第14話 えっ?
今日、私とイザベラ様は王宮へ呼び出され、昨日の事件についての報告を行っていた。
なお、昨夜の事件の際、王都では「天に向かって巨大な光の柱が昇っていく」という目撃証言が多発し、街中が大騒ぎになっていたらしい。……そんなこともあり、私たちは今、国王陛下がいらっしゃる玉座の間に召喚されていた。
「……なるほど。それで、その『天使様』は光と共に消え去ったのだな?」
「はい。その通りにございます」
「そうか。よくぞ無事でいてくれた、シュタイン公爵家がイザベラ、そしてルード男爵家がハーマイン。二人とも本当に無事で何よりであった」
「勿体なきお言葉にございます」
こうして私たちは、無事に玉座の間を後にしたのだった。
☆☆☆
謁見を終えた私たちは、その足でシャルロット第一王女殿下のプライベートグラウンド(自室)へと招かれていた。
「大変な災難でしたわね。……ところでハーマイン、その様子はどういうことですの?」
見れば、昨日からイザベラ様が私の横を一時も離れようとせず、まるで抱きつくかのようにベッタリと密着している。
「あっ……ええと、その……」
「ふーん……。ねえイザベラ、本当はハーマインがやってくれたのではありませんの?」
シャルロット様の鋭い問いかけに、イザベラ様はコクリと小さく頷いた。
「やっぱり……そうなのですね。ハーマイン?」
「は、はい……」
「まあ、やはりそうですのね」
隠しきれないと悟ったのか、イザベラ様が堰を切ったように語り始めた。
「実はハーマイン、恐ろしくお強いのですわ! 王都へ向かう道中も一度盗賊に襲われたのですが、なんとあの『狂犬のゲルド』を瞬殺なさったのです! ハーマインは、私の王子様ですの!」
「あら……。それは残念ですわ、私もハーマインの大活躍を見たかったですわね。それにしてもイザベラ、あなたがハーマインをそこまで想っていらっしゃるのなら……私とは『恋敵』ということになりますわね?」
「ふふん、ですが私、すでにハーマインと一緒に添い寝をいたしましたのよ!」
「あら、そうですの? ——ではハーマイン、王女として『命令』ですわ」
「はいっ!?」
「今晩、私の部屋にお泊まりなさい」
「ええっ!?」
「ズルいですわ、シャルロット様!」
「だって、あなたはお先に一緒に寝たのでしょう? それこそズルいですわ!」
「あのー……」
「「なんですの、ハーマイン!?」」
「私、一応『女の子』なんですけれど……」
「「そんな些細なこと、気にしてはいけませんわ!!」」
「えええええっ!?」
こうして私はその夜、王女様の自室で一緒にお布団へ入る(連行される)ハメになったのだった。
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回、「第15話」は【明日の07時】に更新予定です!
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