ACT.8
鬱都都 憂霊です。(*>ᴗ・*)ゞ
居は気を移す
禁忌郷の中心地にははぐれ者達が集まる町があるんだ♪
ムクが禁忌郷にやって来て次の日になり、メメモリはとある人物に呼び出されて、教会に向かう。(ムクが居た教会とは別の場所)
そこの教会は大時計が付けられてられており、名前は”時刻の間”と呼ばれている。
教会の内部は薄暗く人の気配が無い寂れた教会であるが、とある魔王がこの教会を管理してるとか、してないとかと噂されている場所である。
そんな教会にメメモリがため息を吐いてから教会の中に入ると、大時計から”ゴーン…ゴーン”っと、鐘の音が鳴り響くと同時に、教会内部が青白く光り輝いた…
メ「………はぁ」
メメモリはこの現象を何回も経験しているのか、教会内が光る前から目を瞑り、声が掛けられるまでその場で立って待つ…
「目を開けて良いよ、メメモリよ」
メ「ん…今日はだいぶ早いな…」
メメモリが目を開けると、そこは寂れた教会では無く宇宙空間のような場所になっていた…
辺りには時計のダイヤルや砂時計らしきものが沢山浮いていたり、動いていたりしていて、何とも異質な空間となっているのであろう…
「やぁメメモリ☆
ご機嫌如何かな?」
メ「早く帰りたいから、早くしてくれないか?」
「おいおい~☆
せっかく時空の魔王こと、このパテフリー・メラ
フィントに会えたんだから、もっと喜びなって☆
僕が表舞台に立つことなんて、あんまりないんだ
からさ~☆
ほら、僕が喋ってるよ!動いてるよ!煌めいてる
よ~☆」
ウザったく喋るのはパテフリー・メラフィント / 時空の狭間に勾引す魔王。
”時空の魔王”とも呼ばれ、禁忌郷を作り上げた魔王の内の一人でもあり、時空を司って別の次元に行けたり、新しい空間を作ることができる。
「申し訳ございません、メメモリ様」
「魔王様、人と会うのが久しぶりなんだよー♪」
パテフリーの横に立つ中学生ぐらいの少年、オーデイル・ピオーク / 時の管理人と小学生ぐらいの少年、モマ・イケドルノ / 時の管理人は辛辣に言い放つ。
特にオーデイルは主人であるパテフリーの事をゴミを見るような目つきで見ており、モマは笑いながらパテフリーの相手をしてあげている…
メ「そりゃこんな世界に引き籠ってたら、誰も会え
ないだろうな」
パ「僕が引き籠りだなんて、おかしな事を言う少年
だね☆
僕は忙しいんだよ、時空の魔王だからネッ☆
裏から禁忌郷を見守っているんだよ、時空の魔
王だからネッ☆」
メ「もう帰っても良いか?」
パ「駄目だよ、まだ時空の魔王である僕と話してな
いじゃない☆
吸血鬼の事と、異世界人の少年について詳しく
教えなさい
この時空の魔王である僕に…」
メ「…なんで異世界人の事を把握してるんだよ…」
パ「時空の魔王だからネッ☆」
メ「………」
メメモリは時空の魔王の事が苦手である。
理由は言わんとしても分かるのだが…性格だけでは無く、魔王らしい凶悪な魔力と時空を司れるという反則級の魔術を扱うので、相手にも敵にもしたくない相手であるが、メメモリはとある事情でパテフリーに逆らう事が出来ないため、素直に言う事を聞くしかできない…
そして、昨日の吸血鬼の事や異世界人であるムクの事を全て説明して、早く帰宅したいと願う。
パ「少年は禁忌郷の事は気に入ってもらえたかな?」
メ「あ?
なんだそのまるで”ムクは自分が招き入れまし
た☆”みたいな言い方しやがって…」
パ「そうだよ?」
メ「………ん?」
パ「そうだよ?」
メ「………ん?」
パ「そうだy…」
オ「魔王様、内容を話してください…」
同じ事しか言わないメメモリとパテフリーに、オーデイルは横やりという名のツッコミを入れる…
そして、モマも続けてパテフリーに続けて質問を行う。
モ「なんで異世界人くんを招き入れたのー?」
パ「んー?電車に飛び込んだからだよー☆」
モ「”デンシャ”ってなーにー?」
パ「禁忌郷でいうと、汽車みたな物だね☆
燃料が電気の力で煙が全く上がらないんだ☆
ムクくんが飛び込んだ電車はJR東日本の東海道
本線か上野東京ラインのどっちかかな…」
メ「ちょちょちょ!!!ちょっと待て!!
