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混血のバイト  作者: ルト
3/14

赤と海と炎と鉱物 その後

トウカside―


「お帰り、成果は上々みたいだね、2人とも」


と優しく迎えて来てくれたのは店長だった。

店長の名前も性別もどんな妖怪や都市伝説との怪異なのかなんてのは俺もコウジも知っていない。


「2人とも核は回収したね?」


と聞いてくる店長にも慣れたもので俺は炎の巨人のナニカの核をコウジはよくわからないナニカの核の残骸を店長に渡す。


「これでいいですよね?」


「また残骸だけど、大丈夫だよな?」


「うん、大丈夫だよ」


と言いながら店長は2つの核を特製ケースに入れて保管する。

この意味を俺とコウジは知らないしわからない。

店長が口酸っぱくいつも言ってる「ナニカの核の回収」これの意味も知らないしわからない。

こういったことをきくといつも「いつか分かるよ」と返される。

それが知られて都合の悪いことならそんなことすら言わないのが店長だ、だから俺は信じて店長の言うことを聞こう。


「そうそう、2人にして欲しい事があるんだけど」


コウジside―


俺がトウカと共に【閻魔】に帰ると店長がいつも通り陽気に待っていた。

この人の事は何も分からないというわけではない、バイトの中では一番知っていると自負できるくらいには知っているつもりだ。

とりあえず店長に核を回収してもらう、欠片は1つも残して来なかった、問題は無いだろう。

やっぱり今度は核を壊さないようにしよう、欠片がいか確認するのめんどいし。

なにせ残したらそれよりも面倒くさいからな。

それにしても俺とトウカは今朝ここまで開店準備をしたか?



「そうそう、2人にして欲しいことがあるんだけど」


そう店長は言った俺は何でも聞くつもりではいたが


「まさか」


俺はコウジとナニカの被害を受けた人達のもとへ行き

被害にあったものを聞き込み、それを【閻魔】で買う時に格安になるクーポンを渡したり

火事場泥棒がいれば取り押さえたり

消しきれなかった火を消して回ったりした

全ての処理が終わると気づけばすでに日が暮れかけていた。

それでも数年前よりかはだいぶマシになっていた、良い意味でも悪い意味でも住民が慣れてきたのだろう。


「疲れたな」


とコウジにさっき自販機で買ってきたコーヒーを渡す


「そうだな、疲れた」


素直にコウジはコーヒーを受け取ると


「ていうか、今日の稼ぎないだろ?【閻魔】」


「そんなことないらしいぞ?店長がナニカ撃退報酬を貰ったからかなり稼ぎが出たってさ、こりゃボーナスが楽しみだ」


するとコウジは笑いながら


「バイトにボーナスは無いだろ?」


今度は俺が目を丸くする番だった


「そうだよな、すっかり忘れてた。疲れすぎたかな?」

と手で顔を覆う。

いや、ほんとうに疲れた。

俺は両頬を叩くと立ち上がり


「【閻魔】に帰るぞ、コウジ」


コウジを立ち上がらせる


「あぁ、そうだな」


とコウジも俺と共に【閻魔】に帰る。

その後も書類作業などがあったりしたのだが、店長からのまかないという名の夕飯がとても美味かったということだけでも俺は十分満足だった。

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