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永伝(エデン)   作者: ちがタニ
永伝(エデン) 第4章 上闇編
42/46

5.優とウナちゃん

前回のあらすじ

上闇を歓迎するため再びユウタワーへと来た久達、だが由美の件を炎男に詰められ席を外している間に上闇は堕悪と光をタブー破りしないと出られない部屋に閉じ込めてしまう

隼を人質に取られ覚悟の末服を脱いだ光と堕悪だったが互いに身体を見せる直前に久が駆けつけ、上闇にお灸を据えたのだった


とある1日の始まり…

「ぬっふっふっふっふっ」訓練用道場の隣、とある一室で何者かが不敵な笑いをあげる


「水槽ヨシ!布ヨシ!水質管理ヨシ!そして、お待ちかねの生体ちゃん!」ババーン

布を捲り上げるとそこには"ウナギ"がいた!


「キター☆くぅぅぅこの時を待っていた…」赤根は感涙しながら両手に拳を握る

「あの日、みんなに振舞った料理は運ぶのに時間がかかって鮮度が落ちてしまった、そんなの!真の料理とは言えないっだから…生きたまま運ぶことにしたのだ!」水槽に手を付け俯く


「やっとここまで来た…あの日、邪族戦争停戦が発表されてチキュウカセイ間の運行が再開され準備に乗り出した。


大変だった、生きたまま運ぶための容器を一から開発したり…検問を何とか潜り抜けたり…だけど、これもみんなこのサプライズ大作戦のため!まあ…毒闇君にはバレてるだろうけど」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「毒闇君、私ちょっとチキュウに行ってくるね」

「チキュウ?まだ危険じゃないか?」

「どうしても買っておきたい製材があるの、お願い!」

(これは…サプライズしたい時の言葉だな)

「わかった、気をつけて行ってきてな」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「えーいそんなことは関係ない!これでやっとみんなに新鮮な真のチキュウ料理を食べさせてあげられる!ヨシッそうと決まれば早速調理の準備よ!」そう言うと部屋を出ていった、そんな一部始終を眺めていた者が居た


赤根の作戦は完璧だった、この部屋に近づく者は滅多にいない。唯一隣の道場によく顔を出す江美も鍛錬に夢中でこちらに気をかける様子など一切なかった

だがしかし、この家において神出鬼没の彼女には対策の建てようがなかった


彼女の、ネコのごとく類まれなる足音を消す能力の前に赤根はここ数日の全てを見通されていた


「んー?」赤根が去ったと同時に隠れていた優が水槽の前に立ち、布を捲った

(ギ!?) パシャッピシャッ 急に視界が明るくなったことにより中の者は体を荒ぶらせる


「わあっ」水槽が振動する

「おっ落ちついてー」両手で水槽を抑えようとするがすっかり混乱しているようでなかなか治まらない


(うぅ〜このままだと、赤根ちゃんが戻ってきちゃう。どうしよ〜) 優は考える


(ぅぅぅぅぅうっそうだ!)

(ギ〜!ギ〜!)

「見て!むぐっ」優は暴れるウナギを前にして水槽に顔面を押し付けると、下顎を突き出しウナギの真似をして見せた


(ギ!)するとウナギが一瞬動きを止める

「!?」それを見た優はすかさず

「見て!ウネウネ〜」両腕を体にピッタリとくっつけ、下顎を突き出して体をくねらせウナギの真似をして見せた


(ギ!ギ!)ウナギはそんな優に見入り、落ち着きを取り戻した

「はぁ…やっと落ち着いてくれ」そう思ったのもつかの間


(ギ!ギ!)グルリンッ パシャァッ 再びウナギが動き出す

「なっなんで?はっウネウネ〜ウネウネ〜」優が先程の様に体をうねらせるとウナギはその動きを止める


「はぁこ、今度こそ…」ギュルルルン

しかし、優が動きを止めるとウナギは再び動き出す

「ええーまたー?」そんなことを繰り返していると

「ぐえーもうだめー」優が先にダウンした


しかしそんなことはお構い無しにウナギはうねりを続ける

(これじゃあバレちゃ…ん?)寝転がったままその様子を見ていた優はふと気づいた

(この感じ、暴れてるというより喜んでる!?)

