ACT.9
鬱都宮 憂霊です。(‘-’*ゞ
驚心動魄
町の様子を見たムクは驚きの声が止まらなかった
フランに連れられて、ムクは町と呼ばれる場所へ向かう。
しかし、道中で何に会うのか何が起こるのかが分からないとフランから聞いたムクは警戒しながらフランの後ろについて行く…
ム「(キョロ…キョロキョロ…)」
フ「ムッくん、どうしたの?」
ム「だっ…だってフランくんが道中は危ないって言うから…」
フ「大丈夫だって♪俺が居るからさ♪
あっ、もし怖いなら俺の背中に抱き着いてよ♪」
ム「うっ…うん…
(そっ、そうだよね…フランくんも居るし…メメ
モリさんの鴉も居るし…
大丈夫…うん、大丈b…)」
(ガサッ!!)
ム「(ビクッ!?!?!?)」
口は災いの元なのか、早速二人の前に何か現れた…
ムクは全身で恐怖を感じ、フランはキョトンとした顔で目の前の存在と目を合わせる。
「…あっ、あっ…あぁ…」
ム「えぇえっ!なっ…何?」
フ「アイツは…」
「……お腹…空いた………」
ム「…へっ?」
二人の目の前に現れたのは魔物のデリビミー・ポミッツ / 血肉に餓えたピンクの悪魔。
常にお腹を空かせている小悪魔であり、動物や魔物、人間なんかも食べる為、危険極まりない存在であると、色んな場所で言われている存在である。
デ「…お前ら、美味そう
食わせろ、食わせろ
食わせろぉおおおお!!!!!」
(ビシッ!!)
デ「ぐえっ」
本能のままに飛びついてきたデリビミーに対し、フランは容赦なく鞭を振るってデリビミーは遠くに飛ばされて行った…(わずか三秒の出来事である)
ム「………」
フ「んじゃ、行こっか♪」
ム「えっ…うっ、うん…あの悪魔は…」
フ「悪魔?なんか居たっけ?」
ム「………」
ムクはフランに感謝と共に、少しだけ背筋がぞわっとした。
虫を払うかの如く、魔物の処理が早いフランにムクは頼もしいと同時に(フランを)敵にしちゃいけない存在だと改めて理解する…
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その後は何も起こらずに、ムクとフランは町に到着した。
まあ何かあったとすれば、フランと鴉が喧嘩してたぐらいである。
ム「わぁ~~~」
町の様子を見たムクは驚きの声が止まらなかった。
禁忌郷の中心にある町…そこはレトロフューチャーでスチームパンクな世界だった…
蒸気がありとあらゆる所から漏れていたり、歯車や骨組みが露わになっており…これまた元居た世界と違っていて、とても幻想的な町となっている…
ム「すっ…すごーい…」
フ「ここが禁忌郷の殆どの人間が住む町
蒸旧都市だよ♪」
ム「蒸旧都市…
全然思い浮かんでたのと違う…」
禁忌郷は魔術や魔物が蔓延る世界である。
なのでムクは西洋風な街並みを想像していたが、全然違った為度肝を抜かれている…
フ「じゃあ中に入ろ♪
はぐれ者達が多いけど、気にしないでね♪」
ム「…はぐれ者」
”はぐれ者”という言葉を聞いて、ムクは思い出した…
禁忌郷は忌み嫌われし者、慣れ果てた者、居場所を失った者達が集まる理想郷だという事を…
そしてムクは嫌な想像をしてしまった…
嫌われ者や居場所を失った者…それは犯罪を起こした人や性格に難ありな人々が集まっている魔境になっているんじゃないかと…
入る前はウキウキしていたムクだが、その想像をしてしまったら足が竦む様になってしまった…
フ「ムッく~~~ん?
どうしたの~~~?」
ム「えっ…あっ!?」
フ「ほらほら行くよ~~~♪」
ム「えっ!?わぁ!?」
フランに担がれ、蒸旧都市に入っていく…
ムクは少し暴れたけど、フランにお尻を叩かれて、大人しくなる…
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メメモリは肩の荷が下りた様子を見せながら、自分の住処へ帰ってきた。
魔王と会話をするのは面倒だし、疲れるし、鬱陶しいし…そんな事を考えながら、メメモリはムクとフランが居るであろう部屋に入る。
メ「お~い、戻ったぞ~…ん?」
部屋の中にはムクの姿とフランの姿、そしてペットの鴉の姿すら無く、静けさだけが残っていた…
メ「アイツら何処に行ったんだ?
