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社会の裏側  作者: トビー
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暴食の再起動」

第48話


皆さん、こんにちは!

今回も読みに来てくださって、本当にありがとうございます!

それでは、今回の第48話もぜひ最後まで楽しんでいってください!

ブッシュは二人の男を伴い、ゆっくりとした足取りで進んでいた、そして部屋の中へ入ると、そこには背の高い男が一人おり、濃く伸びたくせ毛に覆われた頭と、腕よりもはるかに長く、当然のようにそれを完全に覆い隠してしまうほどの長袖の服を身に着け、まるで玉座のような椅子に腰掛けていた。


「待っていたぞ」


そう言って男が椅子から立ち上がった瞬間、その言葉を聞いたブッシュは崩れ落ちるようにその場へ跪き、叫ぶように謝り始めた。


「本当にすみません……本当にすみません」


男は泣き崩れるブッシュから一度も視線を逸らさなかった。


「ブッシュ……お前は何だ?」


その言葉を聞いたブッシュは泣くのを止めた。


「俺は……戦士……そして、あなたの従者です」


男はブッシュへ向かってゆっくりと歩み寄り、やがて彼の目の前まで来ると、静かに口を開いた。


「なるほど……だが、お前は私の評判を汚した、カール、そしてサノ、今度はお前だ、タコの名まで汚されてしまった……それに、お前はひどい臭いがするな……乾いた血のような臭いだ」


男は腕を上げ、それを合図にするように二人の男へブッシュを連れて部屋から出ていくよう指示した。


「ならば、私がこの評判を取り戻さなければならない……タコの……名誉を」


---


警察署の中、ザック・レスター刑事の部屋では、ザックがデスクに座り、頭を抱えながら考え込んでいる一方で、そこにはディミトリとフェリックスもおり、三人の間では激しい口論が続いていた。


「お前がぼんやりしていなければ、彼女から何か聞き出せたかもしれないのに、フェリックス」


「彼女が頭の切れる女だって知ってるだろ……俺の弱点を利用されたんだ」


「一体、何が弱点だっていうんだ?」


緊張した会話を聞いていたザックは、いつもの口調で二人の会話を遮った。


「まあ、いいじゃないか、男同士でそこまで喧嘩する必要はない……お前たちがあそこへ行ったことは、無駄じゃなかった」


二人の顔に困惑が浮かぶと、ディミトリが口を開いた。


「え? でも、何の情報も持ち帰ってないぞ」


フェリックスも続けた。


「そうだ……こいつの言う通りだ、俺たちは彼女とほとんど話すことすらできなかった」


ザックはデスクから立ち上がると、二人へ向かって答えた。


「お前たちが行ってくれたおかげで、俺は今、ロスラが協力する気なんてまったくないと確信できた、だから、これから俺があいつを騙して利用することになっても、もう罪悪感を覚える必要はない」


その言葉を聞いた二人は驚いたような表情を浮かべたが、ディミトリはザックに一言断ってから部屋を出ていき、それに続いてフェリックスも、どこか足取りの重い、ふらつくような歩き方で後を追った、彼の視線は床へ向けられたままで、その歩みは部屋を出るまで変わることなく続き、やがてザック一人だけが部屋に残された。


