表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
禁忌郷 ~ Outsider Utopia  作者: 鬱都宮 憂霊(うつのみや ゆうれい)
Retro Future ~ 旧蒸都市
9/14

ACT.8

鬱都都うつのみや 憂霊ゆうれいです。(*>ᴗ・*)ゞ


居は気を移す

禁忌郷(フォービドゥン)の中心地にははぐれ者(アウトサイダー)達が集まる町があるんだ♪

 ムクが禁忌郷(フォービドゥン)にやって来て次の日になり、メメモリはとある人物に呼び出されて、教会に向かう。(ムクが居た教会とは別の場所)

そこの教会は大時計が付けられてられており、名前は”時刻の間(じこくのま)”と呼ばれている。

教会の内部は薄暗く人の気配が無い(さび)れた教会であるが、とある魔王(・・)がこの教会を管理してるとか、してないとかと噂されている場所である。

そんな教会にメメモリがため息を吐いてから教会の中に入ると、大時計から”ゴーン…ゴーン”っと、鐘の音が鳴り響くと同時に、教会内部が青白く(・・・)光り輝いた(・・・・・)


メ「………はぁ」


 メメモリはこの現象を何回も経験しているのか、教会内が光る前から目を(つぶ)り、声が掛けられる(・・・・・・・)までその場で立って待つ…


「目を開けて良いよ、メメモリよ」

メ「ん…今日はだいぶ早いな…」


 メメモリが目を開けると、そこは寂れた教会では無く宇宙空間(・・・・)のような場所になっていた…

辺りには時計のダイヤルや砂時計らしきものが沢山(たくさん)浮いていたり、動いていたりしていて、何とも異質な空間となっているのであろう…


「やぁメメモリ☆

 ご機嫌如何(いかが)かな?」

メ「早く帰りたいから、早くしてくれないか?」

「おいおい~☆

 せっかく時空の魔王こと、このパテフリー・メラ

 フィントに会えたんだから、もっと喜びなって☆

 僕が表舞台に立つことなんて、あんまりないんだ

  からさ~☆

 ほら、僕が喋ってるよ!動いてるよ!(きら)めいてる

 よ~☆」


 ウザったく喋るのはパテフリー・メラフィント / 時空の狭間に勾引(かどわか)す魔王。

”時空の魔王”とも呼ばれ、禁忌郷(フォービドゥン)を作り上げた魔王の内の一人でもあり、時空を司って別の次元に行けたり、新しい空間を作ることができる。


「申し訳ございません、メメモリ様」

「魔王様、人と会うのが久しぶりなんだよー♪」


 パテフリーの横に立つ中学生ぐらいの少年、オーデイル・ピオーク / 時の管理人と小学生ぐらいの少年、モマ・イケドルノ / 時の管理人は辛辣(しんらつ)に言い放つ。

特にオーデイルは主人であるパテフリーの事をゴミを見るような目つきで見ており、モマは笑いながらパテフリーの相手をしてあげている…


メ「そりゃこんな世界に引き(こも)ってたら、誰も会え

  ないだろうな」

パ「僕が引き籠りだなんて、おかしな事を言う少年

  だね☆

  僕は忙しいんだよ、時空の魔王だからネッ☆

  裏から禁忌郷(フォービドゥン)を見守っているんだよ、時空の魔

  王だからネッ☆」

メ「もう帰っても良いか?」

パ「駄目だよ、まだ時空の魔王である僕と話してな

  いじゃない☆

  吸血鬼の事と、異世界人の少年(・・・・・・・)について詳しく

  教えなさい

  この時空の魔王である僕に…」

メ「…なんで異世界人(ムク)の事を把握してるんだよ…」

パ「時空の魔王だからネッ☆」

メ「………」


 メメモリは時空の魔王(パテフリー)の事が苦手である。

理由は言わんとしても分かるのだが…性格だけでは無く、魔王らしい凶悪な魔力と時空を(つかさど)れるという反則級の魔術を扱うので、相手にも敵にもしたくない相手であるが、メメモリはとある事情(・・・・・)でパテフリーに逆らう事が出来ないため、素直に言う事を聞くしかできない…

そして、昨日の吸血鬼の事や異世界人であるムクの事を全て説明して、早く帰宅したいと願う。


パ「少年は禁忌郷(フォービドゥン)の事は気に入ってもらえたかな?」

メ「あ?

  なんだそのまるで”ムクは自分が招き入れまし

  た☆”みたいな言い方しやがって…」

パ「そうだよ?」

メ「………ん?」

パ「そうだよ?」

メ「………ん?」

パ「そうだy…」

オ「魔王様、内容を話してください…」


 同じ事しか言わないメメモリとパテフリーに、オーデイルは横やりという名のツッコミを入れる…

そして、モマも続けてパテフリーに続けて質問を行う。


モ「なんで異世界人くんを招き入れたのー?」

パ「んー?電車に飛び込んだからだよー☆」

モ「”デンシャ”ってなーにー?」

パ「禁忌郷(フォービドゥン)でいうと、汽車みたな物だね☆

  燃料が電気の力で煙が全く上がらないんだ☆

  ムクくんが飛び込んだ電車はJR東日本の東海道

  本線か上野東京ラインのどっちかかな…」

メ「ちょちょちょ!!!ちょっと待て!!

