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ロボットの大祭国

やっほー!いけいけー!うっうー!


ぽん「盛り上がってるね」


もこ「ちょっち」


ぽん「ん?」


もこ「どこがリフレッシュできんの?」


ぴょん「巨大ロボットだらけだ」セタップ


ここはロボットの大祭国。

超越の国と姉妹国で、ロボット製造においてピカイチの国です。


ぽん「姉妹国?」


仲良しということです。

ごらんください。


サイコ「我々、超越の国のロボット、グランデストロイヤーに勝てると思っていないだろうな」


マッド「こちらロボットの大祭国が誇るダークホースもいるのだ。勝ち目がないことはわかりきったことだろう」


ぽん「お馬さんのロボットだ」


ぴょん「その上に乗って二人がかりとは卑怯じゃないか」


エジスン「技術力は君たちが上だろう。しかーし!君たち両国にエターナル知恵を提供しているのはどこでもない天才の国!その知恵を結集したこの」


サイコ「うるせえ!」バキィ!


エジスン「愛しのプラムミルトレーヌちゃんになんてことを!」ズギャア!


ぴょん「これ以上の卑怯は見過ごせん!ぽん太!」


ぽん「ぽんちゃんです」


サイコ「ぽんちゃん?おお、おまえは我々の国を救ってくださ」


ぽん「うるさい」ぽち


サイコ「それが噂に聞く空想科学光線かあ!」ズドオ!


マッド「子供特有の人の話を聞かない性質を利用した完璧なまでの先制攻撃。いや素晴らしい!歓迎しよう!パーティーへようこそ!」


ぽん「パーティー?」


マッド「あちこちでロボットが戦っているのはパーティータイムだからだ。この戦場都市はスーパーロボット大祭の為に造られた都市で、そこらにあるビルは観戦の場として用意されたもの。いかなる攻撃も受け付けぬ設計になっ」


ぽん「長い」ぽち


マッド「ぐおお!おっおほほははははは実に愉快だ!いいぞ!その調子で勝ち抜いてみせろお!空想の国の代表よお!」ズゴゴオ!


ぽん「ぷち楽しそうかも」わくわく


ぴょん「いやもういいから、はやく他の国へ行こう」


もこ「うんうん」


ぽん「二人は降りて待ってて」


もこ「やだっち」


ぽん「緊急転送」ぽち


ぴょん「謎ワープ!?」しゅたっ


もこ「ここどこ!?」ずてっ


観戦ビル第三千六番の四十八階にあるレストルームです。

ぽんちゃんには、ほとほと困ったものですね。


もこ「ほんと勝手なんやから!」おこやよ!


ぴょん「このソファー気持ちいいな」ふかふか


もこ「ぴょんち?」じとー


ぴょん「こうなっては仕方ない。何かあるか、このビルを探検しよう」


おいしい食べ物も温泉もありますよ。

パンフレットはあちらに。


ぴょん「どれどれ」ぺら


もこ「あ!花の国の女王様によるガーデニング講座やって!いこいこ!」ぐいぐい


ぴょん「そんなものがあるのか。いいな」


ロボットに夢中なのは主に男性ですから、付き合わされるレディーの方々の為の施設やイベントが多いのです。

地下通路を通じて各ビルを行き来できますよ。


もこ「はやくいこいこ!」おててぱたぱた!


ぴょん「楽しみだな!」髪ぴこぴこ!


さて、八十機を越えるロボット達を軽く壊滅したぽんちゃん。


ぽん「なに?」


あなたはリフレッシュできていますか?


ぽん「ぷち。だってみんな弱いから」


ポン「なら、私が相手になろう」


ぽん「聞いたことある声がする」


ポン「お米の国のポンポンだよ。久しぶりだね」


ぽん「あー!お久しぶりです!」


ポン「私の愛機、農耕機オコメゲリウォンに勝てたら、君にまたポン菓子をプレゼントするよ」


ぽん「わーい!」


ポン「さあ、かかっておいで!」


ぽん「ミサイルほどの鉛筆!」ぽち


飛び出たミサイルほどの鉛筆は、瑠璃色に光る六角形のバリアによって防がれました。


ポン「AJフィールド!」ガキィン!