(ギ!)


「うぅっウネウネ〜」力を振り絞りなんとかうねる

(ギ!ギ!)するとウナギはかつてないうねりを見せた


パァァ

「そうなの!嬉しいんだ!私も嬉しい」ウナギと心が通ったような気がした


「えーと…ウナギだからーウナちゃん?」

(ギ?)

「あなたの名前はウナちゃん!」

(ギー!ギー!)その言葉に感応するようにウナギ、いやウナちゃんは、さらなるうねりを見せた


そうして心を通わせた2人は会話に勤しんだ

「ウナちゃん、私は優っていうの!」

(ギ!) だがそれは

「そう私!ウナちゃんじゃなくて、この私が優!」

(ギ!) 会話と呼ぶには


「ウナちゃんは何が好き?」

(ギ!) あまりにも

「私はね〜久とーだあくとー正直ちゃんとーえっとやっぱりみんな好きー!」

(ギ!) 一方的なものだった、ウナギは喋ることができない。現実が優にのしかかる


「もっとちゃんと、ウナちゃんとお話したいな」背中が疼く


「あっそうだ!」俯いていた体が起き上がる

(ギ?)


シュルシュルシュルシュルッシャキン

立ち上がった優の背から数多の触手が伸びる

(ギ〜!ギ〜!) その姿を見たウナちゃんはたちまち怯えだし縮こまる


「大人しくしててねーすぐ終わるからー」触手のひとつがウナちゃんに迫る


「痛っ…」


久は突如、背に痛みを感じた。身の毛がよだつ

真偽は分からない、だがもしも自身の本体である優が危機に瀕している…その可能性がある限り、動かない理由などなかった


「あーそっか触れちゃだめって久に言われてたんだっけ…うぅ」


ウナちゃんは、涙を拭う優と水面から離れていく黒くなった触手をその目に捉えていた

(ギ!)


「ん…!?」ウナちゃんが水面に身体を出し優にその身を任せる

「…!ありがとう、ウナちゃん!」触手が針の形へと変容し

「生物再生:人型!」


「さて!準備も整ったことだし生体ちゃんを取り出すとしますか!…あれ?」ようやく戻ってきた赤根は光輝く水槽と、その前に立つ優を目にした


パァァァァァ

「え?なにこれ、ていうか優ちゃん!?どうして…」ピシッ パキッ 次の瞬間、水槽が割れる バッシャァァァン

「優ぅぅぅぅ!」


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」間一髪駆けつけた久は優を抱え、流槍刃で天井に張り付き難を逃れた


ァァァァパ 光が静まっていく、中心に人影が見えた

「なんだ、あれは…」

「あれ、じゃなくてウナちゃんだよ久!」

「ギ!ウナちゃんはウナちゃんギ!」


一段落して…

「で、これはなんだ?」

「そ、その…」集まった皆の前で、赤根は絞られていた


「雄さん、その辺にしといてくれませんか?責任なら行かせた俺にあります、どうか責めるなら俺を…」


「毒闇も共犯か?」

「い、いえサプライズだったので…」

「優の体のことは伝えていたよな?」

「ほ、本当にごめんなさい」

「まあいい、それより今はこれをどうするか…」優と話す少女に目をやる


(背中側は黒く、腹側は白い

一見すると髪のように見える頭部から連なる大きなヒレ、両腕両脚にも細長いヒレ

そして下顎が突き出ている)


