失望
皆さん、こんにちは!
第38話を読んでいただき、本当にありがとうございます。
今回も最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです!
ザックは武道場の木製の扉を数回ノックした。すると、三十代ほどの男性が扉を開け、道を空けながら言った。
「入会の申し込みですか? 01号室へどうぞ。」
ザックはすぐに答えた。
「はあ? 俺はジェイソンに会いに来たんだよ。」
彼は返事を待つことなく中へ入っていった。フェリックスも沈黙と困惑を抱えながら、その後に続く。
しかし、男はそれを許さなかった。両手を上げて制止する。
「おいおい……どこへ行く?」
男はザックの肩を掴み、それ以上進ませなかった。
「どうしたんだ? ジェイソンならここにはいない……お前、あいつの親戚か?」
ザックは男の手を肩から払いのけ、苛立った口調で言った。
「いや……いや、違う。親戚じゃない……知り合いだ。」
「知り合いか……そうか……ジェイソンは死んだ。残念だったな。」
その瞬間、二人の顔に驚愕と困惑が浮かんだ……唯一のチャンスを逃したことを悟ったザックも、そもそもジェイソンが誰なのか、そしてなぜザックが自分をここへ呼んだのかすら知らないフェリックスも。
「何だって? 今、何て言った?」
「ショックなのは分かる……だが――」
ザックは両手で男の首を掴み、壁にぶつかるまで押し込んだ。そして壁にもたれさせながら、両手にさらに力を込めて言った。
「何を言ってるんだ、この野郎……ジェイソンはどこだ? 逃げたのか?……言え、このくだらない雑種が!」
フェリックスがすぐに割って入り、ザックを突き飛ばした。ザックはそのまま地面に倒れ、フェリックスは言った。
「どうしたんだ、ザック? あんた、もう少しでこの人を殺すところだったぞ!」
男は失いかけた息を取り戻しながら咳き込み、その場を去ろうとしながら言った。
「お前……お前……病気だ!」
男は去っていった。
「くそ……なぜ俺たちはここへ来た?……ジェイソンって誰だ?……どうしてあいつに会いたいんだ?……今すぐ全部説明しろ……俺たちは相棒だろ。」
ザックは地面から立ち上がり、服を払いながら言った。
「フェリックス……ジェイソンは……ここの管理者だ……それに……Cランクの犯罪者でもある。リズボーンで見つけたファイルから知った。」
「そういうことか……だが……援軍もなしにここへ来るなんて……相手はCランクの犯罪者だ……つまり危険なんだ……ザック、これは大きなリスクだ。」
「くそ……危険じゃない……昔、あいつは俺を鍛えていた……つまり……俺たちを傷つけることは……ないと思う。」
「思う?……くそ……お前がどうしたのか俺には分からない……だが……お前は普通じゃない……援軍もなしに俺たちをここへ連れてくるなんて……Cランクに属する危険な犯罪者の巣窟へ……しかも俺に何も説明もしないまま……これは許されない……俺たちは相棒だ。」
「くそ……黙ってくれないか?……俺が何も分からない間抜けだと思ってるのか?……俺は今、考えてるんだ……だから……黙って俺に仕事をさせろ。」
フェリックスはザックへ一歩近づき、親指を立てて示した。
「これはいつものザックじゃない……だが、俺は耐える……事件のために……ただそれだけだ……それ以上の理由はない。」
ザックは疲れと苛立ちを浮かべた表情のまま、車が停められている場所へ戻っていくフェリックスを、黙って見つめ続けていた。
ロジャーはそこに立っていた……街灯の近くで。イサアクと一緒に。
二人は、ベルファストに数多く存在する住宅街の一つの向かい側に立ち、まるで誰かを監視しているかのように、じっと注意深く見つめていた。
その時、十八歳にも満たない少年たちの集団が住宅街から出てきた。
その中には、あの少年もいた……レンティノラのノートを奪い、噴水の水の中へ投げ込んだ、あの少年だ。
