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混血のバイト  作者: ルト
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定例会議【妖怪s】

だいぶ期間が空いてごめんなさい

次のやつとかはなるべく早めに出していこうと思います

ほぼ無音で開けられた扉から入室した黒衣の男は悠々と歩き薄暗い空間、その中心にある円形の卓の空いている席に無造作に座る。


「さて、時間だ。定例会議を始めよう」


男の一言に卓を囲んでいた7人は一斉に口を閉じた。

誰が見てもその場はその男に支配されているとわかる絵面だった。


「先ずは白澤から報告を聞こう」


「僕からは3件だけ報告を」


そう薄暗い部屋の中で一際輝くやけに白い男、白澤は応える。


「まずは人妖桜、ユメの報告、ユメは今現在例の2本が居る部屋に入れてある、いつ出るかは僕にもわからない」


「そうか、ならユメは計画に組み込まないようにしておこう」


「あと、僕は当分の間は籠るのから、というか僕は動かないほうがなにかと安心でしょ?」


「そんな心配はいらない、お前をハナから頭数には入れていない」


男は下に向けた手を前後に振り続きを促した


「それは良かった。続いての報告ですが、アレのありかがわかりました」


「例のブツか?」


「そう」


「いいから早く場所を言えなのです、私が行くのです」


痺れを切らしたコンは口走った、それに合わせて放たれた殺気に、それを受けたコンとポンを含めた4名は一斉に黙り静かに冷や汗をかいた。

何の変化も無かったのが4人。

白澤、リーダーと思われる男、殺気を放った大男、そして


「何やってんの?相も変わらず全員バカなの?」


勢いよく扉を開けて入ってきた女が一名


「女郎蜘蛛、遅刻だぞ」


「別にいいじゃない、私は私のやりたいようにするだけ、というかぬらりひょん、よくもあの天狗の子を気絶させたわね」


「お前が口を滑りそうになったからだ」


「あっそ、あぁ苛つく」


と言いながら女郎蜘蛛は遠慮なく空いている最後の席に勢いよく腰を下ろした。


「さて、白澤報告の続きを」


「うん、アレは万屋【閻魔】に置かれていた、どおりで見つからないはずだ」


「おや、まだぬらりひょんと白澤はあんな大して役に立たないようなものを欲しがっていたのかい?」


「悪いか?」


「悪かない、なんならお姉さん的には物事に一途ってのは好印象だね」


「君がお姉さん?面白いことを言うね」


「喧嘩売ってんなら買うよ、白澤。本当にどうしょうもない男だね」


だからモテないんだと呟く女郎蜘蛛をよそに白澤は淡々と報告を続ける


「最後の報告は、ワタリビトはもう十分サンプルが集まったよ、というだけのことだけだね」


「つまり、もう回収する必要はないと?」


「うん、そういうことになるよ。ぬらりひょん」


その言葉に静かにガッツポーズをするものが1名いたが、皆がそれを理解しながらスルーした。


「さて、僕の報告は終わり…としたかったけど1つ問題が発生した」


片目を瞑って白澤は言った


「なんだ?言ってみろ」


「タン、あぁ、ユメの分体というか、まぁ何でも食べる子ね、あの子が」


「あの子が?どうしたんだい?」


「脱走した」


「は?冗談…じゃないか」


白澤の顔をまじまじと見ると女郎蜘蛛はそう判断して口を閉じた。


「どこに行った?」


「真っ直ぐに山陰リトオの居る方へ」


「しょうがない、計画を早めてしまおう、リトオは死んでしまうかもしれないが「違う」…は?」


ぬらりひょんの言葉を白澤は遮った


「ぬらりひょん、それは違う、絶対にだ。計画は前倒しにしない、絶対に通常通りに、そして少し惜しいがタンには…死んでもらうしかない」


そこに立っていたのは長い付き合いであるぬらりひょんや女郎蜘蛛でも滅多に見たことのない珍しく焦った白澤であった。

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