「本当にそのウナギとやらを人型に変えたみたいだな」

「光の時と同じ、本当に不思議な力ですね」

「同じって…私はあんなにしゃくれてないんだけど?」

「ええ?いやそうじゃなくてっ」


「おそらくだが光は元々人間だったろ?だからその元々の体になったが、ウナ…ちゃんは人間じゃないから元の体の特徴が多少現れているんだろう」


「おお〜堕悪がそれっぽいことを言うなんて凄いなー実に凄い」 「褒めてんのかよそれ」

「そ、そうだよ光!だからその同じってわけじゃ…」

「さっすが、堕悪さんは違いますね!」「ひ、光?」


「姿形を変えるなら…上闇、戻せるか?」

「いや無理だね、言ったろう?僕の力は物質の性質はそのままに形を変える、僕が同じことをやろうとすれば人の形に変形したウナギ、あるいはウナギの形に変形したウナちゃんになってしまうだろうねw」


「待って久、戻せるかってなに?」

「言葉の通り、ウナちゃんをウナギに戻すことはできるかという意味だよ」

「戻すって…やっとウナちゃんとおしゃべりできるようになったのにそんなのダメだよ!」珍しく優が不満を募らせる


「優、喋れるようになったからと言ってもウナちゃんはウナギだ、ずっと一緒に居ることはできない。今のうちに別れて置いた方がいい」

(とはいえもう手遅れかもしれないが…)


「優ちゃん、ウナちゃんはこの星の環境に適応できないの、不自由な生活を強いることはウナちゃんにとっても良くないよ」


「うぅ、大丈夫だもん!ウナちゃんだっておしゃべりできる方がいいでしょ?」

「ギー!ウナちゃんは幸せだギ!」


「優殿、生き物を飼うということはとてつもない責任が問われるんだ…優殿は水が触れないだろう?ウナちゃんの世話は誰がするんだ?赤根殿に任せっきりにするのは無責任だぞ」


「うぅ、江美ちゃんまで…くっ光ちゃんは大丈夫だったじゃん!」

「優、不本意ではあるがウナちゃんは元々赤根が皆にご馳走するため苦労して獲ってきてくれたものだ、報いるためにもウナちゃんは食べるべきだ」


「ウナちゃんを食べる!?」「ギ!?」

2人の表情が曇り出す


「う、ウナちゃん食べられちゃうギ?こ、怖いギ〜!」

「な、なんでそんなことするの!?ウナちゃんだって生きてるんだよ!?」両手を広げウナちゃんの前に立つ優


「ウナちゃんは飼えない、環境に適応できない以上放すこともできない食べるしかないんだよ、優」

「ぐっ…」優は辺りに目を泳がせる…だが


辺りを見回しても、味方はいないように思えた

「優…」

「…ウナちゃんは渡さない!」ガンッ

優は数多の触手を出したかと思えば、窓のへりを掴みウナちゃんと共に一瞬にして外へと飛び立った


「優…」




〜とある海辺〜

「みんなして…ウナちゃんをなんだと思ってるの!私にとってはウナちゃんも家族なのに…うっグスッ」


「…優ちゃんは優しいギ!ウナちゃんのこと守ってくれて嬉しいギ!だからそう落ち込まなくていいギ」ウナちゃんは変わらぬ笑顔で優を励ました


「ありがとう…ウナちゃん、そうだよね!落ち込んでても仕方ない、これからどうするか考えなくちゃ」「ギー!」そんな好転した2人を遠くから見つめるものが居た


「ギギョー!」

「ギ!」ドッ 「きゃっ」優がウナちゃんに突き飛ばされると同時に辺りに水飛沫が降りそそぐ

「…っウナちゃ!」


「ギギョーーー!」次の瞬間、巨大な体を持ったそれはウナちゃんを捉えると水の中へと姿を消した


「待って!」シュルシュルシュッ

急いで手と触手を伸ばす、だが

「はっはっはっはっ…ダメ、だ」その行動が死を意味すると本能的に察知し優は寸前で止まった


「う…ぐぐぐ、あっ」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「…ウナちゃんはこの星の環境に適応できないの、不自由な生活を…