  なんの話をしてるんだよ!?」

パ「何って、横浜駅に通る電車が何かを教えてあげ

  てるんだよ」

メ「まずヨコハマって何処だよ」

パ「横浜は横浜だよ☆

  日本の47都道府県の内の一つ、神奈川県にあ

  る地名で中華街と赤レンガ倉庫が有名で…」

メ「あぁもう!説明すんな!」


 聞きなれない単語が連続で飛び出してきて、メメモリは頭がパンクしそうになる…

パテフリーは時空を操れる為、別次元や平行世界、異世界にも自由自在に行ける事が出来る為、ムクの出身地でもある横浜についても、理解していた。


パ「ムクくんをあのまま死なせるより、こっちの世

  界で生きてくれれば良いかなって思ってさ☆」

メ「だからって…この世界の奴らが異常な事は知っ

  てるだろ」

パ「勿論知ってるよー☆

  でもイジメられてた彼にとって、この世界は楽

  園の様なもんだよ☆

  ねぇー♪モマー☆」

モ「ねぇー♪」


 パテフリーは明るくそう言うけど…無責任にムクを禁忌郷(フォービドゥン)に招いて、放ったらかしにしているので、メメモリの疲労が増えただけである。(ムクに責任は無いけど)


パ「とりあえず、ムクくんの事はよろしくね☆」

メ「お前も何かしろよ」

パ「僕はコレから他の魔王に会わないといけないか

  ら無理☆」

メ「死ね、殺されてこい」

─────────────────────

ム「んっ………んんっ…」


 深い眠りに就いていたムクは目を覚まして、体を起き上がらせる。

その後は体を伸ばして、目を擦りながら、今まで自分が何をしていたのかを思い出そうとする…


ム「…んぁっ…僕は………たしか…昨日…」

フ「ムッくん♪おっはよう!!」

ム「おわっ!?」

(ズてっ!!)


 フランが目の前に現れて、ムクはソファから転がり落ちる…


ム「イタタ……」

フ「アハハ♪大丈夫?」

ム「うっ…うん…大丈夫…」

フ「あっそうだ、目覚めのキスをしなきゃね♪」

ム「…えっ?」


 フランはムクにたいして、顎クイをする…

そして…フランはゆっくりとムクに近づいて、口を付けようとする…


ム「ふっ…!?ふふふフランくん!?」

フ「動いちゃダーメ♪」

(カァッ!!カァ!!)

フ「んぉっ!?」


 フランの頭に鴉が近づいて、フランを突っつき始める…

フランは髪がボサボサになったり、眼鏡がズレたりし、鴉を無理やり追い払う。


フ「グリムテメェ!何すんだクソ鴉!!」

(カァ!!カァ!!)

フ「メメの差し金だな…クソ、抜け目が無いな…」


 メメモリのペットである鴉のグリムはムクの頭に乗って、フランを睨みつける。

メメモリの命令により、グリムは"フランからムクを護れ"と言いつけられているので、グリムはムクの周りを羽ばたき続ける。


ム「あっ…ありがとう?鴉さん?」

(カァー♪カァー♪)

フ「…ッチ」


|


 半日間眠っていたムクだが、改めて今の状況が夢では無い事を理解する。

何時(いつ)まで経っても明けない夜と不気味で光が何一つ見えない森…


ム「昨日は"ココに住みたい"って言ったけど…

  僕ってココに住める………の?」

フ「それは今メメが話をしに行ってるよ♪

  まぁ、十中八九OKだと思うけどね♪」

ム「そっ、そうなんだ…良かっ…」

フ「でも異世界からの来客なんて今までに無かった

  から、ちょっと話は長くなるかもね♪」

ム「えっ………あっ……

  そっ…そうなんだ…」

フ「王国からやって来た奴だと、そんなにかからな

  いんだけどね〜〜〜

  魔王の奴らは身長だからさ」


 フランは紅茶を飲みながら、一息つく。

今居る場所はメメモリの家であるが、半分フランの第二の住処となっている。

メメモリが居ない時でも、基本的に好き勝手にくつろいでいたりしている。


ム「…ねぇ、フランく…」

フ「あっ!そうだ!

  ムッくん!()に行って買い物しに行こうよ!」

ム「…へっ?町?」

フ「うん♪

  禁忌郷(フォービドゥン)の中心地にははぐれ者(アウトサイダー)達が集まる町があ

  るんだ♪

  ムッくんの服とか〜、今夜しようとしてる歓迎

  会のアレコレとかを準備したいからさ〜

  行こうよ行こうよ♪ついでに町を案内するから

  さ♪」


 フランはムクの答えを聞かないで、ムクを抱えて、空へと飛び出した…

ムクは少し心配したけれど、ワクワクの方が(まさ)っている為、あんまり気にしていなかった。


To be continued

キャラクター


*ヤマト ムク ∕ Yamato Muku


異世界人(いせかいじん)です。得意魔術はありません。

異世界生活二日目になりました。

まだ実感はありません。


*メメモリ・ユートン ∕ Memory Yuton


葬儀屋です。葬の魔術を得意とします。

魔王と関わりがある少年です。

何故魔王に従っているのかは謎です。


*フランペイン・トーチア ∕ Frampeine Tocia


至極の自虐です。虐の魔術を得意とします。

ムクのお世話係です。

向いてなさそうですが、メメモリからの指示です。


*パテフリー・メラフィント ∕ Pattyfree Melafint


時空の狭間に勾引(かどわか)す魔王。時空の魔術を得意とします。

禁忌郷(フォービドゥン)を創った創造主です。

時間と空間を操れます。


*オーデイル・ピオーク ∕ Odyle Pioak


時の管理人です。時間を進める魔術を得意とします。

パテフリーの従者の悪魔です。時間を進めるという魔術はパテフリーから授かったモノです。

中々冷淡な性格をしています。


*モマ・イケドルノ ∕ Moma Ikedorno


時の管理人です。時間を巻き戻す魔術を得意とします。

パテフリーの従者の悪魔です。時間を巻き戻すという魔術はパテフリーから授かったモノです。

純粋無垢です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