古墳の国
今日のぽんちゃんは早起き。
太陽さんたら、お寝坊さん。
ぽん「あれなんだろう」
あれは古墳の国。
水鳥のハニワ達がゆったりと暮らしています。
彼らはなんと千年も生きる種族で、その歴史はとっても貴重です。
ぽん「水鳥のハニワさん。ぷち気になるかも」
千のー!風にー!なってー!
ぽん「到着」
ねぎま「ぴよっちゅん!」ぴよ!
ぽん「がおっしゅ!」がお!
ねぎま「僕は、ねぎま。君は?」
ぽん「ぽんちゃんです」
ねぎま「君じゃなくて、彼女だよ」
ぽん「スワンボートフィナレティのこと?」
ねぎま「素敵なハニワだね。一目惚れしちゃったよ」
ぽん「ハニワじゃないよ」
ねぎま「あー、そっか」
ぽん「うん。なんかごめんね」
ねぎま「ううん。それより、この国を案内しようか」
ぽん「お願いします」
ねぎまについて、朝日に焼ける美しい朱色の町を歩きます。
ぽん「土偶さんと埴輪さんて、どう違うの」
気分です。
ぽん「気分かー。ねえ、お腹空いた」く~
ねぎま「朝ごはんまだなの?」
ぽん「うん。ここのみんなは早起きなんだね」
ねぎま「早寝早起きが基本だよ」
はつ「あ!ねぎまくん、おはよう!」
ねぎま「おはよう!はっちゃん!」
はつ「そちらは?」
ぽん「ぽんちゃんです。はじめまして」
はつ「はじめまして!はつだよ、よろしくね!」
ねぎま「彼女、朝ごはんまだなんだって」
はつ「あら、人間さんは遅寝遅起きなのね」
ぽん「ハニワさん達は早く起きて何するの?」
はつ「ほとんどのハニワは土を掘って、焼き物を焼くだけだよ」
ぽん「それだけ?」
はつ「うん!」
何万年も昔から、彼らは変わらぬ生活を送っているそうです。
ぽん「そう」
はつ「あ!最近の流行りで、置物ごっことかするよ!」
ぽん「置物ごっこ?」
はつ「…………」じっ
ねぎま「…………」じっ
ぽん「ほんとだ。置物みたい」
はつ「えへへ!上手でしょう!」
ねぎま「はっちゃん。それよりも」
はつ「そうだ、朝ごはんだよね。ついてきて」
ぽん「土じゃないよね……」
到着したのは、立派なお菓子屋さん。
ぽん「ここの建物、どれも変な形」ぽふ
この建造物こそが古墳です。
古墳とは、土を高く盛り上げた墳丘という膨らみをもった住居のことです。
ねぎま「人気のデザインは帆立貝式古墳で、この国で一番多いんだよ」
ぽん「ふーん」
はつ「入って入って!」
ぽん「おじゃまします」
すなぎも「いらっしゃい。私は、ねぎまのひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひーひー」
ぽん「めっちゃお婆ちゃんなんだね」
すなぎも「そうそう」
ぽん「ここ、ぷち居心地いいかも」
はつ「外は暑いけど、ここは涼しいでしょう。それが古墳のいいところ!」
ぽん「この石のおかげかな」ひや
はつ「さ、座って座って」
焼き物の長椅子に座ってしばらく、すなぎもさんが冷たいメロンソーダとお饅頭を運んできてくれました。
ぽん「このお饅頭みたことある」
ねぎま「世界で有名なはずだよ」
はつ「ひよこに負けない、銘菓あひるまんじゅうです!」
ぽん「あー!食べたことあるある!」
ねぎま「美味しいかい?」
ぽん「うまうまー!」にこー
お饅頭を百六つほど食べて、ぽんちゃん大満足。
ぽん「ごちそうさまでした」ぺろり
はつ「ねえねえ!ハニワ焼いてみる?」
ぽん「え」
ねぎま「僕たちのレプリカだよ。観光客には人気なんだ」
ぽん「ハニワさん可愛いもんね」
はつ「ありがとう!」ごりごり!
