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10,商圏を出る

多くの異世界ラノベの主人公がそうであるように、一歩だけ馴染みの商圏を離れて活動してみよう。

その過程で培った幅の広さが、結局はホームグランドでの力に繋がるのだから。


大抵の人間は商圏の中で生活を完結させている。

意外に動いているつもりでいても、首都圏やら北陸三県やら環状線内やらをグルグル回ってるだけで、実際は単一の商圏しか知らずに世界を狭めているケースがある。




要は中間目標の話をしている。


人は現在の居住地での活動が一段落したら、次のステージに進むべきだと私は思っているし

より大きな商圏、逆にチョロイ商圏があればどんどん進出するべきだと常々主張している。


現時点でカネや能力が無くともいい。

もしも幸運にしてリソースが余ったらどこに向かうかを日頃から練っておくだけでも、男としての見識が高まる。




貴方が日々の生活費にすら事欠く貧乏人でも、金持ちになった時の移住先は今から物色しておくべきだ。

その過程で必ず上昇する為のヒントを得られるから。



同スペックの2人の貧民が居たとする。

唯一の違いが誇大妄想の有無であるなら、より誇大な方が成功率は高まる。

人生はより多くのビジョンを持つ者に幸運を与える様に出来ているからだ。



大体。

ラノベの主人公は何故揃いも揃って(異)世界を股に掛けた旅をするのか?

作者も読者もその方が有益で楽しいと知っているからではないだろうか?



一度、商圏を離れてみよう。

余所者になる事で、貴方は故郷の代表者となるのだ。



例えばインドには15億の人民が住んでいるが、貴方にインド人の知人が1人しかいなければ、そのインド人は例え庶人であっても貴方にとっての国家代表となる。

地元を離れる、とはそういうことである。




この章で、わざわざ「故郷」でも「地元」でもなく、「商圏」という言葉を選んだのは、日頃のルールが通じない場所を選べ、という意図である。



最初は日帰りの小旅行で良い。

ただ一つだけ意識して欲しいのだ。



「この街に引っ越した時に、自分は生活していけるか?」



その一事を常に脳内シミュレートしながら旅先を観察して欲しい。

当然、通用しなさそうな街もあれば、楽に侵食出来そうな街もあるだろう。


その分析を通して、己の長所欠点を改めて炙り出して欲しい。

・行った事の無い県・国まで行って来る

・その観察記をSNSにアップする。






自らが属する商圏から離れれば離れる程、地元の事を質問される機会は増える。

(例えば沖縄人が北海道に行くと南北トークで盛り上がりがち)


そこで試されるのが、「日頃、地元とどれだけコミットしているか?」である。

余所者に地元を説明出来ない人間は、「その程度の者」と見做され扱いを徐々に下げられる。


地元の解説を面白可笑しく披露するなど、出来て当たり前。

愚かにも余所者はそう思いがちな以上、準備は必要だ。



例えば福岡県民とラーメンの話題になったら豚骨ラーメンの質問をされて当然だし、そこで掘り下げた回答が出来なければ白けられてしまうだろう。


商圏を出る、とはそういう事である。




「どこから来なすった?」




も問いに答える事、その過程こそが男を強靭に鍛えるのだ。




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