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混血のバイト  作者: ルト
13/14

犬と巨人と店長と少しの後悔

全てを守り癒すもの(コマイヌ)


自身の半径2mにいる自分を含めてソータが味方や守るべきものと 判断した者の怪我を完全に回復させる、白駒ソータの能力の1つである。




 万屋【閻魔】保管 『白駒ソータについて』より抜粋



ろくろ首の代替わりを見届けたソータとリトオは【閻魔】に帰った。

2人を迎えたのは店長だった。


「おかえりなさい、どうだった?」


2人は店長と共に2階にある店長の私室に入り、確かにしっかりとあった事を話した。


「そう、ありがとう」


話を聞いたあと店長はそう2人に聞こえるように呟いた。

店長は本棚から1冊の本を取った。

その本を静かにめくるととあるページで手をとめる。


「その人はね、ここ、【閻魔】を作る際に出資してくれた人達の1人なんだ」


万屋【閻魔】を作る際に出資してくれた人達は20人

その人達は何かしらの形で店長に助けられた人達だとソータもリトオも他の2人も聞かされていた。

ただ、あのろくろ首の男がその一人であるとは聞かされていなかったのである。


「惜しい人をなくしたものだね…」


そう言う店長の顔に浮かぶのは悲しみか、少しづつ涙を流す。


「ねぇ、2人ともあの人とは会ったことはなかったのかな?」


「そうですね、僕もリトオも会ったことはなかったですね」


「そっかぁ、あの人らしいね、あの人は私と家族以外とは極力関わりを持たなかったからね」


と言い店長は本を閉じ本棚に戻す。

何故かその姿はソータとリトオの2人が抱いたのは、やけに力強く、哀愁漂うとは言えぬ鬼神のような印象を感じさせた。

そんな時だった、3人のスマホからアラートが鳴り響いたのは。

【桜二輪開花、1体出現】

それを見るとソータとリトオは戦いに行こうとしたが


「私が行く」


という店長の一言によって動きを止めた。

店長は窓を開けるとそこから屋根へと飛び上がりスマホを開く。


「へぇ、すごい速さ」


現れたナニカを示す光点は凄まじい速さで【閻魔】へと移動をしていた。

顔を上げた店長の目の前には蝙蝠と獅子を合わせたような四足獣が店長に鋭い爪を立てて凄まじい速さで切り裂きにかかっているところだった。

それを店長は避けずに素早く腰の剣を引き抜きナニカの腕を斬り落とす。

明らかに対応できない体制の人間を襲ったと思ったら手痛い反撃を食らったナニカが他の者が見ても明らかに怯んだ。

一瞬とはいえその隙を見逃さず店長は片手を獅子蝙蝠の胸に肉をえぐりながらねじ込み、核を一個抜き取る、すると獅子の背に生える蝙蝠の羽がいきなり霧散するようにして消えた。

それに驚くことなく獅子は飛び上がり店長から離れると屋根の上を走り店長に近づくと店長を噛み砕こうと口を大きくあけた。

店長は口を大きくあけた獅子の顎に強く膝蹴りを入れて口を強制的に閉じさせる。

衝撃で動きを止めた獅子の首を剣で一閃し切り落とす。

切り落とされた首から両断された核が落下した。


「残念だったな、もう一つの核が鷲ならもう少しいい勝負ができたかもしれないのに」


サンドバッグにもなりやしない、そう吐き捨てた瞬間に獅子の体は崩壊し始めた。


「本当に弱い、選出がズレているんじゃないのか?」


店長は桜を見ながらそう言うと剣を収めて割れた獅子の核と蝙蝠の核を回収すると部屋に戻る。

店長の腰に携えられた剣が少し光ったように見えた。

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