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高校時代 3
新しい家では、部屋は与えられなかった。
最低限の荷物だけ母親の部屋に置かせてもらい、廊下に布団を敷いて眠る毎日が始まった。
朝は、母親にコップ一杯の水を顔にかけられて起こされた。
それでも、学校には行った。
ある日、友達のバイト先の居酒屋にご飯を食べに行った。
そこでは、店主が事情を知っていて、たまに食事を出してくれていた。
その日、ユリは“恩人”に出会う。
「ママ」と呼ぶことになる人だった。
初対面だったのに、話を聞いて、こう言ってくれた。
「何かあったら、すぐ連絡して。これ、うちの連絡先ね」
そう言って、箸袋にメールアドレスを書いて手渡してくれた。
それから数日後、また母親に殴られた。
だが、初めて反抗した。
母親の体は驚くほど軽かった。
殴る気も起きず、そのまま振り払って逃げた。
すぐに、ママに連絡した。




