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規格外の『*.*SSS(アスタリスクエス)』なのに平民以下扱い!? TS転生した貧乏令嬢、領地改革で気づけば溺愛されていました  作者: ろんどんべると


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第43話 帝国軍 対 ハーマイン

この世界の戦争は、ほぼ肉弾戦だ。弓でも魔法でもチート能力がない限り、1キロは飛ばない。スキル持ちで最大500メルテ、つまり、戦争で対峙した時点で800メルテくらいになる。


「ハーマイン様、敵軍は、射程圏内にはいりました」


「敵左翼本陣までの距離は?」


「測距儀で1500メルテです。因み魔道士と思しき部隊まで1000メルテです」


新型連弩の飛距離は、1000メルテ、ということは、既に敵左翼前衛は射程圏内。


「ハーマインさま、連弩を発射しますか?」


「慌てるな、まだ、開戦の合図がまだだ。それとグレネードはどうか?」


グレネード、魔道手榴弾を弾として飛ばすように改良したもの前世の知識でこれをグレネードランチャーの代わりにしていた話を覚えている。ただ、飛距離は500メルテ、これ以上だと空中で爆発するからだ。


「グレネードも準備完了しました」


「敵軍との距離500メルテまで前進、よく引き付けて、連弩を斉射、盾防御をした時点でグレネードを撃つ」


「イエス!!マム!!」


「誰がマムだ!!」


「失礼しました!!」


⭐︎⭐︎⭐︎


ドォーーーン!!


ドォーーーン!!


ドォーーーン!!


戦闘開始の合図がなった。


「全軍前進!!」


怒号と土煙が上がる中、お互いの命を削り合う。死闘が始まった。全力で前進しながらの連弩を仕掛けるという離れ業


「敵まで距離800メルテ」


「まだだ!」


「700メルテ」


「まだだ」


「600メルテ」


「連弩掃射用意!!目標!!敵前衛、馬上騎士」


「500メルテ」


「撃てーーーー!!」


Aクラスのスキル持ちでも届くかどうかのこの世界で矢が士官めがけて飛んできた。


「うぁああ!!」


「手が手が!」


「早く盾を盾を」


「ハーマイン様!敵が盾を」


「グレネード発射!!」


間髪入れずグレネードで撃ち込まれた手榴弾が炸裂した。


「ぎゃああ!!」


しかも、私のウィンドカッターが、盾を上にむけて前面がガラガラになった敵軍を切り裂いて行った。


こうして、私が対峙した前面が崩壊が始まった。


「ハーマイン様!!敵左翼本陣が射程圏内に入ります。敵魔道士隊からの攻撃を確認!」


「バリア!」


私がその攻撃を防ぐと


「反撃!!撃ち返せ」


こうして、左翼本陣を壊滅させると、指揮官を失った左翼は、崩壊し始めた。


「ハーマイン様、掃討戦を始めますか?」


「いや、掃射戦は、他の部隊に任せよう」


「では?我々は?」


「これより敵中央部軍を側面から攻撃する!」


「はっ!!」


⭐︎⭐︎⭐︎


一方、敵中央軍と対峙していた王国軍


「シリアス様が討ち死にされました」


「何!このままでは、全滅だ」


「カイエン将軍、如何なさいます?」


「うーむ」


「報告!!ルード領軍が左翼本陣を急襲!撃破した模様。左翼は掃討戦に入り、兵5000が救援に向かっているとのこと」


「おお!!」


「天使様のご加護は、健在だな。ヨシ全軍へ鼓舞の太鼓を鳴らせ!」


⭐︎⭐︎⭐︎


敵中央軍


「何!!左翼軍が崩壊した?どういうことだ?」


「数の上では倍だぞ、倍!!」


「これが『天使のご加護』か?」


「ガリデアス将軍!!如何なさいます?」


「何を言っている。まだ、数の上では、我が軍は優勢だ。ここで逃げたとあっては、帝国の恥じた。全軍前進せよ!!」


「急報!!左から矢が飛んできます」


「は?」


飛んで来るはずのない矢が飛んでくる?中央軍本陣にいたガリデアス将軍は、何を馬鹿なことをと思った瞬間、目の前の兵士に矢が刺さった。


「なに!!」


すると少女の声がしてきた。


「怯むな、撃って、撃って、撃ちまくれ!!」


ガリデアス将軍は、その方向を見ると少女が指揮をしながら、次々と士官クラスを切って行く。


「貴様!!おれさまが相手だ!」


ガリデアス将軍は、AAランクの猛者、大刀を持ち馬に乗って、ハーマインに向かって来た。


「うおおおお!!死ね!!」


ガリデアス将軍がその大刀をハーマインに振り下ろした。


「えっ?」


ガキ!!


いとも簡単にその攻撃を受け止めたハーマインに驚く将軍。


「何!!」


「うむ。えい!!」


それは一瞬の出来事。ガリデアス将軍の首は、彼女の「えい」という声と共になくなっていた。


「将軍が!!将軍が!!」


騒ぐ臣下達が


「敵討ちを」


と迫ってきたので


「五月蝿いですわ」


とエアーカッターでその場の者達の首を飛ばした。その光景にその場にいた者全てが震撼し、動けなくなった。そんな中一人が声を上げた。


「あ……悪魔だーー!!!悪魔が出たーー!」


しかし、彼の首は既に飛んでいた。


「誰が悪魔ですって?」


こうして敵中央軍は総崩れとなった。右翼側本陣の大将プレアデスは、伝令の話を聞いて


「天使様の加護を持つ悪魔があらわれた」


ガリデアス将軍の討ち死にの知らせを聞いたプレアデス大将は、撤退を指揮した。しかし、彼も天使様の悪魔に討ち取られた。


⭐︎⭐︎⭐︎


そのことを聞いたガリア三世


「『天使様の加護を持つ悪魔』だと」


「陛下、これ以上の戦線維持は困難かと」


「その通りだな」


こうしてガリア帝国との戦争は『天使様の災禍』として語りつがれることになった。

「ハーマイン頑張れ!」「この勘違い(オチ)はひどい(褒め言葉)」など、少しでもクスッとしていただけましたら、

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