なんの話をしてるんだよ!?」
パ「何って、横浜駅に通る電車が何かを教えてあげ
てるんだよ」
メ「まずヨコハマって何処だよ」
パ「横浜は横浜だよ☆
日本の47都道府県の内の一つ、神奈川県にあ
る地名で中華街と赤レンガ倉庫が有名で…」
メ「あぁもう!説明すんな!」
聞きなれない単語が連続で飛び出してきて、メメモリは頭がパンクしそうになる…
パテフリーは時空を操れる為、別次元や平行世界、異世界にも自由自在に行ける事が出来る為、ムクの出身地でもある横浜についても、理解していた。
パ「ムクくんをあのまま死なせるより、こっちの世
界で生きてくれれば良いかなって思ってさ☆」
メ「だからって…この世界の奴らが異常な事は知っ
てるだろ」
パ「勿論知ってるよー☆
でもイジメられてた彼にとって、この世界は楽
園の様なもんだよ☆
ねぇー♪モマー☆」
モ「ねぇー♪」
パテフリーは明るくそう言うけど…無責任にムクを禁忌郷に招いて、放ったらかしにしているので、メメモリの疲労が増えただけである。(ムクに責任は無いけど)
パ「とりあえず、ムクくんの事はよろしくね☆」
メ「お前も何かしろよ」
パ「僕はコレから他の魔王に会わないといけないか
ら無理☆」
メ「死ね、殺されてこい」
─────────────────────
ム「んっ………んんっ…」
深い眠りに就いていたムクは目を覚まして、体を起き上がらせる。
その後は体を伸ばして、目を擦りながら、今まで自分が何をしていたのかを思い出そうとする…
ム「…んぁっ…僕は………たしか…昨日…」
フ「ムッくん♪おっはよう!!」
ム「おわっ!?」
(ズてっ!!)
フランが目の前に現れて、ムクはソファから転がり落ちる…
ム「イタタ……」
フ「アハハ♪大丈夫?」
ム「うっ…うん…大丈夫…」
フ「あっそうだ、目覚めのキスをしなきゃね♪」
ム「…えっ?」
フランはムクにたいして、顎クイをする…
そして…フランはゆっくりとムクに近づいて、口を付けようとする…
ム「ふっ…!?ふふふフランくん!?」
フ「動いちゃダーメ♪」
(カァッ!!カァ!!)
フ「んぉっ!?」
フランの頭に鴉が近づいて、フランを突っつき始める…
フランは髪がボサボサになったり、眼鏡がズレたりし、鴉を無理やり追い払う。
フ「グリムテメェ!何すんだクソ鴉!!」
(カァ!!カァ!!)
フ「メメの差し金だな…クソ、抜け目が無いな…」
メメモリのペットである鴉のグリムはムクの頭に乗って、フランを睨みつける。
メメモリの命令により、グリムは"フランからムクを護れ"と言いつけられているので、グリムはムクの周りを羽ばたき続ける。
ム「あっ…ありがとう?鴉さん?」
(カァー♪カァー♪)
フ「…ッチ」
|
半日間眠っていたムクだが、改めて今の状況が夢では無い事を理解する。
何時まで経っても明けない夜と不気味で光が何一つ見えない森…
ム「昨日は"ココに住みたい"って言ったけど…
僕ってココに住める………の?」
フ「それは今メメが話をしに行ってるよ♪
まぁ、十中八九OKだと思うけどね♪」
ム「そっ、そうなんだ…良かっ…」
フ「でも異世界からの来客なんて今までに無かった
から、ちょっと話は長くなるかもね♪」
ム「えっ………あっ……
そっ…そうなんだ…」
フ「王国からやって来た奴だと、そんなにかからな
いんだけどね〜〜〜
魔王の奴らは身長だからさ」
フランは紅茶を飲みながら、一息つく。
今居る場所はメメモリの家であるが、半分フランの第二の住処となっている。
メメモリが居ない時でも、基本的に好き勝手にくつろいでいたりしている。
ム「…ねぇ、フランく…」
フ「あっ!そうだ!
ムッくん!町に行って買い物しに行こうよ!」
ム「…へっ?町?」
フ「うん♪
禁忌郷の中心地にははぐれ者達が集まる町があ
るんだ♪
ムッくんの服とか〜、今夜しようとしてる歓迎
会のアレコレとかを準備したいからさ〜
行こうよ行こうよ♪ついでに町を案内するから
さ♪」
フランはムクの答えを聞かないで、ムクを抱えて、空へと飛び出した…
ムクは少し心配したけれど、ワクワクの方が勝っている為、あんまり気にしていなかった。
To be continued
キャラクター
*ヤマト ムク ∕ Yamato Muku
異世界人です。得意魔術はありません。
異世界生活二日目になりました。
まだ実感はありません。
*メメモリ・ユートン ∕ Memory Yuton
葬儀屋です。葬の魔術を得意とします。
魔王と関わりがある少年です。
何故魔王に従っているのかは謎です。
*フランペイン・トーチア ∕ Frampeine Tocia
至極の自虐です。虐の魔術を得意とします。
ムクのお世話係です。
向いてなさそうですが、メメモリからの指示です。
*パテフリー・メラフィント ∕ Pattyfree Melafint
時空の狭間に勾引す魔王。時空の魔術を得意とします。
禁忌郷を創った創造主です。
時間と空間を操れます。
*オーデイル・ピオーク ∕ Odyle Pioak
時の管理人です。時間を進める魔術を得意とします。
パテフリーの従者の悪魔です。時間を進めるという魔術はパテフリーから授かったモノです。
中々冷淡な性格をしています。
*モマ・イケドルノ ∕ Moma Ikedorno
時の管理人です。時間を巻き戻す魔術を得意とします。
パテフリーの従者の悪魔です。時間を巻き戻すという魔術はパテフリーから授かったモノです。
純粋無垢です。