「優殿、生き物を飼うということはとてつもない責任が問われるんだ…優殿は水が…


「ウナちゃんは飼えない、環境に適応できない以上放すこともできない食べるしかないんだよ、優」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「ひっぐぐ、グスッくっ、ぅぅぅ」

(私が、わがまま言ったから…私が連れ出さなければ…私のせいでっ…)


「いや、無責任だよねそんなの…ウナちゃんは絶対…助けなきゃ!」


〜カセイ国守官管理所〜


「ん?優、帰ってきたのかん?ウナちゃんはどこに…?」


「ごめんなさい久!みんな、私が…なんにもわかってなかった…どうか!ウナちゃんを助けてください。」


「!!!!!!!!」

「優、場所はどこだ?」「とある海辺の…」

「わかった、行く」「待て!俺の方が速い、江美!」「邪力譲渡だ!」


「待ってください、冷静にワープゲートで…」

「知るか行くぞ!」久が堕悪に抱きつく、黒い手と流槍刃の相乗効果によって一瞬のうちに飛び立つ


「見えた!」「行くぞぉ!」水面に一直線で飛び込み、勢いそのままに深きへと進む


「ギギョ!?」「ギ〜」

「いた!」「あいつは、ギギョか!ずんぐりとした体格の割に速く引き締まった身ながらに蕩けるような味わいの…」


「堕悪、やけに詳しいわね…それはそうと連続刃!」シュンッ シュン シュン シュンッ

「ギギョー!」しかし攻撃は全て当たらなかった

「きっ水圧のせいで、まともに当たらない」

「待てこら〜くそっ全然追いつけねえ」


「だから言ったじゃないですか」「!!?」

「毒闇!赤根!」

「はいこれ、こんなこともあろうかと私が開発したダイビングスーツとモリです、接近して一気に仕留めてください」と、毒闇におぶられ重装備を見に纏った赤根に手渡される


「ありがたい」

「だがよ、流石に追いつける程のスピードは出ねえんじゃねえのか?」

「なんだと?赤根の発明にケチをつける気かかかかか…」赤根は毒闇の口に腕を突っ込むと


「その点についても心配ありません、毒闇君!」「あぁそうか!なるほどな」

「ギギョー!」ギギョが皆の真横を突っ切る


「堕悪!」「ああ行くぞ!」「ワープゲート!」

「ギギョー!」ギギョの前方にワープゲートが出現し止まれぬギギョはそれを通る


「ギギョ?」すると目の前に

「堕悪死…」「龍槍…」地獄が訪れた

「ギッ、ギッギギッギッ…」

「はんどぉぉぉぉぉ」「やいばぁぁぁぁぁ」


「ギギョォォォォォ!」


ザー ザー

「ごめんなさい、私が勝手なことをしたからみんなだけじゃなくウナちゃんにも迷惑かけて…」


「気にするなギ…」そういいつつ、自身の体に目をやると体のあちこちが傷に塗れていた

「もう…長くないようギ、どうせ死ぬならみんなで食べて欲しいギ」


「…!…」優は驚きながらも、自身が招いた結果と受け止め自らの意思に対し首を横に振った


「このままただ、死の形を変えるだけじゃ責任を取るとは言わないよ。救う、救うさ、必ず救って元に戻してやる…!食べるのはそれからだ…!だから生きろ!」

「ギ…が、頑張るギ…」そう言いウナちゃんは苦笑いを浮かべる


1日目

「欠損部位は変容で修復、傷も光ちゃんが治してくれたよ」「よかった、ひとまずこれで安心ですね!」


3日目

「配合はこんなもんかな?うーん、この種のサンプルが足りないなぁ…毒闇君」

「なんだ?赤根」

「核エネルギー採取したいからズボン降ろしてくれない?」

「あ、ああもちろん…」(このパターンだけは読めないんだよなぁ)


