第39話 誘拐
今日は、この学期最後の実習。これが終わり、期末試験が終われば、私は、ルード領に帰ることになる。
とりあえず、目立たないように合格点を目指そうと思っていると今日のメンバーを見て、なぜ?となった。
エドヴァルト王子とローランド様と私?
ちなみにエリスは、指名依頼で現在、オークを討伐しているそうだ。
シャルロット様とイザベラ様もこっちを向いてなんか悔しそうにしている。しかし、決まりは決まり。私はこの3人で実習をすることにした。
ガリア帝国の特殊部隊は、既に、実際の森にやって来ていた。部隊長はAAランク、その他、Aランク5名にBBBランク44名合計50名、内10名が越境してこの森に潜伏している。残り40名は、1山を越えたガリア領の小さな砦で待機、そして、その後方、山の麓には、ガリア軍一万が待機していた。
そうこの作戦は、ハーマインを誘拐し、捜索隊が越境して来たことを理由に進軍するというものであった。
⭐︎⭐︎⭐︎
おかしい。そうエドヴァルトとローランドは思っていた。予定地点で、2人の前方を悠々と歩くハーマインにそろそろガイウルフが飛びかかってくるはず。なのだが、出てこない。
それもそのはず、ガイウルフを抑えていた連中は、特殊部隊によって死んでいた。
「誰かしら、そこに隠れているのわ」
ハーマインの言葉を聞いて、後ろにいた2人が驚く。
「誰かいるのか?」
「嘘でしょ」
すると
「動くな」
ハーマインの首筋に刃物が当てられた。
「貴様!」
と言ったらエドヴァルトも剣を抜く前に、同様に、そして、ローランドも
(これだと反撃したら誰か死ぬ。ここは、か弱いふりをしよう)
「きゃー!なんですの!」
「騒ぐな!!騒ぐと首を掻き切るぞ」
仕方ない。黙ろう。と思っていると連中は、エドヴァルトとローランドの正体に気づいた。
「3人とも連れて行く」
こうして私たちは、後ろ手に鉄の手錠をはめられ。馬車に乗せられ、誘拐されたのだった。
「ハーマイン頑張れ!」「この勘違い(オチ)はひどい(褒め言葉)」など、少しでもクスッとしていただけましたら、
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