集団の中から笑い声が上がる。
「きっとあいつ、『頼むよ、ブッシュ……殴るのはやめてくれ……俺はただの子供なんだ』って言おうとしてたんだろ。はははは……ははは……完全に俺の圧勝だったぜ。」
イサアクはすぐに拳を強く握り締め、顔をロジャーのほうへ向けて言った。
「じゃあ、あいつらがそうなのか?」
ロジャーは言った。
「うん……でもジェフを待とう……そうすれば、僕たちの勝ち目も……」
彼が言い終える前に、イサアクは素早くその場を離れ、あの少年たちの集団へ向かっていった。
イサアクは彼らの進路に立ちはだかり、まるで通行を妨げるかのように立った。
そのうちの一人が言った。
「おい、でかいの……お前、ズボンをなくしたあのガキか?……それなら俺たちのところにはないぞ!」
集団の間から笑い声が上がった。
一方で、イサアクはシャツの袖を少しだけまくり上げ、まるで戦いの始まりを告げるかのようにしていた。
「おい、ノッポ……道をどけ。」
「俺が地面に倒れたら……完全に道をどいてやるよ。」
「はあ? 俺たちに喧嘩を売ってるのか?」
イサアクはただ、その嘲笑する集団を見つめ続けていた。彼らの様々な、そして疑問に満ちた言葉を聞きながら。
「誰だよ、あいつ?」
「きっと頭のおかしい奴か何かだろ。」
「何だよ? あれ、ただのオナニー中毒者だろ……あんなに痩せてるのが見えないのか?」
「あんなに背が高いのも見えないのか? もしオナニー野郎なら、タンパク質で弱さを補ってるんだろ。」
「何言ってんだよ、カール……ほら、あいつは簡単そうだ……攻撃して、一発で終わらせろ。」
「そうだ、カール。あいつはお前のものだ。」
「できるぞ、カール……」
「カール! カール! カール! カール! カール!」
集団の中から応援の叫び声が上がる。
数秒間のためらいの後、大柄な少年カールがイサアクと対峙するために前へ進み出た。
ロジャーは小さな声で言った。
「ありえない!……カールがイサアクと?……へっ……あのデカい奴は後悔することになるぞ。」
看守は囚人たちの部屋へ入り、両手には数通の手紙を持っていた。そして、それぞれの手紙に書かれた名前を呼び始める。
数人の名前を呼んだ後、その手紙の一つに書かれていた『アスコ・マイクタ』という名前にたどり着いた。
アスコは立ち上がり、看守のもとへ行って自分宛ての手紙を受け取った。
そして戻ってベッドに座ると、すぐに手紙を開き、一切のためらいもなく読み始めた。
「アスコ……君が、この手紙の中に何が書かれているのか知っていることは分かっている。へへへ……最初の感想はどうだ?……まあいい……ザック・レスター……二十二歳の新人刑事だ。まだ彼の家族については何も分かっていない……だが、一人で暮らしている……しかも、俺の支配下にある地区でな。
彼は危険じゃない……まったく逆だ……とても単純な男だ……怪しいところは何もない……だから……俺に教えてくれ……もし彼を始末したいなら、俺に一言言うだけでいい。
君の友人、ビリューロトス」
アスコは顔を小さく頷かせ、手で手紙を閉じた。
小さなレストランで……正確には、その隅の席で……ザックは炭酸飲料を前に、一人で座っていた。
彼はそれを見つめていたが、一度も手を伸ばそうとはしなかった。
「くそ……ジェイソンが俺の切り札だと思っていた……本当に逃げて死んだふりをしているのか……それとも、本当に死んだのか……くそったれ……今はそれを確かめている時間なんてない……だから、あいつのことは忘れて本格的に動き始めるしかない……今の俺の切り札は、あの偽者の少年だ……あいつを上手く利用しなければならない……俺ならできる……もう、かなりのところまで進んでいるんだから……」
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