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高校時代 2
ある年の母の日。
ユリは、バイト代で買ったブリザーブドフラワーの小物を枕元に置いておいた。
母親と仲直りしたかったわけじゃない。
ただ、「親なんだから話せばわかる」と言ってくれたバイト先のパートさんの言葉を信じてみたかった。
けれど、バイトから帰ると、それはゴミ箱に捨てられていた。
家族は引っ越しをすることになった。連絡はなかった。だが、ユリは知っていた。帰るべき場所が完全になくなる。そう感じたから、帰宅した。
すると、母親は言った。
「お前は連れていかない。どうしても来たいなら、外で全員に土下座しろ。犬にもな」
真冬、ユリの誕生日。彼女は家族全員と外で飼われていた犬に土下座した。なぜそこまでしたのか、自分でも分からなかった。ただ、もう行き場がなかった。生きるためだった。
パチン、と何かが壊れた音がした。
それからしばらくして、家族は引っ越しをすることになった。
連絡はなかった。
だが、ユリは知っていた。
帰るべき場所が完全になくなる。
そう感じたから、帰宅した。
すると、母親は言った。
「お前は連れていかない。どうしても来たいなら、外で全員に土下座しろ。犬にもな」
真冬、ユリの誕生日。
彼女は家族全員と外で飼われていた犬に土下座した。
なぜそこまでしたのか、自分でも分からなかった。
ただ、もう行き場がなかった。
生きるためだった。




