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規格外の『*.*SSS(アスタリスクエス)』なのに平民以下扱い!? TS転生した貧乏令嬢、領地改革で気づけば溺愛されていました  作者: ろんどんべると


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第44話 謁見と相談

ガリア帝国との戦いも終わり、王国としては、多額の賠償金と領土の一部割譲を受けることになった。

しかも、領土一部割譲案もガリア帝国からという前代未聞の結末がに外交官達は驚いた。

こうして、今、私は謁見の間にいた。


国王陛下への謁見


前にもあったような気がする。とにかく、今回も『天使様のご加護』にすればいい。しかも、カイエン将軍をはじめ、納得しているから問題ないだろう。

あと連弩もわざわざ500メルテから撃たせたから、これも問題ないだろう。普通の弓矢と飛距離は変わらない。ただ、命中率と発射感覚が短いだけ。これもいいわけができる。

なので、すっかりと安心していた。


「それでは、此度の戦は、『天使様のご加護』だと申すのだな」


「はい。陛下」


「カイエン将軍、お主はどう思う」


カイエン将軍、今回の戦の総大将。しかし、彼も私の『天使様のご加護』に賛同してくれたひとりだ。


「此度の戦について、申し上げますとハーマイン殿におかれましては、疾風怒濤。鬼神の如く、戦場を駆け回り、帝国軍を壊滅させたのは、まるで悪魔の所業、これは『天使様のご加護』があったとしか説明が付きますまい」


「そうであったか」


なんてことを言うんだ。カイエン将軍は、とチラリと視線をやるとびくっとなった。


「どうした?カイエン将軍」


「はっ!何もございません」


「そうか。他のものはとうじゃ?」


そして、みなは、『天使様のご加護』と使って私の戦いを説明がしたのだった。


そして、国王陛下が最後に


「ハーマイン、お主の活躍、大義であった。褒美として、報奨金と男爵位を与える」


はっ?いま、何を、私の頭は混乱した。男爵?私が、男爵?


「陛下、お待ちください。私は、将来父の領土を継がなければなりません」


「そうか。だったら、継ぐまでの期間限定の男爵とする。それなら問題ないな」


もう反乱の余地がない。私は、片方の膝をついて、剣を立てた。そして、


「この剣は、国王陛下のために」


私は恭しく礼を捧げながら、心の中で盛大に頭を抱えていた。


「うむ! 苦労をかけたな、ルード男爵! 式典は後日執り行う! ……さて、カイエン将軍、他の者たちも大義であった。下がって良いぞ」


「「「ハッ! ありがたき幸せにございます!!」」」


将軍たちが一斉に平伏し、胸を撫でおろしながら退室していく。

特に私に睨まれたカイエン将軍は「命拾いした……」と言わんばかりの顔で、私と絶対に目を合わせないようにコソコソと去っていった。


(誰が悪魔の所業だ、誰が)


「ルード男爵、そしてシャルロット。お主たちは別室へ参れ。少し込み入った話がある」


国王陛下の言葉に、私は「またか……」と嫌な予感を拭えないまま、シャルロット様に続いて別室へと向かったのだった。


⭐︎⭐︎⭐︎


国王陛下が使用する応接室の重厚な扉が閉まった。ここへ来るのは二度目、私としては、不本意極まりない結果に頭を抱えたいほどなのだが、


「まあ、座りたまえ」


陛下の言葉に甘んじて、ソファーに座ると当然のようにシャルロット様が私の横に座った。その様子を陛下は気にするとこなく、メイド達にお茶を入れさせて、人払いをしていた。


私は勧めらるまま、紅茶を一口、アールグレイの香りが立つ、ほのかに甘みを感じるお茶だ。そして、ティーカップを支えに置いた途端、陛下がこういった。


「ハーマイン!率直にいう。お前のをくれ!!」


「ゲホゲホ」


あまりもの一言に、お茶を飲み込んだにも関わらず、むせかえしてしまった。


「お父様!!また、そんなことをおっしゃるのですか?」


「へ……陛下、私をですか?お言葉を返しますが、たかが男爵の田舎娘をご所望ですか?」


「本音を言うとお前を妾でもいいからほしい」


「「なっ!!」」


「お父様!!こんな子供が好きだったのですか?失望しました。しかし、ハーマインは私のものですので、わたしません」


「ち、違うわシャルロット! 変態を見るような目で見ないでくれ! 余とて冗談や悪趣味で言っているわけではない!」


国王陛下は慌てて手を振ると、シャルロット様の影からポカンと顔を出している私をチラリと見て、心の底から悔しそうに胸を叩いた。


「……フン、実に欲しい。心底欲しいが……なぜ、そんなに小さいんだ?」


「は?」


素で首を傾げる私に、国王陛下は切実な表情で言った。


「ハーマインが余の側室になればと、本気で思う。しかし……キサマは小さすぎる!!」


「な……っ! 私にそんなことを言われましても、こればかりは……!」


「もうすぐ13歳になるのだろう!? これでは余の側室として迎えることなど到底できん! 10歳にしか見えん幼女を側室にしてみろ、諸外国や国民から『我が国の国王は変な趣味がある』と噂され、国王としての威厳が木っ端微塵に損なわれるではないか!!」


「お父様!!ご自分の威厳が大事ですの!?」


「当たり前だ! 余だって変態扱いされるのは御免だわ!……なぜハーマインはこんなに小さいままなのだ! 」


「小さいままなのは、私にどうすることもできませんわ」


「まったく、食えん奴め……。だがなハーマイン、冗談ごとではないのだ。お前がその可憐で幼い見た目のまま『天使の加護』などという大功績を挙げ続けたせいで、『教会』まで動き始めたのだ」


「は……教会がですか?」


国王陛下の表情が、急に不穏なものへと変わった。


「そうだ。あの古狸どもめ……『奇跡を起こし続ける幼き聖なる少女こそ、我が教会の本物の聖女である』などと騒ぎ出し、お前を聖女として教会へ迎え入れると主張し始めておるのだ」


「はぁ……めんどうくさいことですわね」


「それとハーマイン」


「なんでしょうか?陛下」


「魔導手榴弾とはなんだ?」


「あれはですね。爆発魔導石と蓄積魔導石を組み合わせて作った魔道具です」


「ほう。あの使えない爆発魔導石をどうやったんだ?あれは、魔力をこめたらすぐに爆発するだろう」


「ですから魔力を貯めた蓄積魔導石と爆発魔導石の間に対魔シートを噛ませておいて、投げる時にピンを引っ張ると対魔シートが外れます。そして、蓄積魔導石の魔力が爆発魔導石に徐々に伝わっていき。10秒後に爆発するものです」


「そうか。それを余にくれ」


「はい。喜んで」



魔導手榴弾の話はさておき、教会まで出てくるのは、私は頭痛を覚えながら、深い深いため息をついた。




「ハーマイン頑張れ!」「この勘違い(オチ)はひどい(褒め言葉)」など、少しでもクスッとしていただけましたら、

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