第十話:人工物:
街の整備が十分に進み住民も増えたなので
我々は今まで関わって来なかったホムンクルス種
と呼んでいるおそらく人工的に作られた種族との
対話を目指す事になったのだがどうすれば良いのか?
貴方を作ったのはどなた?とは聞けないし
気にせず関わってくには気になる点が多過ぎる
やんわり人工生命体ではないかと聞けばいいかな?
「いややんわり聞く話じゃないだろ?
そもそもいつものメンバーで良いのか?」
私は一人自室で呟くどうすればいい?
いつものメンバーだとして相手に何と
言うべきなんだ?面倒くさかなって来たなぁ…
何とかもまずに友好的に関わりたい
妖精族なら詳しい話知ってそうだ聞いてみるか
となるとゴーレムのメンテナンス基地まで行って
聞いてみよう何かヒントぐらいは分かるだろう
電話装置を上層部に繋ぎメンテナンス基地の
休憩時間を聞いてみる
[何かあったかね、何処かとの連絡ように使うなら
すぐに繋げいったい何処に連絡するんだ?]
「ゴーレムメンテナンス基地の休憩時間を
聞き出し次の外部交渉に役立てたいのですが
よろしいでしょうか?妖精族の知恵が要る
交渉になりそうなので是非相談をしたいのです」
[ふむなるほど次の機会までにすぐ連絡を繋げられる
ようにこの装置は改良すべきだな、面倒でかなわん
君達なら悪用はしないだろうし相談しておくよ]
確かにわざわざ上層部に連絡を入れて話すのは
手間が多くかかる何とかスムーズに連絡出来るよう
船外にも直通電話を導入して欲しいものだ
取り敢えず基地の休憩時間を聞いたらすぐに行こう
[明日十一時から十三時程になるそうだ
殆どのゴーレム乗りはその時間に休むそうだ
まあ何か労う茶菓子でも持って行ってくれ
諸君の活躍に期待している、ごふッ!すまない
紅茶の砂糖を入れ過ぎただけだ、幸運を願う…]
あの人たまにお茶目なやらかしするんだよな
まったく憎めない人だ明日の昼前ぐらいだな
何か菓子パンでも買っていくか喜んでくれると良いが
となると今日は放牧地の視察でも行っておくか
船内転送機から放牧地近くの装置まで飛ぶと
独特の葉の青さと動物達の匂いがし暖かな日差しと
風が心地良い柵も丈夫そうだしゴーレムが数体
歩いてる以外はわりと普通の放牧地だ
「どうなさったんですか?何か用事でしたら
上の方に行って時間を作っていだたきますが」
私は首を振り明日の予定を伝える
「という訳で明日の昼前ごろからうかがって
話を聞かせてもらいたいんだそのついでに
問題が起きてないか視察に来たんだが問題ないかな?
何か人手不足とか食糧不足とかあったら
聞いておきたいんだ何も問題ないかな?」
顎を撫でながら考え答えてくれる
「そうですねぇ、牛の方が赤身の強い肉が
とれるのですがいかんせん内臓の脂が
少ないので脂身を楽しむのは難しいですね
ステーキやシュラスコにケバブなど楽しむのに
良い料理かと思いますホルモンはイマイチだが
赤身の味がしっかりした料理が楽しめそうで
考えると頬が張って来ますねえ鶏も十分に育って
良い卵を産んでくれますしムームの捕獲準備も
進んでるので良い乳と毛が採れるでしょうな
濃くて不調の出にくい乳なので重宝されてましてな
おっと仕事の途中なので積もる話は明日にします
それでは明日の昼頃楽しみにしてますぞ」
すぐにゴーレムに乗り何処かに走って行く
ムームとか言う生物を捕まえに行ったのだろう
ヤギや羊のような生き物だろうか?楽しみだ
放牧地は問題が無いし次は畑だな転送機で
畑のある場所まで飛ぶと腐葉土と水の匂い
溢れる畑どうやら豆類を植えている所のようだ
土壌を整えてる途中のようだしっかり育ってくれよ
「おはようさんで〜す丁度あっちの果樹園で
採れたりんご齧っててくださいなシャリシャリ
してて瑞々しくって美味しいですよ」
受け取り皮をさっとみがき齧るとじゅわっと
瑞々しい果汁と蜜がたっぷり含まれ腹持ちも良い
確かにしやりしやりしててとても美味しい
「気に入ってくれたら林檎ジュースと葡萄ジュース
持ってって結構いっぱいできたけど殆ど買いに来る
人達が少なくて在庫が余ってて勿体無いのよ」
これがあまりモノか勿体無いな幾つか買いたいが
どうぞと言ってるし貰っておいていいのかな?
