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高校時代 4
車が停まり、ママが現れた。
「よく頑張った。今日からうちの子ね」
そう言って、何も聞かずにユリを迎え入れてくれた。
ママには「パパ」と呼ばれる彼氏がいた。
2人は同棲していた。
その日パパが帰宅して、ママが見知らぬ女子高生と泣いている姿を見て
「どうしたの?」
と軽く驚くも、事情を聞いたパパは一言、
「あ、おっけー」
それだけだった。
何も詮索せず、自然にユリを迎え入れてくれた。
未成年だったユリが家を出ていることは、場合によっては誘拐と扱われる可能性もあった。
そこで、ママとパパは市役所の児童福祉司に相談し、警察にも記録を残してもらった。
高校卒業の日、2人は式に出席してくれた。
ママは着物を着て、パパはスーツで、誰よりも目立っていて、誇らしかった。
高校の3年間、片道1時間の道のりを毎日送り迎えしてくれた2人には、感謝してもしきれなかった。
だけど――高校を卒業したユリは、「新婚の2人に迷惑はかけられない」と思って自分から家を出た。
その後、ママの病気など色々なことがあって、今は少し疎遠になってしまっているが、感謝の気持ちを忘れたことはない。