「くそ、何だよ、あの反応は……俺が何か間違ったのか? くそ、男よ……俺は一体どうすればいいんだ、俺は人を利用することだけは得意なのに」


その瞬間、突然フェリックスが部屋へ入ってきたため、ザックは驚いてその場から飛び上がるように立ち上がった。


「何でノックしないんだよ、男よ」


しかし、フェリックスは何も答えず、そのまま椅子へ向かって歩いていき、そこへ腰を下ろしてから静かに口を開いた。


「ザック……一つだけ言いたいことがあってな……」


ザックはすぐに左眉を上げた。


「ん?」


フェリックスはしばらく言葉を探すようにしてから続けた。


「さて、どう始めればいい……俺にはどう始めればいいのか分からない、だから適当に話すことにする……いや、俺の頭の中にある、まとまりのない考えをそのまま口にする……お前についてのことだ……お前は……お前は成長したよ、ザック、俺がこんなことを言ったって馬鹿げて聞こえるかもしれないが、これは事実だ、一か月前のお前は、基本的なことしか知らない駆け出しの刑事だった、だが今のお前は……何と言えばいいのか分からない……まだ駆け出しではある、だが強くなった、推理もできるようになったし、バラバラだった糸を繋ぎ合わせることもできるようになった、分からないが……その部分に関しては、もう俺より上だ、俺はあと数年もすれば定年だが、お前はまだ刑事としての人生を始めたばかりなのに、その俺よりもこの部分では優れている、俺はただ……悲しいわけじゃない、おめでとうと言いたいんだ、俺は悲しいというより……嫉妬してるんだ」


ザックの目が大きく見開かれる中、フェリックスはさらに言葉を続けた。


「そうだ、変に聞こえるかもしれないし、理屈に合わないと思うかもしれない、だが俺はこれまでの刑事人生で、ほとんどすべての面において人より優れてきた、ただ一つを除いてな……推理と繋ぎ合わせる力だけは、ずっと俺の弱点だった、だから……俺はお前が羨ましい、ザック、だが、それでもお前を助けることをやめるつもりはない、最近は自分がむしろお前の足手まといになっているような気がしてきたが、俺は最近、お前の役に立てていない、それに……」


フェリックスが最後まで言い終える前に、ザックが口を挟んだ。


「フェリックス……俺は霊媒師か何かじゃないんだから、お前の言ってることを全部理解できるわけじゃない、だが一つだけ確信してる、お前は捜査に関して俺なんかより遥かに優れている、それに、仮に俺がお前より優れていたとしても、そんなことはどうでもいい、今は事件に集中しよう、お前も知ってるだろ、俺が追っている事件はフレデリックの殺人事件じゃない、ロジャー・コクサルのコンピューター盗難事件だ、だが、もうあのコンピューターを見つけることは不可能になったと俺は確信している、知っての通り、俺からこの事件を取り上げられる可能性だってある、だが、俺は気にしない、この事件を追い続ける、俺はアスコ・マイコタが犯人じゃないと確信するようになった、特に剣のジェイソンが死んだ後ではな……とにかく、俺が捜査を続けるためにはお前が必要だ、お前に俺のそばにいてほしい、俺を支えて、お前の経験を俺に与えてほしい」


フェリックスは微笑み、ゆっくりと笑い始めた。


「もちろんだ、『男よ』……お前はいつもこの言葉を言うからな、だから俺も自分の台詞に入れてみた」


そう言ってフェリックスはザックへ手のひらを向け、ザックもまた彼へ手のひらを向けた、そして二人は固く握手を交わし、そこにはこれまでとはまったく違う、新しい始まりと、捜査に対する熱意と情熱が満ちていた。


ザックは長い黒いコートを身にまとい、声を張り上げるように言った。


「それじゃあ、次の目的地は……白髪のロスラの家だ」


---


「や……ばい……」


シェギーは高価な電子タバコを吸い込みながら、苦しそうに呟いた。


「や……ばい……やばい、俺の頭……もう、分からない……くそ、このクソ女」


そう言いながらシェギーは電子タバコを力任せに地面へ投げ捨てた、おそらくそれを見たフィールドが口を挟まずにはいられなかったのだろう。


「くそったれ、シェギー……そのタバコをここからどけろ、少なくともハリーをここから出せるようになってからにしろ」


しかし、シェギーは反応しなかった、彼はニコチンの影響を受けていた。


「病院なんか知るか」


フィールドはノックもせずに部屋へ入っていった、おそらくハリーの今の状態ではノックをしても何も変わらないと分かっていたからだろう、だが、部屋の中を見た瞬間、困惑と喜びが混ざったような表情が彼の顔に浮かんだ、ハリーが彼を見つめていたのだ、その視線は決して安心できるものではなかったが、それでも少なくとも、彼は床から視線を離していた。