ぽん「おお!バリアだ!」


オペレーターコーン「ポンポンさん、駄目!防ぎきれないわ!」


ポン「なら、避けて!」


軽やかにジェノスピータン改の懐へ潜り込み。


ポン「このイネカリ鎌で!」ジャギィ!


ズバッと胴体を断つ。


オペレーターコーン「やった!」


はずでした、が。


ポン「効いていない!」


オペレーターコーン「でも零距離なら!」


確実にダメージが与えられるだろうと背中に取り付けていたバズーカを瞬時に構えます。


ポン「加圧弾!発射!」


着弾と同時に半円状に爆煙が広がりました、が。


ジェノピー「お覚悟」


爆煙を貫いて伸びたジェノスピータン改の左手がオコメゲリウォンの頭部をわし掴み、彼をひょいと持ち上げます。

そして、右手を彼の腹部に当ててお決まりの。


ぽん「空想科学光線」ぽちぽちぽち


ポン「ぐぶお!!」


オペレーターコーン「いんやあー!」


オコメゲリウォン、腹部を貫かれ沈黙。


ぽん「ポン菓子ください」


ポン「持っていきなさい……」ぽい


頂いたポン菓子をパリポリして休憩していると、ぴょんちゃんより通信が入りました。


ぽん「なに?」ぱり


ぴょん「君の知り合いだという人からだ」


純「こんにちは、私はホワイト純。部活戦隊アサレンジャーのマネージャーよ。善の国であなたの隣に座っていたの覚えてる?あなたのチームと私のチームが戦ったこと覚えてる?」


ぽん「全然」ぽり


純「まいいわ。あなたにお願いがあるの」


ぽん「なんでしょう」ぱりぽり


純「私をあなたのロボットに乗せて、そして、仲間を助けてください」


ぽん「いいよ」


きゃー!やめてー!そんなー!


ぽん「迎えに来たよ」


純「屋上が壊れちゃった……」


ぽん「手がすべっちゃったの」


ジェノピー「さあ、この手に」


純「うん!」ぴょん


純を乗せて、通りががりに数十体のロボを次々と撃滅しながら東へ行くこと十二秒。

巨大ロボットを前に立つ人影が二つ見えました。


ぽん「あの人たち?」


純「ええ、そうよ。ここで私を降ろしてもらえる?」 


ぽん「おっけ」


レッド「昇れ熱意!目指す努力!レッドマッスル!」ムキッ!


ぽん「マッスル?」ぴく


ブルー「導け活路。閃く知力。ブルーチェック」メガネシャキ!


純「繋げ絆!あふれるマネージメント力!ホワイト純!」キャピ!