「じゃあ何か手伝える事ないですかね?
もらうだけ貰ってサヨナラとはいきませんし」
農家の仕事は分からないが、やや大変ぐらいだろう
やって出来ない事はない何とかやってみよう
まずは肥料袋を運ぶ仕事そっから穴に土と馬糞を
入れて混ぜて置いておくこれが熱変化して肥料になる
確かそんな感じだったはず次は出来てる肥料を
畑の土に混ぜて馴染ませれば二、三ヶ月で効果がでる
あとは牛や馬を放牧地に放したりぐらいだが
これだけ出来れば立派な牧場バイトだ
「ありがとうございます木の実や野菜が
喜んでるようで新しいバイトさんに雇っちゃう?」
そろそろ時間だ話を聞いて防衛拠点にまで
間に合ううちに行こう
「すみません聞きたい事がありまして
我々がホムンクルス族と呼んでる人工的な
生命体について聞きたいんです」
その話をすると何故か長老の家に案内され
ある書物を渡されたコレを読めと言うことか?
「この本は何でしょうか?」
長老は話しだすその書物について我々が
ホムンクルス族と呼んでる者達が魔族と呼ばれた
種族で随分前に来た転移者が創り出した存在だと、
そして他の種族から離れて生きている事も
彼等とは関わるべきではないのか?いや挨拶ぐらいは
しておいた方が今後の為になるだろう、
少なくとも敵対しない方がいい、ただの勘だが
転移者達の能力で生まれた存在が弱い筈が無い
今は挨拶して適度な距離感で暮らせるよう
善処するしかない、ちゃんと話合おう
「彼等の特徴として我々の持つナノマシーンに
似通ったモノを持っているようですが
何か知りませんか?きっかけ程度でいいんですが」
長老は髭を撫でながら少し考えポツリと話しだす
「彼等はその半液状の石を使い数を増やし
数十人から数百人以上に増えたその上で
他の種族とは関わらず暮らしてきた、だから
近しい存在が関わろうとすれば彼等の住処に
辿り着けるかもしれませんな、場所は霧の草原
と呼ばれる一年中霧に覆われた土地そこに彼等が
隠れ住んでいるそうです、十分に気を付けて
探索してくださいもっとも獣も少ない土地柄
迷う可能性以外は大丈夫でしょう、お気をつけて」
霧の草原か目撃例とも合致する、おそらくそこに
魔族と呼ばれている種族がいるのは間違いない
十分に食糧や道具を準備して行こう
「念の為魔族の特徴など聞けますかね?
どんな姿か知らないと攻撃された場合やり返す
者もいないとは限らないので、なるべく穏便にします
長老は額を指し
「ツノのようなものが有りますなあと筋骨隆々
なモノが多いようです男以外里から出ないようなので
女性がどのような姿かは記録にもありませんな、
まぁ取って喰われる事は無いでしょうが
記録が無いので気を付けて関わる他ないですな」
謎の多い種族だが何とか簡単な交流ぐらい出来ないと
今後に差し支える何とか上手か行くと良いが……
「よしみんな出発だ挨拶と敵意が無いことを伝える
それだけで十分だしっかり話合って出来れば仲良く
それが今回の作戦の一番の目的だ一応言っておくが
間違えても戦おうとしたりするなよ」




