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混血のバイト  作者: ルト
2/15

赤と海と炎と鉱物

人妖町の片隅にその店はある。

レンタル・本・衣服・玩具・等々が揃う万屋【閻魔】

少し軋んだような音を鳴らしながら裏口がゆっくりと開けられる。

休憩室に入ってきた赤髪の男は遠慮なく荷物を机に置くと先に座っていた俺をまじまじと見ながら


「今日のシフトは俺達だけか?トウカ」


と俺、瀬波トウカにきく


「コウジ、お前バイトのシフト表貰わなかったのか?」


少し溜息を漏らしながら俺は隣で従業員服に着替える赤髪の男、赤家コウジにシフト表を渡す。


「ありがとな、シフト表失くしちまってよ」


と棒付き飴を口にくわえながらシフト表をめくるコウジの手が止まる。


「どうした?コウジ」


するとコウジはスマホを開くと少し不満そうにシフト表を俺に差し出して


「いんや、何でもない」


「そうか?なら別にいいんだかな」


コウジからシフト表を受け取る


「そろそろ、あの季節だよな」


とコウジは外を見ながら呟く。

それにつられて俺も外を見ると外にはビルよりも大きな桜の花がそろそろ開こうとしていた。


「また忙しくなるな」


「そうだな」


毎年、あの桜が咲くと自我など存在しない怪物、ナニカが生まれる。

一説によると妖怪や都市伝説のなりそこない噂話以下のレベルで語られるナニカだと言う。

ここには前に人間のお客様から聞いた警察などは無い、その変わりをしているのはここ【閻魔】である。

ここにはお客様や商品だけじゃなく厄介事もやってくる。


「厄介だな、あれ今日開花するんじゃないか?」


なんて呟くだけでコウジは強い意志を感じさせる顔と声で


「明日じゃなけりゃいいだろ?」


と言い放つ。


「あぁ、確かに」


俺は椅子から立ち上がる。

するとその時2人のスマホからアラートが鳴り響く。

スマホには【桜二輪開花】と言う赤い文字が画面を埋め尽くす。

それと同時に店長から連絡が来た。

曰く俺とコウジで2匹のナニカを捕獲あるいは排除しろと。

俺とコウジはお互いを見やると二人同時に裏口から出て走り出したコウジは西、俺は東へと。


トウカside―

俺は風を置き去りにして走る。

声の聞こえる方へ、なるべく早く塀を乗り越え家の屋根を伝いなるべく最短でナニカに向けて走る。

屋根を走る俺の視線の先には巨大な炎の塊のような巨人が見えた。

当たりだ、そう思った。

明らかに俺が有利な相手だったからだ。

俺は直ぐ側にあった川に飛び込む川を流れる水と共に炎の巨人から100メートル離れた場所まで流れると

川の水を手で掴み川から出ると同時に炎の巨人に向けて水の塊を思い切り投げる水の塊は上手く当たり炎の巨人の顔で弾けた。


「こっちに来いよ」


と言い放つと俺はまた走る、川に沿って数km先にあるため池へと。

炎の巨人は姿を一本の矢のように姿を変え一直線に俺の元へと飛んでくる。

ため池に先に着いたのは俺だった、炎の矢はまた巨人へと戻り俺を焼き尽くそうと手を振りかざした、が

俺はため池に身を投げ出すと小さく


原初の海プレモディアルオーシャン


すると俺の身体はため池の水と溶け込むように一体化し水の巨人(海坊主)と化し炎の巨人の手を俺の手で掴み、握り潰す

炎の巨人は消された手をほかの炎で補おうとしたのか一瞬動きが止まった

そこを遠慮なく、殴るただひたすら殴る

殴り続けるだけで炎の巨人は消え去り人の頭程度の大きさの熱を帯びた核が残されていた。

俺はその核を拾い己の水から生み出した水の檻に閉じ込める。

するとコウジから対象排除の連絡が入った


「あっちもいい感じにやったらしいな」


と言い水を操り炎の巨人の炎で燃え始めた民家等を消火し能力を解除してため池に水を戻したあとで帰路に着いた。


コウジside―

トウカが青い長髪を風になびかせながら走るのと同時に俺も走り出した。

スマホを取り出す、いつも使っているやつではなく非常用のスマホを使い情報を探すと、どうやら西に現れたナニカは小柄らしく今は人妖町にある総合体育館の中にいるらしい、総合体育館はいい全力を出せる。

数分もせずに総合体育館の中に入り、笑う。

そのナニカは鉱物のようなもので出来ていて俺を見ると遠慮なく殴りかかってきたのだ、俺は鉱物人間の拳を受け流し投げ飛ばすと非常用スマホを起動し呟く


「赤い部屋は好きか?」


すると俺のスマホには【あなたは赤い部屋が好きですか?】と言う文言が浮かぶとすぐに画面が変化し誰かの名前が数百と流れる画面に変わりスマホは壊れた

スマホが壊れると同時に俺の左の手のひらが裂け深紅の液体が流れ出る総合体育館の床に落ちると総合体育館を深紅の液体が内側を覆い赤黒く塗りつぶす。


「ようこそ、赤い部屋の中へ、お前が今日の被害者だ」


と言うと壁や天井、床から大量の剣、槍、鎌、斧などの何かしらを切り裂ける深紅の武具が大量に射出され鉱物人間を襲う。

それに対して鉱物人間は身動きせずに弾き返そうとしたが俺の本体ともいえる赤い部屋自身から生み出された深紅の武具は深々と鉱物人間の頑丈さなど意に返さずに突き刺さり切り裂いていった。


「不思議か?」


と俺は聞きながら鉱物人間の右腕を床から拾った深紅の剣で切り飛ばす。

鉱物人間は左で殴りかかってきたが壁から射出された深紅の槍によって左腕を根元から吹き飛ばされた。

鉱物人間は声を上げたのか耳障りな黒板と爪が擦れるような音を鳴らした。

鉱物人間に斬りかかりながら


「実は俺もよくわからない」


と言うと同時に鉱物人間をバラバラに切り刻んだ。

その時、鉱物よりか多少硬いものを切った感触があったと思ったら鉱物人間からは生命活動が終わった気配がした。


「終わりか、呆気ないもんだな」


左の手のひらが裂け総合体育館の内側を覆う深紅の液体を吸収しもう動かない鉱物と真っ二つの核を回収し能力を使った際に壊れたスマホを回収して連絡用のスマホでトウカに連絡をすると帰路に着いた。


店長side―

1つの花は花弁を1枚残しその他の花弁を散らした

1つの花は塵と化して消え去った

その様子を見ている1人の人が居た。


「あの2人はよくやってくれたね、でもまた明日も咲くかもしれない蕾が二つ、明日の2人は大丈夫かな?」


とトウカとコウジが見た時にはなかったはずの二つの蕾を見ながら最悪私も…と小さく言葉をこぼした。

今日中に次のやつも出そうと思ってます、休みの日とかは1日1話くらいのペースで、平日は週に1話以上は書こうと思います

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