レッド「正義の団結力で掴む勝利!」


ぽん「部活戦隊アサレンジャー!」


純「え?」


ぽん「言ってみたかったの」えへへ


レッド「オッケーだ!」


サボリ隊「さぼろうぜー」くねくね


レッド「サボリ隊!貴様らの目的はなんだ!」


ブルー「考えられるのは、ロボット兵器による学校の破壊工作かな」めがねくいくいくいくいくいくい


レッド「そういうことか!」


サボリ隊「さぼろうぜー」くねくね


ぽん「ナレーションさん、こういう時こそ出番だよ」


彼らアサレンジャーは学生の味方である。

レッドは体育系、ブルーは文科系、純はマネージメント系。

各々、普段は学生として部活動に励んでいる。

ところが、その青春を脅かすもの達が世界で暗躍していた。


ゴロネポテチ「それがオレらダラシナインよ」


ダラシナインは、だらしない者の集まり。

彼らの目的は勉学や部活動を含めた学活の撲滅である。


レッド「みんなを守り、そいつらを倒すために戦うのが」


ブルー「このボクたち、アサレンジャーというわけさ」ふっ


ゴロネポテチ「いけっ!サボリ隊!」


サボリ隊「さぼろうぜー」くねくね


キタクブラック「そこをどけ」ざっ


レッド「キタクブラック!」


キタクブラック「そこはオレの帰り道だ」


ブルー「やれやれ。まだ朝練の時間ですよ」


ぽん「お昼前だよ」


キタクブラック「あーうっせ。いいからお前らはあれをどうにかしろ」


レッド「ここは任せたぞ!」


ゴロネポテチ「かかってこいやあ!この巨大ロボで相手してやる!」


ぽん「なんかロボット二つ飛んできた」


レッド「安全確認よし!」


純「万事安心よし!」


ブルー「向上の組体操」


二体のロボットがサボテンの型で見事な合体。


レッド「完成!エイエイオウ!」じゃきぃん!


ぽん「バランス悪すぎー」


キタクブラック「オレは帰らせてもらうぜ」すたすた


ぽん「なにもしてないのに?」


レッド「いくぞ!幹部が一人、ゴロネポテチ!」


ゴロネポテチ「このカラオケボックスを果たして倒せるか!」


ぽん「どっちも動かないんですけど」


箱と組体操ですからね。


ゴロネポテチ「マイク発射!」


ボックスよりこんにちはーしたミサイルがレッドロボを支えるブルーロボの膝を容赦なく直撃しました。


レッド「ブルー!」


ブルー「く……」


ブルーの乗るコックピットは膝にあるため、とても深刻な事態です。


ゴロネポテチ「さらに、オレの歌を聞けえ!」


ボックスより漏れた音痴な怪音波がレッドロボを支えるブルーロボの膝を容赦なく震わせます。


レッド「ひどい音痴だ!」


さらにレッドは耳がよいため、とても悩ましい事態です。


純「ぽんちゃん!」


ぽん「空想科学無双」ぽち


ゴロネポテチ「まて!その恐ろしいまでに鋭く伸びた爪で何をする気だ!」


ぽん「決まってるでしょう」


ジェノピー「破壊する」


ジェノスピータン改はすっと接近すると、両手の爪で敵をパラパラッと粉砕しました。


ぽん「これでいい?」


純「ありが……と……逃げて!」


上空より唐突にドッジボールよろしく飛来した一機の機体。

その機体による一撃は頑丈な観戦ビルに亀裂を走らせました。


レッド「大丈夫か純!」


純「守ってくれてありがとう。ブラックは?」


ブルー「帰宅したと連絡がきた」


純「よかった……」ほっ


レッド「それより、あの禍々しくも惚々する機体はなんだ」


町を覆い尽くさんばかりの幅広な翼をもったそのロボットは、鋭い眼光をジェノスピータン改へと向けます。

そして威嚇するように太く長い尾を地面に叩きつけ、唸り声を轟かせました。


コッティス「余は悪の国よりの使者、コッティス。この機体は妄邪の権化たるバイオレットフィズ」


ぽんちゃん気をつけて、悪の国の妄想が全て集まったような邪気を感じます。


ぽん「ふーん」


コッティス「その余裕。空想もろとも散らしてみせよう」


バイオレットフィズはジェノスピータン改の喉に鋭い牙で噛みつくと、そのまま上空高くへ運びます。


コッティス「ガッシュアウト」


危険です!

妄想がジェノスピータン改の中へ流されようとしています!