ぽん「いたた!やめてやめて!」
それから、やって来ましたはハニワ工房。
ここは串焼きで人気なところです。
ぽん「そうなんだ」
ねぎま「お父さん!ハニワ体験お願い!」
ボンジリ「おう、観光客か。任せな」
ぽん「真っ黒だ」
ボンジリ「うちは炭火焼きなんだ。なあに、ススを払えばどこよりいい焼き加減よ」
ぽん「へえ」
ボンジリ「まずは、ハニワの形作りだ」
ぽん「はーい」
コラーゲン粘土をこねて、楽しい形作り!
ぽん「僕は水鳥さんで、ぴょんちゃんは何がいいかな」こねこね
ねぎま「その子は女の子?」
ぽん「うん」
ねぎま「はっちゃん」
はつ「そうねえ。何がいいかなあ」
キリンの埴輪に決定。
ぽん「もう何でもいいや。もこちゃんは」
キリンの埴輪に決定。
ぽん「よし!」
それでいいんでしょうか。
ぽん「いいんです!」
では、焼きの工程へ。
ボンジリ「こうしてケツに串を刺したら」ずぶり!
ぽん「おう!もうれつー!」やん!
ボンジリ「炭火でじっくり焼く」ちりちり
ぽん「それで大丈夫?」
ボンジリ「任せな!俺はこれで三千年も焼いてきたんだ」
ぽん「じゃ、大丈夫だ」
はつ「待ってる間に、勾玉を仕上げよう」
ぽん「まがたま?」
ねぎま「さ、こっちへ」
勾玉は、翡翠を綺麗な形に整えた宝石です。
ぽん「きれーなー!」きらきら
ねぎま「これを整えて、埴輪の首につけるんだよ」
しおだれ「はじめまして、私はねぎまのお母さん。私が整えるから、まずは好きなデザインを紙に描いてね」
はつ「何にする?」
ぽん「僕はハートで、ぴょんちゃんはミント好きだから葉っぱの形。もこちゃんは……首にいつも下げてるあれなんだっけ」
ヘッドフォン。
ぽん「それについてる花。あれは?」
ビスカリアです。
ぽん「その花のイメージちょうだい」
それー☆
ぽん「よし!これできまり!」
しおだれ「綺麗に描けるかな?」
ぽん「頑張るぞ!」
三分後。
ぽん「描けました」お願いします
ねぎま「まだまだ時間があるね」
はつ「じゃ!待ってる間に三人で置物ごっこしよう!」
八時間後。
ぽん「はにぃぴぃ……」すや…
はつ「…………」じっ
ねぎま「…………」じっ
なのり「…………」のり
ボンジリ「もう焼けてっから!はやく起きてくれ!」
ねぎま「はっ!」
はつ「やだ!マジになっちゃった」
ぽん「……できたの?」ねむー
ボンジリ「とっくに出来てるよ!」
はつ「わあ!素敵!」
ねぎま「ほれぼれするよ」
ぽん「よーし!さっそく二人にプレゼントしよう!みんな、今日はありがとう!」
というわけで。
もこ「なんでキリン?」
ぴょん「見事な黄金色だ」セタップ
ぽん「それ、よくみて」
もこ「?」くびかしげ
ぴょん「あ!模様が違う!」
ぽん「ぴょんちゃんのがメイロキリンで、もこちゃんのがキラボシキリンだよ」
ぴょん「ものすごく細かい」じー
もこ「謎のこだわり」じとー
ぽん「こだわっちゃいました!」てへ!
もこ「時間かかるわけやよ」
ぽん「二人とも、首の勾玉みてみて」
ぴょこ「これはミントだ」
もこ「おちのはもしかして……」
ぽん「ビスカリアだよ。そのヘッドフォンについてるのと一緒のお花」
もこ「このお花はね。おちにとって、とても大切なお花なんよ」
ぽん「じゃあ、大正解だ!」
もこ「うん!うれしい!」んふふ!
ぽん「その埴輪さんは、僕からの、これからもよろしくね!のプレゼントだからね」
ぴょん「ありがとう。大事にする」
もこ「ほんとにありがとう!」
ぽん「あと、お饅頭」はい
もこ「やったー!」
ぽん「それじゃあ、次の国へ向かって?」
あのー!大きな空へー!吹き飛ばされましたー!
もこぴょん「れりごー!」