「ハリー……くそ、このクソ野郎、俺たち全員を心配させやがって」


しかしハリーは彼に反応せず、ただ一言だけ口にした。


「死んだのか?」


「え?」


「双子……死んだのか?」


「男みたいな体つきをしていた方のことなら、ああ、死んだ、あいつについてのその後の話は聞いてないが、俺は地面に脳みそが落ちているのを見た、確実に死んでる、もう一人の方については……俺には分からない」


「つまり俺は人殺しになったってことだ」


「え?」


「……あの声が頭から離れないんだ、ずっと聞こえてくる」


「くそ……ハリー、気にするな、あいつらはどうせ俺たちを殺すつもりだった、俺たちは自分を守っただけだ、それに、お前はわざとやったわけじゃない、押したのはあいつの妹だ」


「わざとじゃなかった?……また言い訳か……俺はいつだって言い訳を作ってきた、自分の悪い行いを経験だと思うようにして、たとえそれが悪いことでも、経験なんだから普通のことだと自分に言い聞かせてきた、刑務所に入ったことだってそうだ、あれも経験だと思っていた、俺はいつも『人生は短いんだから、できるだけ多くの経験をしなきゃならない』って言ってた、あんな惨めな人生だったのに、それでも俺は幸せだった、ジャガイモを食べて……それに……色んなことをして……他にもたくさん楽しいことをやった、でも殺すことだけは……殺すことだけは……経験なんて呼べない、普通のことだって自分に言い聞かせることもできない……くそ」


「ハリー……お前は考えすぎて自分自身を追い詰めてる、俺が簡単にしてやる、お前は……自分を……守った……いや……俺たち全員を救ったんだ、お前のクソみたいな頭の中であの時の状況を想像してみろ、もしお前があの……巨大なテレビを倒していなかったとしたら、俺たちにはあの双子を倒す機会なんてなかった、俺たちは確実に死んでた」


「お前は言い訳を作るのが下手だな、フィールド……俺たちの中では一番頭がいいくせに、でもこの点に関しては、俺の方がお前より明らかに上だ、刑務所に入った時、俺はいろんな人間と知り合った、見知らぬ奴らばかりで……それに……ろくでもない奴らだった……その中の一人は『ノコギリ』って呼ばれてた、そいつが何をして刑務所に入ったか知ってるか? 自分の妻と娘を切り刻んだんだ、くそったれのクソ野郎だ、そんなことをする理由なんて何もなかった、あいつは賭けで負けたからだと言っていた、くそ……そんなことをするくらいなら、自分に勝った奴を殺せばよかっただろ、なんで家族を殺すんだよ……まあいい、世の中にはそういう人間がたくさんいる、そういう側面から考えてみれば……俺は後悔するほどのことなんて何もしてないと思える」


「その通りだ……それこそ必要な精神だ……忘れるな、お前は『暴食』なんだからな」


「ああ……俺は暴食だ……くそ、双子も、プライドも、病院も、何もかも全部くそくらえだ」


そう言ったハリーは、興奮したように柔らかなベッドを力強く叩いた。


---


トレミラは自宅へ戻ると、ゆっくりと扉を開けた、家の中には誰もおらず、彼女はそのまま二階にある自分の部屋へ向かい、そこから古い写真を一枚ずつ取り出していった、それは彼女とフレデリック氏が一緒に写っている写真だった。


その写真を見た瞬間、彼女の脳裏には、フレデリック氏が息子のロジャーの誕生日へ彼女を連れていくために家まで迎えに来た、あの日の記憶が蘇った。


「トレミラ……ここにいたか」


「フレデリックさん!」


二人は短く抱き合ってから一緒に外へ出て、あの長い車へ乗り込んだ、そしてフレデリック氏は途中で何度も車を止めては、近くの場所まで歩いていって用を足し、それから何事もなかったかのように車へ戻ってきたが、トレミラはそんな彼の行動を一度も嫌がったことはなく、いつも笑っていた、そして今、その記憶を思い出している彼女もまた笑っていた。


