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毒親育ちの自伝小説  作者: YuRi.
第1章
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13/15

高校時代 4

車が停まり、ママが現れた。

「よく頑張った。今日からうちの子ね」

そう言って、何も聞かずにユリを迎え入れてくれた。


ママには「パパ」と呼ばれる彼氏がいた。

2人は同棲していた。

その日パパが帰宅して、ママが見知らぬ女子高生と泣いている姿を見て

「どうしたの?」

と軽く驚くも、事情を聞いたパパは一言、

「あ、おっけー」

それだけだった。

何も詮索せず、自然にユリを迎え入れてくれた。


未成年だったユリが家を出ていることは、場合によっては誘拐と扱われる可能性もあった。

そこで、ママとパパは市役所の児童福祉司に相談し、警察にも記録を残してもらった。

高校卒業の日、2人は式に出席してくれた。

ママは着物を着て、パパはスーツで、誰よりも目立っていて、誇らしかった。


高校の3年間、片道1時間の道のりを毎日送り迎えしてくれた2人には、感謝してもしきれなかった。

だけど――高校を卒業したユリは、「新婚の2人に迷惑はかけられない」と思って自分から家を出た。


その後、ママの病気など色々なことがあって、今は少し疎遠になってしまっているが、感謝の気持ちを忘れたことはない。

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