ジェノピー「平気」


ですよねえ☆


コッティス「も、もっとかじれ!バイオレットフィズ!」


ジェノピー「うっとい」


ジェノスピータンはバイオレットフィズを連れて急降下すると。


ジェノピー「空想科学鉄槌拳」


をもってして地面へと全力で叩きつけました。


コッティス「なんだこの力は!これが空想力の真価か!!」


ジェノピー「違う」


ぽん「違うの?」


コッティス「なんだっていい。とにかく、まずは貴様らをこの世から葬り去らねばな」


距離を取ったバイオレットフィズは大きく口を開けてヤバイエネルギーを集束します。


ジェノピー「空想科学飛翔拳」


そこへ勢い盛るロケットパンチ。

バイオレットフィズの下顎はバラバラと砕け散りました。


ジェノピー「チャンスだよ」


ぽん「うん!いっくよ!」


コッティス「空想科学光線など見飽きたわ。そんなもの、この尾で防ぎきってみせる!」


羽を広げるように構えるジェノスピータンの右手に、さらに左手にも、閃光を迸らせてエネルギーが急速に高まってゆきます。

間もなく、その両手を敵目指して突きだし放つ。


ぽん「空想科学光撃!」


それは竜巻。

荒れ狂いながらも地に焦げる一線を描いてバイオレットフィズに激しく衝突しました。


コッティス「エックスタシィーーー!!」


風穴より螺旋を描いて拡がる炸裂破裂爆裂。

連動して幾度の破壊的衝撃が起こり、戦場都市は瞬く間に大爆発に飲まれました。


ぽん「でもご安心ください」


エッグポーチというバリアによって生命は無事保護されました。

それ以外は焼け野原となりましたけど。


ぽん「さすがジェノスピータン!つよいつよーい!」きゃっきゃっ!


ところがなんと。


コッティス「ぷはあー!」


ボロボロになってもまだ、バイオレットフィズは残された片足で立ち上がりました。


ジェノピー「華を手向けて弔おう」


そう言って、ジェノスピータン改は懐かしきフォアグライドPWCを取り出しました。


ぽん「ぴょんちゃん、借りるね」


コッティス「そのネーデルミントに」


ぽん「ぴょんぴょんブレーイク!」


アンダースローで気楽に投げ放ったフォアグライドPWCは、バイオレットフィズを無惨な姿へと爆撃しました。


コッティス「破滅あれー!」


以上が今日のジェノスピータン改の活躍です。


ぴょん「なんてことするんだ!」髪ぴーん!


ぽん「大丈夫、壊れてないから」


ぴょん「それでも二度と投げちゃいけない!いいな!」


ぽん「はい、ごめんなさい」ぺこり


きゃあー!降参するからー!うっうー!


ぽん「さて」


ジェノスピータン改は残る百数体の機体をさささっとまとめて殲滅すると、満足したようにスワンボートへと戻りました。


ぽん「次はどんな国へ行こうかな」るんるん


もこ「おまたんは戦いとか好きなん?」ぬいぬい


ぽん「え?別に好きじゃないよ。だって僕は、あなたさんと同じ可愛い女の子だよ」


もこ「でも楽しそうにしてたやん」ぬいぬい


ぽんちゃんは、大好きなジェノスピータン改と一緒に遊びたかったのでしょう。


もこ「あれが遊び……」ぬいぬい


ぽん「気にしない気にしなーい」


もこ「ねえ、ぴょんちは?」


ぽん「フォアグライドPWCに傷がないかチェックするって」


もこ「そう。ぽんぽんこれ」はい


ぽん「できたの!」


もこ「できたよ!おちの特製くまさん!」


ぽん「かわいいー!ありがとー!」むぎゅー


もこ「ガーデニングもそやし、なんだかんだで、いいリフレッシュになったやよ」にこー


ぴょん「はあ……」くたー


もこ「ぴょんち。おまたんのくまさん、おちが仕上げちゃったけど……」


ぴょん「ありがとう!もこちは器用だな!」髪ぴこぴこ


もこ「そう?」てれてれ


ぽん「残ったそれが、もこちゃんのくまさんだね」


もこ「これ?ううん」


ぽん「あ、わかった!」


もこ「うん。なのりに」


なのり「ありがとなのり!」のりのり!


もこ「きゃあ!びっくりした……」どきどき


ぽん「きゃあ、てかーわーいーいー」つんつん


もこ「やめっち!うっとっちい!」ぺち


なのり「ねえねえ。このくまさん、あおさのり、てお名前にしていいなのり?」


もこ「だめ」じとー


なのり「のりしおー……」しおしお

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