彼女は過去の記憶から離れて現在へ戻ると、浴室へ向かい、そこで石鹸を使って自分の控えめな胸を洗っていたが、突然その手を止めて頭を抱え、その場に膝をついた、水の流れる音が床へ落ち続けて空間を満たしていたが、それでも彼女の耳には別のものが聞こえていた、それは次第に遠ざかっていくフレデリック氏の笑い声だった。


彼女が目を開くと、そこにはアスコ・マイコタが立っていた、手には血に汚れたナイフが握られている。


「う……うぅ」


彼女は歯を食いしばりながら、両手で頭を強く抱えた。


---


両側を木々で埋め尽くされた、長く狭い道を、いつもの黄色い車が進んでいた、その速度は、煙草を咥えながら立っている男へ近づくにつれて徐々に落ちていき、やがて車はその男の前で停止した、辛抱強く待っていたのはバジディオだった、そして車からクラトロスが降りると、彼は何事もなかったかのように口を開いた。


「いつものウィンストンか?……最近、このブランドはかなり成功しているようだな、それしか吸わないくせに……お前、こいつについて何も知らないだろ?」


バジディオは咥えていた煙草を地面へ投げ捨て、それを踏みつけた。


「どうでもいい……話を聞かせろ……」


だが、彼が言い終える前にクラトロスが遮った。


「私が話している時に口を挟むな……ウィンストンが初めて登場したのは1954年だが、1955年にはフィルター付き紙巻き煙草の部門で第一位を獲得した、他のブランドはきっとその成功を羨んでいるだろうな、成功は速く、そして並外れたものだった」


「分かった、とにかく……本題に入ろう!」


「本題?……お前が話したいことよりも、もっと重要なことについて話しているんだぞ、バジディオ、お前は煙草をやめるべきだ、煙草は嗅覚と味覚を鈍らせる、ほとんどの喫煙者は、食べ物の味や匂いが以前より分かりにくくなったことに気づくという……私は気になっているんだが、お前はそれを感じたことがあるか?」


バジディオは小さく息を吐いてから答えた。


「たぶん……いや……ないな、そんなことが起きたとは思わない」


するとクラトロスはポケットから長い金色のネックレスを取り出し、それをバジディオの首に掛けた。


「ほら、これがお前への贈り物だ……これでいい」


そう言って身に着けさせ終えると、バジディオの顔には喜びなどまったく浮かばず、左眉を上げ、口を開いたまま両手を上げた。


「これは……何だ?」


クラトロスは黄色い車へ向かって歩きながら、ゆっくりと、そして落ち着いた口調で答えた。


「そうだな……気が変わった、これが報酬だ、つまり、今はブリオトゥルスには手を出さない」


「何だと……なぜだ? 約束しただろ……剣を始末したら、ブリオトゥルスも始末すると言ったじゃないか」


「ああ、確かにそう言った、議会を説得して死刑制度を復活させた後で、私は上機嫌だったんだ、だが今は気分が悪い、知っているだろう、アスコ・マイコタの裁判が延期された」


バジディオは地面へ座り込み、ためらいの滲んだ声で言った。


「兄貴……ただ、俺の行く手から暗闇を取り除いてくれ……約束する、あんたが望むことなら何だってする」


しかし、クラトロスは何の反応も示さなかった、そのまま歩き続け、黄色い車へ乗り込むと、バジディオを残したまま遠ざかっていった。


取り残されたバジディオは、拳を地面へ力いっぱい叩きつけ、やがてその拳から血が流れ始めるまで、何度も地面を殴り続けた。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


今回の第48話を少しでも楽しんでいただけたなら、ぜひ作品をお気に入りに追加して、評価や感想を残していただけると嬉しいです。


皆さんの評価やコメントが、これからの執筆の励みになります!


次回の話も、ぜひ楽しみにしていてください!

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