ぽろぽろ


ゴリス「泣かないで。ゴリス達はこうして、また会えたんだから」ふきふき


なのり「そっか」ぐすっ


子リス「ゴリス、そろそろ行こう」


ゴリス「うん。それじゃあ、二人ともさよゴリラ」


なのり「さようならー!お元気でなのりー!」号泣


ゴリスさんと子リスさんは仲良く森の奥へ歩いて行きました。


なのり「どこへ行くのかな?」


もこ「さあ」


美味しいバナナが見つかるといいなーなのり。


なのり「先輩」


もこ「なに」


なのり「離ればなれになっても、なのりは先輩を見つけるなのり!」


もこ「そう」



大好きな先輩と、これからも一緒に生きていきますなのり。

離ればなれにならないように手をしっかりと繋いで。



なのり・のりのりなのり

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