…ん?」
居なくなった二人を探そうとした瞬間、メメモリは机に紙が置かれている事に気が付く。
紙を手に取り、目を通してみるとフランが書いた置き手紙だという事を瞬時に理解した。
メ「何々…”ムッくんを連れて、蒸旧都市に行ってくるね♪
お土産は期待しないでね♪ フランより”…だ
と?
…フランの奴、また勝手な事をしやがって」
フランに呆れつつ、メメモリは紙を暖炉に放り込んで、灰にさせる。
(ちなみに今更であるが、何故メメモリの小屋が元に戻っているのかと言うと、時空の魔王の従者である時の管理人が一夜にして元に戻したからである。)
メ「とりあえず、今は暇になったのか
ふぁ〜〜〜っ………寝るか
死体はあらかた昨日埋葬したし」
メメモリは昨日から一睡もしていない為、着替えて眠りに就こうとする。
しかし、戸の方から鐘の音が鳴り響き、誰かがやって来たとため息をつく…
「おやおや、お客様に失礼じゃないですか?」
メ「お前は客じゃねぇ」
やって来たのはヴラッディだった。
昨日、激しい抗争をしあった相手であるが、今は穏やかにメメモリに話しかける。
メ「何しに来た?」
ヴ「イフィア様からのお詫びの品でございます
秘密のルートで手に入れたヴィンテージワイン
です」
メ「おぉ、ワインか
分かってるな」
メメモリはフランが今夜ムクを歓迎するパーティを開くと言っていた事を思い出し、お酒が好きなメメモリは少し気分があがる。
ヴ「それと……コレもどうぞ」
メ「ん?コレは?」
ヴ「貴方の住処の近くにある廃れた教会で拾った物
になります
きっとあの少年の荷物でしょう」
メ「ふーん、後で渡しとく」
ヴ「では、私はこれで失礼しますね」
メ「あぁ、どうも」
ヴラッディは会釈をして、ボロ小y…メメモリの小屋から出て行った。
室内は再び静かになり、メメモリは就寝の準備を再開しようとする。
ヴ「あぁ、あと」
メ「うおっ!?まだ居たのかよ!?」
ヴ「イフィア様からの伝言です」
メ「あー?伝言?」
ヴ「"十日後の満月の日、また何かが起こりそう"と
の事です」
メ「………………
あぁそうかい」
メメモリは二つ返事をして、ソファに転がり目を瞑る。
そして、その後は気絶したかの如く眠りに就いた。
ヴ「やれやれ、私はちゃんと伝えましたからね」
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旧蒸都市は絵に書いたようなスチームパンクな世界だった。
蒸気は立ち上り、以外と熱い…そして、夜とは思えない程明るい都市部をムクはフランと歩く。
ム「わぁ…中に入るともっと凄いね」
フ「そうかな?特に普通だよ」
ム「町に住んでる人も魔術は使えるの?」
フ「いや?ほとんどの住民は魔術を使えないよ?」
ム「…えっ?そうなの?」
フ「うん♪
魔術師はみんな一人行動が好きだからね♪
中には使える人間も居るけど、ほとんどは魔術
を使わないで、この町で作られた道具を使って
るよ♪」
ム「へぇ」
フ「あっ、この町に住む魔術師なら二人知ってるか
ら、会いに行ってみる?」
ム「えっ?
だっ…大丈夫なの?」
フ「大丈夫だよ♪
それじゃレッツゴー♪」
To be continued
キャラクター
*ヤマト ムク ∕ Yamato Muku
異世界人です。得意魔術はありません。
本を読むのが好きでスチームパンクな世界とか、ハリーポッターの様な世界観が好きでした。
*メメモリ・ユートン ∕ Memory Yuton
葬儀屋です。葬の魔術を得意とします。
気絶した様に眠りに就きました。
*フランペイン・トーチア ∕ Frampeine Tocia
至極の嗜虐です。虐の魔術を得意とします。
ムクの用心棒的存在です。
*ヴラッディ・カーマイン ∕ Vladi Carmine
吸血鬼の執事です。血の魔術を得意とします。
礼儀正しい執事さんです。口が滑りやすいです。
*デリビミー・ポミッツ ∕ Delibimi Pomitz
血肉に餓えたピンクの悪魔です。吸収の魔術を得意とします。
お腹を空かせた小悪魔です。それ以上の説明はありません。




