第38話 嫉妬とガリア帝国
ーーガリア帝国
ルクサール王国に隣接する大国。皇帝『ガリア 三世』彼は、領土拡大に意欲を燃やしていた。しかし、王国とは、大国同士ということもあり、隣接貴族の小競り合いはあるものの、直接攻撃は、行ってこなかった。
そんなある日、彼は、参戦派のグルーマン侯爵からルクサール王国に『天使の加護』を受けた少女があらわれたと聞いて、王国の大商人の一つであるバルトロ商会が田舎男爵を潰そうとして起こした反乱を一人で鎮圧したと、しかも、そこには、男爵だけでなく、公爵家の騎士団もいたという。
「それは誠か?」
「はい。命からがらわが国に逃げて来たバルトロ商会長がもうしていたことなので、間違い内容です」
「それで天使の加護とは?」
「反乱軍を全滅させたとか」
「それだけか?」
「はい、それだけです。詳細は不明ですが、バルトロ商会の支店に立て篭もったもの以外は、全て戦死しました」
「立て篭もった者たちは?」
「彼らも天使の加護を持つ少女によって殺されたとか」
「天使の加護とは、人を殺すのか?」
「天使の加護で反乱を鎮圧したとのこと」
「なるほど、反乱を鎮圧する為、発動したと」
「その通りでございます」
「して、その少女の名は」
「ハーマイン・ルード」
「余は、それが欲しいのう」
「御意、早速、誘拐の手筈を整えます」
⭐︎⭐︎⭐︎
最近、フェリスク殿下の様子がおかしい。ローランドはそう思った。実は、彼、ハーマインに言われて、本気で勉学に勤しんでいるだけだったのだが、最近、相手をしてくれなくなったことに、ハーマインに心を奪われたと勘違いしていた。
フェリスク殿下は、少し前にハーマインと決闘をするように仕向けたギルフォードから
「ハーマインには、近づくな」
そう言われて、本来ならダメと言われたら、更に好きになるのが人情なのだが
「お前の目の前で、5匹のガイウルフを一瞬で消滅させたろ、あれがあいつの本性だ」
それを言われて、彼は背筋が凍る思いをした。ただ、あいつの言っていることは、正しい。俺は、自分ができることをやるだけだ。
そんなことを理解できない公爵令嬢のローランドは、やはり、ハーマインかと嫉妬の炎を、燃やしていた。
一方で、エドヴァルト王子もギルフォードが強くてなったことと、フェリスクが変わったことにハーマインがいたことが気にくわない。
そこで次の実習でハーマインを驚かせるというローランドの提案に乗ったのだった。
「ハーマイン頑張れ!」「この勘違い(オチ)はひどい(褒め言葉)」など、少しでもクスッとしていただけましたら、
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