5日目

「優殿もこれでよくわかったことだろうガミガミ…」

「優がまたひとつ賢くなって嬉しいよ、それはそうとガミガミ…」

「はい…はい…」


8日目

「で、ここを開いてこう、切ったら後は綺麗に取れる。こんなもので大丈夫ですか?赤根さん」

「はい!ご指導、ありがとうございます炎男さん」


13日目

「もぐもぐもぐ、ごっくん」

「すっかり元気になったねウナちゃん!」

「ギー!赤根ちゃんがくれたこの餌のおかげギ!なんだか前より丈夫になった気がするギ」


「へー、なんだか美味しそうだな〜」

「優ちゃんも食べてみるギ?」

「うーんやめとく、それはウナちゃんのものだから」


「そうギ?なら遠慮なくいただくギ!もぐもぐもぐ…」

「ウナちゃん…死ぬのは怖くないの?」

「ウナちゃんは死なないギ」

「死ぬよ、死んじゃうよ…」

「ウナちゃんは死なないギ」


「そんなこと言ったって…」

「優ちゃん、ウナちゃんは覚えてるギ、毎日食べてた生き物のことを…毎日、毎日おいしくなかったり、おいしくなかったり、ちょっとおいしくなかったり、でもその生き物達は死んでないギ、どうしてかわかるギ?」

「どうして?」


「それはね…




ウナちゃんが死んでないと思ってるからギ!」

「え?」

「優ちゃんもウナちゃんが死んだなんて思う必要はないギ!」

「そっか、そうだね!ウナちゃんは死なないね!」「ギー!」


16日目

「できた!」赤根の報告を受け、ウナちゃんの居る水槽の前に皆が集結した


「これを飲めば本来の、ウナギの姿に戻るはずよ」

「赤根ちゃん、ありがとうギ!みんな、ウナちゃんのこと大事に扱ってくれギッ!」そうして、一思いに薬を飲もうとする


「ウナちゃん…!」

「ゆ、優ちゃん!?」「ウナちゃ…くぅぅ」

「優…」

「ゆ、優ちゃん…あそギ!初めて会った時にしてくれたアレ、またやって欲しいギ!」

「アレ…?あっあれか!」


両腕を体にピタリとくっつけ、下顎を突き出して体をくねらせる

「ウネウネ〜ウネウネ〜」

「ギー!ギー!」


「ゆ優、急に何を…」ウナギの真似を繰り返す優の顔は、笑顔で満ちていた


「最後にいいもの見れたギ!優ちゃんありがとうギ!」

「うん!ウナちゃんこそありがとう!またねっ」パァァァァァ ァァァァァパ


水槽が輝きを見せたかと思えば、すぐさま光は消え、水槽に1匹のウナギが横たわっていた

「薬の副作用で眠ったようですね、それでは後は私に任せて皆さんはお待ちくださいませっ」そう告げられ皆はぞろぞろとその場を後にする、そんな中


「赤根、大丈夫?」

「うん、元はと言えば私が持ち込んだのが全ての始まりだから、私が責任を取らないと」

「それはそうだけど…赤根、"大丈夫"?」

「うん、大丈夫だよ」




〜食卓〜

「はいお待ちどうさま!チキュウ名物:鰻の蒲焼きだよ〜」白くつぶつぶとした物体の上に黄金色の魚の身が置かれた料理が目の前に出される


「…」普段であれば堕悪や隼が我先にと手を出し、その様子を見計らって江美や光も手をかけ元気よく優が言葉を唱えるのを眺めながらその他の者も食事を始めるはずだろうが

今回は、その例には及ばなかった


「う、美味そうだな…」

「そ、そうですね」

「そ、その通りだ!このような絶品手をつけないのは失礼にあたる…」

「待って、江美」江美の手が止まる

皆の目が"彼女"に注目した


優が、手を合わせる

「ウナちゃん…いただきます」


「パクっもぐもぐもぐ………美味しい!」

(ウナちゃん!ありがとう!)

次回予告!

突如として始まるバトゥバトゥバトゥル!

ドグマセンターと伝永家による壮絶なバトルが今幕を開ける、バトルの行方はいかに!

次回 第4章 6.トーナメントバトル!

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