当然の勝利
第45話をお楽しみください!今回の物語も、さまざまな場面で楽しんでいただけると思います。どうぞ最後までお付き合いください!
第45話も、どうぞよろしくお願いします!
法廷の中で、リーサは足早に廊下の一番奥にある執務室へと向かっていたが、扉を叩く前に、中から二十代前半と思われる背の高い女性が出てきた。
「トレミラさん……クラトロスさんがお部屋に来るようにと」
その女性は一言も発さずに頷くと、そのまま階下にあるカフェテリアへと降りていった。
しばらくして、クラトロスもまたカフェテリアへ入ってきた。彼は辺りを何度も見回し、右へ左へと視線を動かしていたが、やがて少し指を上げた。
「見つけた!」
そして、次の審理の前に軽い食事を取っていたトレミラのテーブルへ向かった。
「トレミラさん……君を呼んだと思っていたんだが」
彼女は姿勢を正し、サンドイッチを皿の上に置いてから言った。
「私はあなたの部下ではありません、クラトロスさん。ですから、私に何か話があるなら、あなたがこちらへ来てください。つまり、あなたが私を呼びつけるのはおかしいんです」
クラトロスは頷くと、椅子を手で示しながら尋ねた。
「座っても?」
トレミラはもう一口サンドイッチを食べ、それから答えた。
「実は、私はもう食べ終わりました」
しかしクラトロスはそのままテーブルに座り、すぐに本題へ入った。
「トレミラ……君のことが心配なんだ。明日、本当に大丈夫か? 君を軽く見ているわけじゃない……だが、これは死刑がかかった事件だ。それに被害者は……」
彼が言い終える前に、トレミラが言葉を遮った。
「クラトロスさん……この事件の裁判官に私を任命したのはあなたでしょう。それに、個人的にはこれが私にとって復讐を果たす機会になると思っています」
その瞬間、クラトロスの顔には大きな笑みが浮かんだ。
トレミラはテーブルから立ち上がりながら、さらに続ける。
「……アスコ・マイコタはフレデリックを殺しました。そして、その報いを受けることになります」
しかし、彼女が立ち去ろうとすると、クラトロスはその手を掴んで尋ねた。
「彼に死刑を言い渡すつもりか?」
彼女は振り返り、答えた。
「それは証拠と裁判の経過次第です……でも、そうすることを妨げるものは何もありません」
女性はそのまま立ち去り、クラトロスだけが大きな笑みを浮かべたまま残された。
「そうだ……それでこそ、俺の愛しい人」
◇
シャギーは持てる力のすべてを使って走っていた。何度も転んだ。それでも止まらず、あの家からできる限り遠くへ離れようとし、いや、あのスラム街そのものから抜け出そうとして走り続けた。
そして実際に、ズボンも履かないまましばらく走った末、ついに自分が安全だと思える場所まで辿り着いた。
彼はすぐに通行人へ電話を貸してくれるよう頼んだが、完全に無視された。おそらく、その奇妙な格好のせいだったのだろう。
しかしシャギーは諦めなかった。
周囲を見回し続け、やがて公園に置かれたベンチの一つに座っている老婦人を見つけた。
「おばあちゃん? 電話、ちょっと貸してくれない?」
無視されているようには見えなかった。
だが、聞こえているようにも見えなかった。
「おばあちゃん……おばあちゃん……クソ、俺の服装のせいで無視してるのか? 結局、下着は履いてるだろ……確かにきついけど……クソ、そもそも聞こえてるのかよ?」
女性はまったく動かなかった。
シャギーはベンチの上に置かれていた彼女のバッグを掴み、ゆっくりとその中から携帯電話を取り出すと、すぐに電話をかけた。
「警察ですか? ここのスラム街で大変なことが起きてます……公園の近くです……」
◇
彼女は地面に膝をつき、目から大量の涙を溢れさせていた。両手は震え、唇は何度も開いたり閉じたりしているのに、言葉は一つも出てこない。
やがて彼女は地面に身を伏せ、姉の方へ向かって這い始めた。
「私じゃない……はぁぁ……私じゃない……」
ハリーは死体のあるテレビのそばから離れ、赤ん坊のように泣きじゃくっていた。
彼女は姉の手を握った。
涙が、その冷たい手の甲へと落ちていく。
「お姉ちゃん……私まで置いていかないで……あなたまで私を置いていかないで……どうして……どうして、いつもみんな私を置いていくの……」
ハリーは、十分な距離を取ったあとでしばらく彼女を見つめていた。
しかし彼が気にしていたのは距離ではなかった。
視線を床へ向ける。
そこには、脳の破片が散らばっていた。
彼はそこだけを見つめ続け、瞳を震わせながら呟く。
「俺じゃない……俺がやったんじゃない……」
それだけを繰り返し、床から目を離そうとしなかった。
「でも、あなたは私を置いていかなかった……あいつらが、あなたを私から引き離したの……いつもそうする……どうしてそんなことをするの? まあいいわ……代償を払わせる……絶対に……死にたいと思わせてやる」
彼女はそう言い終えると、ハリーの方を振り返った。
そして立ち上がろうとした、その瞬間だった。
シャベルによる一撃が、彼女の頭へ直接叩き込まれた。
彼女はその場で倒れた。
しかしフィールドはそれだけでは満足しなかった。
笑いながら、何度もシャベルを振り下ろす。
「ハハハハ! さっきまで何て言ってたんだよ!? 今、勝ってるのは誰だ!? 誰が死にたいと思うんだ!? お前だよ、このクソ女!」
数回殴ったあと、フィールドはシャベルを投げ捨て、まだ床を見つめたまま、まったく動こうとしないハリーの方へ向かった。
「ハリー……逃げなきゃ。ほら、俺に寄りかかれ」
ハリーは返事をしなかった。
それでもフィールドはハリーの腕を自分の肩に乗せ、そのまま彼を連れて外へ出ていった。
◇
エスパーは前触れもなく部屋へ入ると、扉を勢いよく叩いた。
「クソッ……あの野郎のことは片づけるって言っただろ、バジディオ! なのに、まだ何もしてねえじゃねえか!」
バジディオは車椅子を回転させ、いつものWinstonのタバコを吸いながら彼の方を向いた。
「落ち着け、兄弟……もうすぐ終わる」
エスパーは机の上に置かれていた物をすべて投げ散らかした。
「クソが……どうして俺に落ち着けなんて言える!? 落ち着けなんて言うな! あの野郎……あの野郎はフォミスを殺したんだ……俺たちの兄弟を殺した! それでどうやって俺に落ち着けって言うんだよ!」
バジディオは、完全に取り乱している仲間へ近づくと、その頭を両側から掴んだ。
そして、互いの額が触れるほど近づく。
「心配するな……もうすぐだ。プリオロトスを完全に消してやる……俺が約束する。だから、もう少しだけ待て……そして、俺たちの復讐を果たそう」
エスパーは頷き、ゆっくりと離れると、ゆっくりとした足取りで部屋を出ていった。
彼が出ていき、扉が閉まった直後――
「うあああああああっ、クソが!」
バジディオは怒りを爆発させ、拳で机を何度も、何度も叩きつけ始めた。
第45話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
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次回もぜひよろしくお願いします!




