第2話 なんとかなった
「お父様、あのボタ山が欲しい」
「どうしたんだ、ハーマイン。お前にしては、珍しくワガママを言うなんて」
「だって、ダイヤモンドが出るんでしょ」
「いや、あそこは、掘り尽くしてもう出ないらしいよ」
「らしいということは、ひょっとしたらでるって言うことかしら?」
「そんなはずは」
「でも可能性は、ゼロではないのでしょう」
「わ...わたかった」
よし、これであの石炭をゲットだ。しかし、そんなにあまくなかった。バルトロ商会の支店長もかなり厄介なヤツだった。
「ふむ。では、金貨10枚でいかがでしょうか」
「な?」
「いかがなさいましたか?お嬢様、ダイヤモンドが出るならば。安いものでしょう」
「あっ。いえ」
困ったぞ。こいつ、本当に食えんヤツだな。
「なんでしたら?お嬢様が作った。あの施設とでしたら。無償で交換いたしますが」
ほんとに、どうしよう?待てよ。こいつ売らないとは、言わなかったな。ということは、そうか
「でしたら、いりませんわ」
「は?」
「ハーマイン!!何故いきなりそんなことを言うんだ」
「だって、ダイヤモンドが出ないから、ただでくれるって聞いたから、欲しいと言ったんだけど」
「は?だれが?」
「ただの噂ですわ」
「はぁ?」
「施設に来られるお客様からあのボタ山は、管理費がかかるから早く閉山にしたいって」
「嘘だ!!誰がそんなことを言った」
「わかりませんですわ。だって、ただの噂ですもの」
「ハーマイン、そしたら、ボタ山からダイヤモンドが出るというのは」
「噂ですわ。まあ、いただけるのであれば、探して見たかったのですが」
するとグルルという感じで、わたしを睨んでいる。
「でしたら、金貨一枚でしたら」
支店長は、考えた。金貨一枚でも相手は大損をする。あそこは、魔物も出だして、管理費が嵩んでいる。金貨一枚でも
「そうですか。しかし、ダイヤモンドがでなければ、私は大損ですわ。他にいらないダイヤモンド鉱山はないですの」
すると支店長は、不適な笑みを浮かべた。引っかかったこれであのクズ山を全部売れる。最近、あそこの管理費が支店成績の足を引っ張っている。シメシメついでにあそこ一帯を売って仕舞えばいい。相手は、アスタリスクF、なにもできまい。そのうち、財政危機になるだろう。けど、金は取らないとな
「わかりました。金貨一枚で、ボタ山とその隣の紅山、そして、その一つ向こうの山のしょんべん山とその間にある2つの山の合計5つの山をお譲りしましょう」
「えっと、確かに、ボタ山の横に紅い山がありましたわ。その隣の山とさらに隣のションベン山ってなんですか?」
「ションベン山は、禿山で、とにかくションベン臭いの山のことです」
紅い山は、たぶん鉄、ションベンの匂いがする山は、ひょっとしたら硝石かぁ、これはうますぎる。
「えっ?5つもの山をくださるの?」
「あげるのでありません。金貨一枚でお売りするのです」
「お父様、買ってくださる?」
「あ?ああ、金貨一枚なら」
「やった!!支店長さん。これで私がお金持ちになっても恨まなくってよ」
「はいはい。ハーマイン様、いい取引をさせて頂きました」
このバカ令嬢、きっと後悔するぞ、けど、アスタリスクFだから、延々とダイヤモンドを探し続けて、気づいたら、破綻なんてな?
「どうされましたの?」
おっといかん、思わず笑みがでてしまった。
「いえ、いい買い物をされたので」
「はい。ありがとうございます」
ほんとにありがたい。これで色々とできる。
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回、「第3話」は【本日の14時】に更新予定です!
「ハーマイン頑張れ!」「この勘違い(オチ)はひどい(褒め言葉)」など、少しでもクスッとしていただけましたら、ページ下部の【ポイント評価(★★★★★)】や【ブックマーク】で応援していただけると大変励みになります!




